2008年4月8日(火)
3月30日、東京ビッグサイトで開催された「東京国際アニメフェア2008」にて、2009年放送開始予定のTVアニメ「アップルシード ジェネシス」の発表が行われた。
TVアニメ「アップルシード ジェネシス」は、人気マンガ「攻殻機動隊」などで著名な漫画家・士郎正宗氏の商業誌デビュー作品「アップルシード」を原作としたフル3DCGアニメーション。物語は、たび重なる大戦で疲弊した世界を調停する「総合管理局」の本部を有し、大国の富と人類の英知が集結する洋上都市「オリュンポス」を舞台に展開する。平和を嫌うテロリストの襲撃から、「オリュンポス」を守る特殊部隊「ES.W.AT.」。その隊員“デュナン”と“ブリアレオス”らの奮闘とドラマが描かれる。
この日の発表会は、伊福部崇氏が司会進行を務め、本作の監督・ロマのフ比嘉氏、“デュナン”役の朴ろ美さんによるトークショーも行われた。その模様を以下にお届けする。
冒頭、2009年に「アップルシード ジェネシス」が放送開始されることが発表された。そこで、本作がフル3DCGアニメーションであることから、モーションキャプチャーのことが話題に。アクションシーンの多さから、ワイヤーアクションも多数使用するという本作のモーションキャプチャーには、少林寺拳法をたしなむ朴さんも興味津々。朴さんが、「モーションキャプチャーをすると、骨格や体形がすべてわかってしまうんですか?」と監督に質問すると、「わからないとできないですね」との返答が。「エロい感じがしますね」と笑った朴さんは、「全身タイツのような格好でなければやりたかった」と残念そうにしていた。
「ポリゴンとCGは何が違うの?」という朴さんの難しい質問には、伊福部氏だけでなく監督も答えられず、苦笑いを浮かべるしかなかった。 |
続いては、朴さんが“デュナン”役のオファーを受けた時の話へ。朴さんによれば、最初オファーが来た時は、何の作品かも知らされず、「アップルシード ジェネシス」に出演するとわかったのは1カ月後だったという。作品について勉強しようと、リリースされたばかりのシリーズ映画作品「エクスマキナ」のDVDを探したものの、なかなか見つからずに大変だったそうだ。
作品について勉強を始めたばかりという朴さんに、伊福部さんから作品に関する質問が。監督にこっそり質問の答えを尋ねるシーンもあった。 |
ここで、本題の作品紹介。監督の手がけた、士郎正宗原作「DOMINION」の映像化作品「警察戦車隊 TANK S.W.A.T. 01」を士郎氏がいたく気に入り、ロマのフ比嘉氏が監督を務めることになったという「アップルシード ジェネシス」。キャラクターデザインは、「マクロス」シリーズなどで知られる美樹本晴彦氏が担当するとのこと。“デュナン”の繊細な動きなども、監督の手によって表現されるという。
また、2009年放送開始にもかかわらず、シナリオは全26話分すでに完成していて、絵コンテも第8話まで上がっているそうだ。これは朴さんも「初めて聞きました」と驚くほど、異例の仕上がりの早さだ。
「日本製でフルCGのアニメーション作品というのは、まだほとんどないので、この作品で道が開かれるのではないかと思っています。頑張ります」と話したロマのフ比嘉監督。 |
「フルCGということでワクワクしています。スタッフの熱気もかなり感じています。スタッフの熱気を感じる時は、必ずいい作品になるので、私も頑張ろうと思います」と朴さん。 |
最後は、プレゼント抽選会が行われ、盛況のうちにイベントの幕が下りた。
MICOTT&BASARA INC.
■TVアニメ「アップルシード ジェネシス」