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2008年5月7日(水)

記録更新が続出! 「モンスターハンターフェスタ’08」大阪大会レポート!!

文:電撃オンライン

 ゴールデンウィーク最終日の5月6日、「モンスターハンターフェスタ’08(以下、MHフェスタ’08)」の大阪大会が「大阪マーチャンダイズマート」で開催された。朝早くから4,000人もの人が来場し、開場を待つ行列は会場周辺から地下道へと連なり、最後尾は最寄駅にまでおよんだ。4会場目となったこの大阪大会の模様を、ステージイベントを中心にお届けする。(※文中は一部敬称略)

「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
途切れない人の波。開場を前に『モンスターハンター』人気をあらためて実感させられた。大阪でも大行列の物販コーナー。その列は会場の外にまで連なることに……。

■開発スタッフ スペシャルトークステージ

 大阪でのステージイベント1発目は、恒例の開発スタッフスペシャルトークステージ。プロデューサー・辻本良三氏、ディレクター・一瀬泰範氏、世界観監修ディレクター・藤岡要氏、プランナー・小嶋慎太郎氏の4人が、自らの装備を披露するとともに、華麗な協力プレイ(?)で、さまざまなクエストに挑むことになる。

 クエストチャレンジ前に、スタッフ4人の装備を紹介。小嶋氏は『モンスターハンターポータブル 2ndG(以下、MHP 2nd G)』らしい、全身「ナルガX」シリーズ+太刀「夜刀【月影】」というナルガクルガの素材を使った武具の組み合わせ。この装備は回避性能に優れており、太刀との相性もいいため、性能&見た目もバッチリのチョイスをしている。続く一瀬氏も、小嶋氏と同じく全身「ナルガX」シリーズで、武器はナルガクルガの素材を使った狩猟笛「夜笛【逢魔】」であった。

 藤岡氏は、腕に「ギザミZ」、その他は「G・ルナZ」という、見た目にも鮮やかな防具を装備。武器も金色のランス「ロストバベル」だ。「リオレイアが好き」という発言をする藤岡氏ならではのチョイスとなっていた。

 最後は辻本氏。「札幌に続きまた裸!」と思いきや、昨日素材を必死で集めたという「三眼」シリーズを装備している。見た目は裸だが、今回はちゃんと全身装備を整えてきたようだ。武器は弓の「ユミ【凶】」。「なぜか剥ぎ取れないことが多い」という理由で、高速剥ぎ取り&採取のスキルを発動させているという。また根性のスキルも発動させているが、これが後々重要になってくる展開に……。

 この大阪大会で4人が挑むクエストは、『MHP 2nd G』から追加された大連続狩猟クエスト。強力なモンスターをつぎつぎと相手にするクエストで、出現するモンスターは、ババコンガ亜種、ゲリョス亜種、フルフルだ。

一瀬「(いつも4人でクエストに出かけるんですか?という質問に)はい、よく3人でやってます(笑)」
辻本「ぼくはいつもオトモアイルーと2人でやってます!」

そんな切ない話を披露しながら、ババコンガ亜種の狩猟に突入する4人。狩猟している最中にババコンガ亜種の放屁を食らって回復アイテムを一時的に使用できなくなった小嶋氏、藤岡氏に対し……。

辻本「消臭玉、消臭玉」
藤岡「ありがとうございます……って、それはっ!」

消臭玉といいつつ辻本氏が使用したのは、「札幌大会」で使用された「けむり玉」であった。今回も「けむり玉」が何個も投げて周りは真白に……。それでもなんとかババコンガ亜種を退け、次なるゲリョス亜種が登場。

辻本「ゲリョス亜種は、毒に気をつけて」

と言いつつ、自ら「毒けむり玉」をまき散らす辻本氏。そしてゲリョス亜種が死にマネをして倒れ込んだところに、辻本氏は果敢(?)に剥ぎ取りを狙う。が、欲を出しすぎたのか、反撃を食らい、体力が見る見る減少し……。

辻本「あぶねー!」

根性が発動し、かろうじて生き延びた辻本氏。辻本氏の奇跡の数々に、会場は爆笑に包まれた。珍騒動を巻き起こしつつも、2頭目のゲリョス亜種を討伐し、ここまで誰も倒れることなく最後のフルフルに挑むことに。

辻本「ここに罠仕掛けたから!」

といって「毒生肉」や「シビレ生肉」を設置する辻本氏。だがそこへフルフルの電気ブレスが。

辻本「ヤバイヤバイヤバイ!」

と言いつつ、再び根性が発動して、かろうじて生き残る辻本氏。なんとかフルフルを討伐し、クエストは無事クリアとなった。が、回を増すごとにエスカレートしていく辻本氏の独壇場プレイ。はたして名古屋ではどんな奇跡が起きるのだろうか?

