2008年5月30日(金)
セガは本日5月30日、東京・品川インターシティホールにて「ワールド・デストラクション プロジェクト」発表会を開催した。
「ワールド・デストラクション プロジェクト」は、「ワールド・デストラクション」という作品を、ゲーム、TVアニメ、コミック、3つのクロスメディアで展開するセガのRPG推進プロジェクト。ベースとなる世界観、主要キャラクターは各コンテンツで共通しているが、それぞれにストーリーの一部でオリジナルのアレンジがなされており、それらがクロスして物語やキャラクターを引き立てていくという。
本日の発表会では、同社取締役国内CS事業部長・前田雅尚氏、本プロジェクトプロデューサー・下里陽一氏、本作ディレクター・御影良衛氏、シナリオ担当・加藤正人氏、サウンド担当・光田康典氏、TVアニメ版監督・多田俊介氏、声優の宮野真守氏、坂本真綾さん、古谷徹氏、俳優の水嶋ヒロ氏、市川由衣さん、人気ユニット「AAA」より浦田直哉氏、與真司郎氏、末吉秀太氏、「電撃「マ)王」の豊島秀介編集長が登壇した。
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最初に登壇した前田氏は、「ワールド・デストラクション プロジェクト」の立ち上げについて説明。今年度は、全体の戦略の中でRPGをアップロードしていき、DSとPSPから複数のRPGタイトルを発売していく方針を語った。「ワールド・デストラクション」は、その先陣として、ゲームという枠だけではなく多くのメディアで展開するという。
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また下里氏は、ゲーム、TVアニメ、コミックでクロスメディア展開する「ワールド・デストラクション」のそれぞれに異なるサブタイトルを冠し、共通する世界観、主要キャラクターで、コンテンツごとのストーリーに独自のアレンジを加えることで、三者三様に楽しめる作品とする旨を話している。
各メディア共通となる世界観だが、「砂」が1つのキーワードとなり、水で構成され海はなく、特殊な効果のある「砂」を利用して人が暮らす世界が舞台。この世界では、人間が獣人に支配され、歪んだ世界を取り戻したいと考える「世界撲滅委員会」と、今の秩序を守ろうとする「世界救済委員会」の対立が描かれるという。そしてこの世界を舞台に、「世界撲滅委員会」に所属する主人公“キリエ”は、さまざまな人や獣人と出会いながら、世界を滅ぼすべきか滅ぼさないべきかを悩みながら仲間たちと冒険していく。
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9月18日発売予定のDS用ソフト『ワールド・デストラクション ~導かれし意思~』の紹介では、御影氏、加藤氏、光田氏が登壇。まず加藤氏は、「正義の味方であり勇者である主人公が、悪の魔王や悪の帝国、闇の世界を打倒する」既存のRPGとは違ったものが書きたいと話し、善悪が逆転しただけではない、「主人公たちが世界のすべてを否定する」話として「ワールド・デストラクション」のシナリオを立ち上げたと語った。そういった起点から、撲滅されるべき世界はなんであるのか、キャラクターたちが何を考えて戦い、どんな結末を迎えるのか、といった部分が描かれていくという。
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サウンドを担当した光田氏は、本作のテーマ曲を制作するにあたり、ヨーロッパでも弦楽器の演奏が優れているチェコで収録したという。また当初、少年合唱団によるコーラスを予定していたが、作品の透明感を出すために少女も数名参加させ、少年少女合唱団によるコーラスとなったそうだ。これにより、「自分自身もすごく気に入っている楽曲になりました」とのこと。
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本作の開発を手掛けるイメージエポックの御影氏は、『ルミナスアーク』、『ルミナスアーク2 ウィル』などを手掛けてきたクリエイター。グラフィックにこだわり豊富なマップを搭載したかったという御影氏は、2ギガビットROMでの制作をセガに依頼し、大容量での制作が決定したそうだ。容量が増えたことにより、大量のドットを使用したキャラクターアニメーションが可能となり、300近いイベントと多数のボイスが収録されているという。またキャラクターボイスの新たなシステムとして、ボイスを集めて戦闘やアイテムの購入などを有利にできる「ワードエクイップシステム」が搭載されるとのこと。
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| 「戦闘とイベント、今この時代にこれだけのドット職人を集められたのかというくらいドットを打ちました。ぜひこの作品を通して、昔懐かしいドット演出のRPGを楽しんでください」と話す御影氏。 |
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7月7日放送開始となるTVアニメ「ワールド・デストラクション ~世界撲滅の六人~」を制作するのはプロダクション I.G。この作品を手掛ける多田氏は、同社でもっとも新しくできた「第10課」を率いて、若いスタッフと一緒に制作に取り組んでいるそうだ。アニメーションでは、キャラクターをメインに描きたいとのことで、「主要6人のキャラクターの、ゲームの中ではストーリーの合間にあるようなエピソード、キャラクター性が出ているストーリー」が見どころになると話していた。また最後に、「とても楽しい、そしてワールド・デストラクションという世界がもっている深い部分もなんとか表現できたらいいなと思っています」と意気込みを語った。
