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2008年4月22日(火)

ファンもアツく盛り上がった「スパロボ感謝祭2008」の模様をチェック!

文:電撃オンライン

 4月19日、東京都品川にある品川プリンスホテル「ステラボール」にて、「スーパーロボット大戦感謝祭2008」が開催された。

 このイベントは、2008年4月に生誕から17周年を迎える人気S・RPG『スーパーロボット大戦(以下、スパロボ)』シリーズのファンイベントで、シリーズの累計販売本数が1,260万本を突破したことを記念したもの。

 置鮎龍太郎氏とかかずゆみさんの司会進行で進められた今回のイベント。ステージでは、シリーズのチーフプロデューサー・寺田貴信氏やゲスト陣によるトークセッションや、「AKINO【bless4】」やケーシー・ランキン氏、「JAM Project」らによる生ライブが行われた。

 また、先日タイトルや一部参戦作品が告知されたPS2用最新作『スーパーロボット大戦Z(以下、スパロボZ)』や、PSP用ソフト『スーパーロボット大戦A ポータブル(以下、スパロボA)』、そして『スーパーロボット大戦OG』などと一部世界観やキャラクター設定でリンクするDS用RPG『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』の情報が公開され、最新映像も上映された。

 以下に、各コーナーの内容をお伝えしていくので『スーパーロボット大戦』ファンは、とくとご覧いただきたい。


■オープニングアクト&鵜之澤氏挨拶■

 開場直前、『スパロボA』の最新PVが不意をついて上映。観客たちが一気に盛り上がったところで、本イベントの総合プロデューサー・水木一郎氏らによる太鼓の演奏でステージは開幕した。水木氏は、この日のために「毎日2時間くらい太鼓の練習をした」とのことで、ステージ前方の巨大スクリーンには真剣な表情で太鼓と相対する水木氏が映し出されていた。

 オープニングアクトに続いて、バンダイナムコゲームス代表取締役副社長・鵜之澤伸氏が登壇。いくつものロボットアニメ作品に携わっている鵜之澤氏は、訪れたファンに感謝を告げた後、「ネタがないとこのシリーズも続かないですから。グループ全体で『スーパーロボット大戦』に出るようなロボット作品を作っていければいいですね」とコメントしていた。

「スーパーロボット大戦感謝祭2008」
▲赤いジャケットを羽織り、太鼓を懸命に叩く我らが「アニキ」こと水木一郎氏。その姿に、観客席は早くもヒートアップしていた。
「スーパーロボット大戦感謝祭2008」
▲太鼓を叩き終わった水木氏は、鵜之澤氏の挨拶を聞いた観客に「やっぱり、ロボットやゲームが好きな人が、かかわるべきなんですよ。その方が絶対にいいものができる!」と力強い言葉を贈った。すると観客席からは、大きな拍手が。

■トークコーナー■

 続いて、プロデューサーの寺田貴信氏、「超重神グラヴィオン」の大張正己監督、声優の寺島拓篤氏、杉田智和氏、緑川光氏と、置鮎氏、かかずさんによるトークが行われた。緑川氏は開口一番、「ムービーを見させていただいたんですけれど、僕の後ろにいる2人(寺島氏と杉田氏)が盛り上がっちゃって……とにかくウルサイ(笑)」とコメントして笑わせ、「「グラヴィオン」の参戦がやっぱりうれしいですね」と続けた。そんな緑川氏とよく『スパロボ』について話していたという大張氏は、「ファンの皆さんのおかげで、「グラヴィオン」が参戦することになりました! ありがとうございます!!」と感慨深げによろこびを口にしていた。

「スーパーロボット大戦感謝祭2008」

 そして寺田氏は、今回の新規参戦作品を決定した経緯について「「グラヴィオン」などは取っておいた作品ですね。また2000年代前半は、あまりロボットアニメがなくて「キングゲイナー」は盛り上がっていた作品なんですが、そのころはすでに『第3次α』に取り掛かっていたこともあって、これも取っておこうと考えてました」などと、時間としてはかなり前から参戦をにらんでいたことを明かして、「今回は、そんな感じで前から考えていたものと、昨今人気のあるものをチョイスしました」と語った。また『スパロボ』にかかわってきたことを振り返って「最近では、放送前から「こんな作品を今度作るんだけど、(『スパロボ』に)出して!」っていろいろなところから言われることもあります。そういうことを言われるようになったのが、もったいないと言いますか、とてもありがたいことですね」と、長い歴史を経て、ユーザーや制作者に認知されてきたことをとてもうれしそうに話していた。

「スーパーロボット大戦感謝祭2008」

■『スーパーロボット大戦Z』ムービー上映■

 今回のイベントでは、『スパロボZ』の新作CGムービーと、戦闘ムービーが上映された。CGムービーではロボットが現れるたびに、戦闘ムービーではタイトルが表示されるたびに歓声が。特に、前日まで発表されていなかった参戦作品が表示されると、ひときわ大きな声が沸き上がっていた。また寺島氏は、自身の出演作品である「創聖のアクエリオン」の戦闘シーンで、「無限パーンチ!」とアドリブで生アフレコを入れるサービスを行い、会場を盛り上げていた。

