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2008年5月8日(木)

PC『パンヤ』とPostPetがコラボ!? So-net・ゲームポット共同制作発表会開催

文:電撃オンライン

 本日5月8日、東京・表参道において「So-net・ゲームポット共同制作発表会 ~スカッと疾走、新サービス de 「PostPet」~」が開催された。

 発表会では、インターネットサービスプロバイダ「So-net」を運営するソネットエンタテインメント(以下、ソネット)と、オンラインゲームのサービス提供を行っているゲームポットの経営陣やクリエイターが登壇。ソネットが年内にサービスを予定している「PostPet」新コンテンツや、ゲームポットが運営しているPC用オンラインゲーム『疾走、ヤンキー魂。』および『スカッとゴルフ パンヤ』の新サービス情報が発表された。

▲ソネットエンタテインメント代表取締役社長・吉田憲一郎氏。

 発表会は、ソネットの代表取締役社長・吉田憲一郎氏の挨拶からスタート。まず吉田氏は、現在ソネットが株式公開買付(TOB)によってゲームポットを子会社化しており、今後、100%完全子会社化を目指していることを明かした。

 その上で吉田氏は、ゲームポットとともに今後の事業を行う理由についても説明。それによれば、So-netでは「ネットワークをもっと楽しくしていきたい(吉田氏)」という目標があり、それを実現するためのコア事業として、PostPetを中心としたキャラクタービジネスや、キャラクターを軸としたオンラインゲームを展開していく予定とのこと。そうした理由から、吉田氏は「(キャラクタービジネスなどの)事業をゲームポットとともに行っていきます」と考えているようだ。

▲ゲームポット代表取締役社長・植田修平氏。

 続いて、ゲームポット代表取締役社長・植田修平氏が登壇。植田氏は、ゲームポットのスローガンは「ゲームの多ジャンル化、他社にないジャンルのゲームを提供する」ことだと述べ、「So-netのキャラクターコンテンツ力と、ゲームポットのオンラインゲーム運営力を合わせて、良質なサービスを提供していきたい」と抱負を語った。その後、ゲームポット エンタテインメント事業部 オンラインゲーム事業グループマネージャー・須藤岳氏と、ソネットエンタテインメント エンタテインメント事業部 キャラクター事業課課長・河合浩之氏が登場。各種サービスの紹介を行った。


●『疾走、ヤンキー魂。』

▲ゲームポット エンタテインメント事業部 オンラインゲーム事業グループマネージャー・須藤岳氏。

 『疾走、ヤンキー魂。(以下、ヤン魂。)』は、日本独自の「ヤンキー」文化を疑似体験できるPC用MMORPG。番長として全国制覇を目指したり、愛車を改造して「目立ち度」を競ったりするなど、自由度の高いシステムが魅力のタイトルだ。

 スクウェア・エニックスが2003年5月~2004年12月にかけて運営していたが、2007年6月13日にスクウェア・エニックスからゲームポットへの運営移管が発表された。クローズドベータテストにあたる「特攻テスト」が6月6日より開始予定で、5月23日からテスト参加者を募集するという。

 須藤氏は、『ヤン魂。』の見どころとして「喧嘩ストロングモード」、「着替え」、「バイクのカスタマイズ」の3つを挙げ、各システムの説明を行った。ゲームの主軸となる「喧嘩ストロングモード」は、左クリックで攻撃、右クリックで防御という簡単操作で喧嘩が楽しめる戦闘モード。喧嘩を繰り返すことでキャラクターのレベルが上がり、高レベルになると攻撃のバリエーションも増える。須藤氏によると「とんでもなく強いボスの登場も用意している」とのことだ。キャラクターを着飾ることができる「着替え」では、服の刺繍文字の位置まで指定できるという。また、移動手段だけでなく武器要素も持つ「バイク」は、自分好みにカスタマイズすることで戦闘を有利に進めることができるとのことだ。

 ここで須藤氏から「絆、プロジェクト。」の新たな展開が発表された。「絆、プロジェクト。」は、『ヤン魂。』を愛してやまない仲間・羅武友達(マブだち)と作り手をつなぐプロジェクト。第1弾として、羅武友達から募集して制作した『ヤン魂。』の主題歌を、串田アキラ氏に歌ってもらうという企画が行われた。今回、串田氏に続いて、世界的に有名なギターリスト マーティ・フリードマン氏がプロジェクトに参加することが明らかにされた。ビデオレターで登場したマーティ・フリードマン氏は、流ちょうな日本語で「『ヤン魂。』のテーマ曲を作りました。ギターを弾きまくりました。ぜひぜひチェックしてください! かなりアゲアゲな曲になっています。『ヤン魂。』のゲームとテーマ曲のヤンキーソウルを、感じてください!」とノリノリでコメントしていた。

▲「絆、プロジェクト。」に参加することが明らかになった、世界的に人気のギタリスト マーティ・フリードマン氏。ビデオでの応援メッセージでは、両手にモモを従えてご機嫌な様子だった。

●『スカッとゴルフ パンヤ』

 『スカッとゴルフ パンヤ(以下、パンヤ)』は、簡単なゲームシステムと愛らしいキャラクターが特徴のPC用オンラインゴルフゲーム。マウスでほぼすべての操作ができるカジュアルさが人気を呼び、登録会員数は150万人にも上る。ここでは、『パンヤ』とPostPetのコラボレーション企画が発表された。