「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
見た目はブロッコリーのような辻本氏のキャラ。つぎつぎと珍騒動を巻き起こしていく。幾度となく根性に救われる辻本氏。おかげで誰もやられることなく、大連続狩猟クエストをクリアする4人であった。

■イラストコンテスト

 「MHフェスタ’08」が開催される各地域ごとに、開発者4人が選んだイラストを紹介するイラストコンテストステージ。辻本氏、一瀬氏、藤岡氏、小嶋氏らが選んだイラストを、写真と一緒にチェックしていこう。

「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
藤岡要氏選出・ピンポンダっシゅさんの作品。「たくさんのキャラを描いてくれているのですが、構図や色使いがよくて見やすく、うまいなぁと感じさせられました(藤岡)」小嶋慎太郎氏選出・しろくま!さんの作品。「キリン装備のイラストが多かった中で、キャラ単品&タッチも他と違った作品。かわいらしいものをチョイスしました(小嶋)」
「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
一瀬泰範氏選出・はしさんの作品。「オトモアイルーと一緒にモンスターを討伐した時の喜びの瞬間を描いてくれているというのが、『MHP 2nd G』のテーマに合っていてよかったです(一瀬)」辻本良三氏選出・Pearlさんの作品。「実際のゲームにはないシチュエーションですが、雰囲気やインパクトがあったので選ばせていただきました(辻本)」

■チャレンジクエスト

 大阪大会では3度行われることとなった、ナルガクルガ2頭を4人で討伐する「チャレンジクエスト」。これまでの会場では睡眠属性を持つ片手剣で相手を眠らせ、「タル爆弾」で大ダメージを狙うというパターンが見られたが、大阪大会では比較的ガチな展開の戦い方が特徴的だった。またランスを選ぶハンターも多く、こちらも大阪大会ならではの特徴の1つとなっていた。

 1組目は、ランス、ハンマー×2、弓でのチャレンジ。長い尻尾のたたきつけで2人がやられるも、2頭目はあっさりと討伐。クリアタイムは9分33秒と、好成績を残す。2組目はランス×2、太刀、ハンマーの組み合わせ。ランスさばきに注目が集まる中、危なげなく2頭を討伐していた。クリアタイムはさらに早く、9分3秒。最後の3組目は太刀×2、片手剣、ハンマーでの討伐。音爆弾によるひるませや、気刃斬りによるフィニッシュなど、見どころのあるプレイが続出した。2頭目出現時のタル爆弾起爆による大ダメージにも成功し、クリアタイムはなんと7分37秒という驚きのタイムをたたき出した。これまでの大会のタイムを一気に1分以上も縮め、大阪のハンターたちの実力を垣間見せることとなった。

「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
全体的に好成績が記録されたが、尻尾のたたきつけで、何度もやられてしまう場面が見られた。3組目のタイムは7分37秒で、一挙にタイムを縮めた大阪のハンターたち。次の名古屋大会では、このタイムをこえられることができるのだろうか?

■教えて藤岡先生!モンスター生態講座

 この大阪大会では、火山エリアに生息するモンスターたちの生態についての解説が、世界観監修ディレクターの藤岡氏から行われた。ここではユーザーからの質問から、火山エリアに生息するモンスターの生態を紹介していこう。

●ショウグンギザミがたまに背負っているグラビモスの頭がとても大きく見えます。背負っているのはキングサイズ以上の頭なのでしょうか?
藤岡「死体となっているグラビモスの頭を背負っているわけですが、それぐらい大きく育つ個体もいるのです。ゲーム中ではほとんど見られませんが、そういった個体もこの世界には存在しています」
小嶋「とても大きく見えるというわけではなく、実際にそのサイズのグラビモスもいるわけですね」

●幼体であるバサルモスより、成体のグラビモスのほうが腹部が柔らかいのはなぜですか?
藤岡「グラビモスの幼体であるバサルモスは、身を守るためにバクテリアと一緒に岩を食べて、それを角質化していきます。成体となったグラビモスでは食べるものも変わってくるため、腹部の体質も変わってくるというわけです」

●ショウグンギザミは、「かに道楽」のかにだと、何人前分になるのでしょうか?
藤岡「かに道楽の1人前の量がどれぐらいなのか知らないですしねぇ(笑)。一般的な1人前から推測するなら、約600人前ぐらいといったところでしょうか(笑)」
小嶋「じゃあ今日のところは、そういうことにしましょうか(笑)」