 戦闘ムービーの上映後、緑川氏は「カットインのバリエーションが増えていたのもよかったですが、「ザブングル」などで小芝居が多かったのがよかったですね」とコメント。そして杉田氏は「「ガンダムX」のところで皆が盛り上がってくれてうれしかった! 愛情があれば朝の5時だって起きられるんです!!」と、ファンならでは愛溢れる感想を述べていた。

「スーパーロボット大戦感謝祭2008」

 そんなバトルシーンについて寺田氏は「また新たな地獄の扉を開けてしまいました」と、苦笑い。描き込みも既存の作品に比べてさらに細かくなるようで「これまで大変だからここまでやらなかったんですが、『OG外伝』を超えるためにはこれぐらいやるしかないだろうということで、やることにしました」と、ファンが楽しみになるようなコメントをしてくれた。


■Webラジオ「うますぎwave」コーナー■

 毎週火曜日に、「Lantisネットラジオ」にて配信されているネットラジオ「うますぎwave」のコーナー。こちらでは、トークコーナーに続いて置鮎氏とかかずさん、そして番組パーソナリティを努める遠藤正明氏、杉田氏、相沢舞さん、斉藤梨絵さんが出演し、『スーパーロボット大戦Z』の制作現場を映像とともにレポートすることに。そんな映像の中では、寺田氏のデスクや戦闘アニメの制作シーンなどが紹介されていた。特に戦闘アニメの作成現場を紹介するくだりでは、パーツごとにバラバラにしたグラフィックを1つ1つ組み合わせて、それを動かしてアニメーションさせるという、本シリーズにおける戦闘シーンの作り方が明らかになっていた。

「スーパーロボット大戦感謝祭2008」
▲こちらは音声の収録現場を訪問したシーン。音響監督の姫川光さんという、どこかで見たような人物が、レポーターの相沢さんに「スパロボの妖精」なるアヤしい存在の説明をしていた。収録現場に出現するその妖精の存在を感じるためには、裸足で収録に望まなければならないのだとか。

■ライブコーナー■

 この日もっとも盛り上がりを見せたコーナーの1つが、こちらのライブコーナー。まず水木氏が、「マジンガーメドレー(Zのテーマ~空飛ぶマジンガーZ~おれはグレートマジンガー)」を熱唱。その後、サプライズゲストとして神谷明氏が登場し、今年でデビューから40年となる水木氏に激励の言葉を贈る一幕も。

 その後、ステージには「AKINO【bless4】」が登場。『創聖のアクエリオン』のOPテーマである「創聖のアクエリオン」と「Go tight!」を続けて歌い上げた。しかも、「創聖のアクエリオン」では、これまでのライブでも見せたことのない英語と日本語のミックスバージョンを歌い、会場を大いに盛り上げていた。

 3番目に登場したのは、ケーシー・ランキン氏。ケーシー氏は、『超時空世紀オーガス』のOP・EDを担当していたアーティストで、軽妙なトークで観客を沸かせながら「漂流~スカイハリケーン~」と「心はジプシー」の2曲を弾き語りで観客に聞かせてくれた。

 4番手は、「キングゲイナー・オーバー」を歌う福山芳樹氏。「No Border」ツアー中に鎖骨を折ってしまった福山氏だったが、歌声は変わらず。持ち前のハスキーかつハイトーンな声を存分に生かして、「キングゲイナー・オーバー」を熱唱した。

 続いて、『スパロボ』アーティストを代表するグループ「JAM Project」がステージイン! 「超重神グラヴィオン」のOP「嘆きのロザリオ」と「超重神グラヴィオンツヴァイ」のOP「紅ノ牙」を歌い上げた後、先日形になったばかりだという『スパロボZ』の主題歌をプロトタイプバージョンで披露した。

 さらにPS2用ソフト『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』の主題歌である「Rocks」を歌い終えたところで、水木氏がステージに再び登場。PS用ソフト『スーパーロボット大戦α外伝』の主題歌「鋼の救世主」で会場を盛り上げた。

 そして締めを飾ったのは「マジンガーZ」のOP「マジンガーZ」。会場全体でこの曲を大絶叫し、イベントは終了となった。

「スーパーロボット大戦感謝祭2008」
▲アツいライブシーンの模様はこちら。この日歌われた『スパロボZ』の主題歌はプロトタイプバージョンということで、ワンコーラスのみとなっていた。フルコーラスで聞ける日が待ち遠しい!

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■「スーパーロボット大戦感謝祭2008」概要
【開催日】2008年4月19日(※すでに終了)
【会場】品川プリンスホテル「ステラボール」
【ライブコーナー演奏曲】
 01.「マジンガーメドレー(Zのテーマ~空飛ぶマジンガーZ~おれはグレートマジンガー)」
 02.「創聖のアクエリオン」
 03.「Go Tight!」
 04.「漂流~スカイハリケーン~」
 05.「心はジプシー」
 06.「キングゲイナー・オーバー」
 07.「嘆きのロザリオ」
 08.「紅ノ牙」
 09.「スーパーロボット大戦Z 主題歌(プロトタイプ.ver)」
 10.「Rocks」
 11.「鋼の救世主」
 12.「マジンガーZ」

データ

▼『スーパーロボット大戦Z』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PS2
■ジャンル:S・RPG
■発売日:未定
■価格:未定
 
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