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コミック「ワールド・デストラクション ~ふたりの天使~」は、7月26日発売「電撃「マ)王9月号」での連載開始が発表され、豊島編集長が登壇した。セガが新作のオリジナルRPGを制作していることを知った豊島編集長は、「ワールド・デストラクション」の世界観、キャラクター、物語を見て、コミック連載の意思を示したという。コミック版の制作にあたり、豊島編集長が推したのはムラオミノル先生。ムラオ先生は、電撃コミックス「KNIGHTS」というファンタジー作品で、アクションやキャラクターを魅力的に描き、アクの強い演出が得意とのことで抜擢されたそうだ。コミックの展開としては、ゲームの展開とは違った流れになりつつも、「ワールド・デストラクション」キャラクター性や世界観をきっちり描き、長いスパンで展開することになるコミックでは、じっくりとコンテンツの魅力を育てていきたいと話していた。
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| 「AAA」のメンバーは皆DSを持っているとのことで、ゲームが大好きとのこと。 |
また、ゲームとアニメのタイアップ曲を歌うアーティスト「AAA(トリプル・エー)」より、浦田氏、與氏、末吉氏の3人もステージに登場。「AAA」は、ゲームOPテーマ「Crash」とTVアニメOPテーマ「ZERO」を歌う。「Crash」は、「見えない敵に立ち向かうであるとか、自分の何かを壊したいであるとか、男らしい部分を表現した曲」になるという。一方の「ZERO」は、「AAA」にしてはめずらしい、ハードな楽曲となるそうだ。また、TVアニメで声優にチャレンジしてみたいとも話していた。
さらにTVアニメ版では、メインキャラクターの“ナジャ・グレフ”を俳優の水嶋ヒロ氏、“リ・ア=ドラグネール”を女優の市川由衣さんが務めることも発表された。声優としての仕事は2回目だという水嶋氏と市川さんは、1人での収録が最初恥ずかしかったと話しながらも、「役がクールだったので冷静な口調を心がけました(水嶋氏)」、「ドラマや映画とは違って1人なので、自分の想像力で(相手を)イメージしながら演じました」とアフレコの感想を述べた。また英語の堪能な水嶋氏は、英語版が発売されればそちらにも出演したいという意欲を見せていた。
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| 本日の服装は“リ・ア”に合わせたという市川さん。“リ・ア”と同じ服装で発表会に出る希望も述べたそうだが、下里氏に止められたようだ。 |
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| 普段どんなゲームをやるかという質問に、「ゲームは大好きで主にガンダム系のゲームをやります。最近はDSやPSPを持ち歩いて、やっぱりガンダム系のゲームをやっています(笑)」と答えていた古谷氏。 |
そして、主人公“キリエ・イルニス”、ヒロイン“モルテ・アーシェラ”、一流の賞金稼ぎ“トッピー・トプラン”という重要な役どころを演じる、宮野真守氏、坂本真綾さん、古谷徹氏もステージに登場。下里氏やスタッフの意見でキャスティングの指名を受けた3人だが、下里氏は「古谷さんが受けてくださるかすごい心配だった」という。これに対し、「ああ断ろうと思ってました(笑)」と冗談で答えた古谷氏だったが、役を生かすことができるか、感情移入ができるか、それができなければ作品にとってマイナスだろうから、「3年前だったら断っていたかもしれない」と話した。長年ヒーローを演じてきた古谷氏が、今回演じている“トッピー”は、クマのぬいぐるみのようなかわいらしい見た目をしたキャラクター。ヒーローとして感情移入するには見た目もそうでないと難しいと感じていた古谷氏は、最近、見た目はどうあれ「演じ方ひとつでヒーローにすることができるんだ」と思うようになったという。ちなみに“トッピー”は、かわいい見た目に反してハードボイルドという設定に即して演技をしたそうだがそれでもダメ出しされ、今まで使ったことのないような声で演じているとのことだ。
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| 坂本さんは、「私はDSしか持っていないんですけど、唯一やるのが『シムシティ』です」とのこと。「『シムシティ』は誰よりもいい市長になる自信がありますが、それ以外のゲームはやったことがないので、今回は出たらやります」と笑顔で語っていた。 |
また宮野氏は、天然キャラでおっとりしている「“キリエ”のようなキャラクターを演じたことがない」と語りながらも、“キリエ”の中にある情けない部分を魅力にできるよう演じたいと話していた。“モルテ”を演じる坂本さんは、「自分が今まで演じてきた中では、かなり元気いっぱいのおてんばな女の子」だったとのことで、男女が逆と思うくらいに“キリエ”を引っ張って、激しいセリフもあるという。その2人のキャラクター像を聞くと、「なんか控え室でのお2人の関係と一緒じゃないの?」と古谷氏が2人を茶化して笑いをとっていた。
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以上、多数のゲストが出演した「ワールド・デストラクション プロジェクト」発表会。クロスメディアの詳細については、本日掲載したもう1つの記事を参照してほしい。
(C)SEGA
(C)SEGA/WD製作委員会
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