●ギルドは、どうやってモンスターの強さを決めているのでしょうか?
藤岡「ゲーム中でそういうことはないのですが、基本、ハンターはギルドに報告する義務があります。なので、ハンターが狩りに行った時には、ギルドにはちゃんと報告がされているのです。その他にギルドはいろいろな情報を仕入れ、それを数値化しています。それらがそのまま難易度に反映されるわけではありませんが、ルーキーハンターたちがあまり危険な場所に行かないようにと、それらをもとにランクづけをしているわけです」
小嶋「単純にモンスターの強さだけで、難易度が決まっているわけではないと。クリアするのが難しいなど、いろいろな観点からジャッジされているんです」

●ショウグンギザミは、どうやってヤドを取ってきているんですか?
藤岡「ショウグンギザミはヤドが多くあるところを好んで住処にしています。結果的には、自分の住処になりやすいところに、そういう死体というかヤドが多くあるというわけです」

●バサルモスは、どれくらい経つとグラビモスになるのでしょうか?
藤岡「食べるバクテリアの量がひとつの目安でしょうか。十分に摂取した岩を消化&エネルギーに変えられるようになったころから、グラビモスになっていきます」

■最速ハンター日本一決定戦・大阪地区代表決定戦

 さまざまなイベントの中でも最も盛り上がるのが、日本一の最速ハンターを決める「最速ハンター日本一決定戦」の地区代表決定戦。予選のババコンガ討伐を速いタイムでクリアした8組のハンターたちで、決勝となるナルガクルガ討伐が行われ、そこでのクリアタイム上位3位のチームだけが、5月25日に東京で行われる決勝大会へのチケットを手に入れることができるのだ。

 大阪大会予選では、2組のチームが1分台のタイムを記録。これまでの3大会での記録を大きく上回るタイムに、決勝でのハイレベルな狩りを期待させられた。大阪大会での決勝ナルガクルガ討伐では、これまでの大会と同じように、大剣と狩猟笛の組み合わせが多く見受けられた。1チームのみだが双剣+大剣の組み合わせもあり、超攻撃的な狩りを展開したが、残念ながらタイムは伸び悩む結果に終わった。

 そんな大剣と狩猟笛での立ち回りが確立しつつある大阪大会の決勝の結果は、なんとこれまでの3会場での大会の記録を大きく上回る3分台を2組のチームがたたき出すという展開に! 優勝した「蒼き影」チームは3分36秒43、そして準優勝の「もうゲネポ」チームが3分38秒36。動きがトリッキーで、罠に誘導することさえままならないナルガクルガを相手に、ここまでタイムを大幅に縮めるのは、残る名古屋大会でも容易ではないだろう。

「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
やはり大剣+狩猟笛の組み合わせがほとんどだった大阪大会。4会場目ということもあってか、立ち回りはかなり極まってきた印象を受けた。双剣と大剣の組み合わせで挑んだ「チームびっくり」。その総ダメージ量には期待されたが、残念ながら7位であった。
「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
なんと前3大会の最速タイムから、30秒近く一気に縮む結果。なにわハンターの実力に、底知れないものを感じさせられる大会となった。「失敗はあったが、練習の成果が出せてよかった」と語った「蒼き影」チーム。東京での決勝大会での活躍が楽しみだ。

 ゴールデンウィーク最終日に行われた「MHフェスタ’08」大阪大会。来場者の多さや会場での盛り上がりはいうにおよばず、ステージでのイベントクエストの結果には驚かされることとなった。5月10日に行われる名古屋での地区大会で、これらの記録が破られるのかにも注目が集まることになるだろう。

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■「モンスターハンターフェスタ’08」地区大会日程
【地区大会日程】
 ・4月26日……福岡大会:福岡ファッションビル(※終了)
 ・4月29日……東京大会:東京ビッグサイト西4ホール(※終了)
 ・5月3日……札幌大会:札幌コンベンションセンター大ホール(※終了)
 ・5月6日……大阪大会:大阪マーチャンダイズマート展示ホールA~C(※終了)
 ・5月10日……名古屋大会:ポートメッセ名古屋第3展示館
【各会場共通】入場無料開催時間10:00~17:00(最終入場16:00予定)

【決勝大会】
 ・5月25日……品川インターシティホール
※完全招待制のイベントで事前応募で当選した人のみ入場可能。

データ

▼『モンスターハンターポータブル 2nd G』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:発売中(2008年3月27日)
■価格:4,800円(税込)
 
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