 第1弾は、ゲーム中にキャラクター情報を表示する場所に貼れる「ポストペットシール」。シールの種類は全11種で、6月に導入予定とのこと。第2弾は、ゴルフボールになったPostPetたちと一緒にコースが回れる「ポストペットボール」。導入は8月以降とのことで、詳細は随時公式サイトなどで発表されるという。須藤氏は、「まだ未定ですが、第3弾、第4弾の企画を積極的に行っていきたいと思っています」と意気込みを語っていた。


●PostPet

▲ソネットエンタテインメント エンタテインメント事業部 キャラクター事業課課長・河合浩之氏。

 河合氏からは、PostPetに関する3つの新サービスが発表された。PostPetは、ソネットエンタテインメントが販売する愛玩電子メールソフト。1997年の「PostPet DX」の発売以来、多くのユーザーから支持されている。河合氏は、PostPetの原点を「大切なメッセージを運ぶ」、「大事な友だちをつなぐ」と説明し、PostPetが進化するために3つの挑戦を行うとコメント。Webサービス「PostPet 4you(ポストペットフォーユー)」、ケータイ向けゲーム『ポストペットパラダイス』、そしてオンラインゲーム『PostPet Type-M(コードネーム)』を立ち上げると宣言した。

 「PostPet 4you」は、友だち同士によるメッセージのやりとりでコミュニケーションを図るソーシャルメッセージングサービス。ペットを起点に、日記や掲示板などで飼い主同士、飼い主とペット、ペット同士のコミュニケーションが楽しめる。ログアウト中でも、ペット同士で交流して友だちを増やすことが可能だ。基本サービス料は無料で、プレミアムサービスに関しては月額課金制とのこと。サービス開始は10月を予定している。


 ケータイアプリ『ポストペットパラダイス』は、RPG風のすごろくゲームで、PostPet初のケータイ向け本格ゲームとなる。全国のプレイヤーとミニゲームで対戦したり、友だちとアイテムトレードしたりできるという。5月26日よりiモードでのサービス開始を予定しており、他キャリアにも順次対応していくとのこと。利用料金は月額315円(税込)。



 そして、河合氏が「最大の挑戦」と話す、So-net初のオリジナル大規模オンラインゲーム『PostPet Type-M』。「インターネットスローライフ」をコンセプトに掲げたタイトルで、“モモ”や“コモモ”といったお馴染みのPostPetキャラクターたちと、野菜を育てたり、魚を釣ったりしながらのんびりまったりライフが楽しめるという。開発はソネットエンタテインメントが手掛け、運営はゲームポットが行う。『PostPet Type-M』はコードネームで、正式名称は現時点では未定。サービス開始時期は2008年冬を予定しており、基本サービス料は無料で、アイテム課金を検討中とのことだ。



 それぞれの新サービスの紹介が終わると、PostPetの生みの親であるペットワークス代表取締役社長・八谷和彦氏が登場し、トークセッションを行った。八谷氏は「1997年に「PostPet DX」をリリースしたころは、インターネットをしている人はほとんど男性ばかりでした。女性の友だちとメールをしたいと思い、開発したのがPostPetです」とPostPetが生まれた経緯を披露し、続けて「でも、あれから12年が経ち、今やメールボックスを開くとスパムメールばかり。最近、メールソフトを立ち上げるのが楽しくなくなってきています。そこで考えたのが「PostPet 4you」。PostPetは、メールソフトからメッセンジャーとして生まれ変わります」と、「PostPet 4you」制作の経緯を説明した。

 最後に八谷氏が、「ケータイアプリ、Webサービス、オンラインゲームと3つ同時に開発することは今回が初めてなので、とても大変です。しかし、なるべくいいモノになるよう頑張っているので、楽しみにしていてください。拡張機能などもたくさん考えているので、どのコンテンツも気軽に楽しんでいただければと思います」と挨拶し、本日の発表会は終了となった。

▲PostPetの生み出したペットワークス代表取締役社長・八谷和彦氏。制作現場ではジオラマを作成し、それらを眺めつつ試行錯誤しながら開発を行っているとのこと。
▲「So-net 光」のTV-CMに出演するモデルの佐々木希さんも応援に駆け付けた。CMの撮影ではダンスが一番大変だったと話す佐々木さんは、「『PostPet Type-M』が一番楽しみ! 早く遊んでみたいです」と新しいPostPetプロジェクトに期待を寄せていた。
▲本日の発表会の出席者。左から八谷氏、植田氏、吉田氏、佐々木さん、モモの花。ちなみにモモの花は、佐々木さんとCMで共演している生モモファミリーの一員だ。
▲会場には、『ヤン魂。』や『パンヤ』の登場キャラクターに扮したコスプレイヤーの姿も。
So-net・ゲームポット共同制作発表会 So-net・ゲームポット共同制作発表会 So-net・ゲームポット共同制作発表会
▲なぜか首からプレス章を下げ、カメラを構えてモモの花を見つめる「モモ」の姿が……。発表会終了後も、いろいろと取材して回っていた。

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