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2008年6月14日(土)

とんでもなく長~いタイトルのPCゲーム『だらよ』ってそもそも何だらよ?

文:電撃オンライン

 自転車創業が7月25日に発売するPC用ノベルゲーム『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ3 ※この世界で2の発売予定はありません。(以下、だらよ3※)』。どーにも長いタイトルということで、気になっている方も多いのでは?

 そこで、自転車創業の作品を愛してやまないアクティが『だらよ3※』の魅力を唐突に語ってみる突発企画を、ゆる~い感じでお届けします。電撃プレイステーションの付録で連載記事を書いていただいているからとか、電撃オンラインで『だらよ3※』の記事が高い人気だからとか、そんな大人の事情とかヌキです。説得力ないかもしれないけど、ホントですよ?

『だらよ3※』

 まずはじめに理解しておきたいのは、『だらよ3※』は2006年に発売されたPC用ソフト『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ(以下、だらよ)』の続編であること。よって最初は、『だらよ』の簡単なおさらいから進めることにします。


■『だらよ』といえば爆弾解体

 『だらよ』におけるプレイヤー、すなわち主人公である“麻刈ノゾミ”の目的は、爆弾を解体すること。ただし、実際に解体するのは“ノゾミ”の役目ではなく、あくまで『だらよ』では「爆弾を探すまで」がメインとなっています。

『だらよ』
▲“ノゾミ”と“蒔雉カコ”の2人は、爆弾を解体するために各地を奔走します。“ノゾミ”は探す役、“カコ”は解体する役。2人による息のあった(?)ボケツッコミも『だらよ』の魅力といえる……かも。(画像は初代『だらよ』のもの)

 『だらよ』の舞台設定は昭和75年。理由は不明ながら結界による閉鎖空間と爆弾が発生し、空間に閉じこめられた人々が行方不明になる事態が多発。それを解決するため、魔法協会、そして魔法結界対策部が活動しているという状況です。

 ともあれ、そうした小難しい話は置いといて、要は対策部に半ば強引に引きずりこまれた“ノゾミ”が、パートナーである“カコ”とともに、あっちをウロウロ、こっちをウロウロして爆弾を解体する、そんなお話です。ウロウロ~の部分に「ANOS」というギミックが組み込まれている点が本作の特徴ではありますが、それについては次の項で。

『だらよ3※』
▲先日配布された体験版1を見る限り、『だらよ3※』でも“ノゾミ”と“カコ”が2人で行動するシーンはあるようで、果たして『だらよ』の終幕後に何があったか――おおっとここから先はネタバレなので自粛。

■ANOSってなんなんですかっ!?

 「ANOS」は、ある意味「これがなければ自転車創業のゲームじゃない」とさえいえる、重要なシステムです。ではここで、作中でANOSを使うために必要な石“ANOS”ちゃんも紹介しておきましょう(本編でツンデレかどうかはまったくもって不明ですよ、念のため)。

『だらよ3※』
▲ツンデレとして評判(?)の“ANOS”。マジメな話、この石がないと自転車創業の物語は始まらないんですよね……。この石をゲーム中のキャラクターが持っている時に限り、プレイヤーはANOSの機能が使えます。これがあると、時間を巻き戻したり一気に進めたりできるトンデモナイ石です。

 ANOSとは「Advanced Novel Operation System」の略称。『だらよ3※』には最新のバージョン6が搭載されているそうです。多くのAVGやノベルゲームでは「物語を読む」→「分岐が出現」→「分岐を選ぶ」→「分岐内容にあわせて物語が続く」を繰り返すのが一般的。つまり、先へ進めば進むほど物語が枝葉のごとく増えていくわけです。

 一方ANOSでは、物語の流れ自体はほぼ一本道。ただし、シナリオを進めていく中で「記憶」を手に入れて、その記憶を他の分岐で明示的に「使う」ことで初めて、新たな展開が登場します。つまり、「ここで記憶を使うぜ!」という明確な意志を持って物語を読み解かないと、一向に話が進まない。考えて解く――これがANOSにおける最大の攻略方法といえます。

『だらよ3※』
▲「記憶」はツリー状で表示されます。このあたりは前作と同じ。記憶管理画面で記憶を選択しておくと、その記憶に関するシーンで新たな分岐が発生することも。積極的に記憶している内容を切り替えて物語を進めたいところ。

 また、ANOSは時間を巻き戻したり、時間を一気に進めたりできます。すなわち、未来の出来事で手に入れた「記憶」を過去の出来事で「使う」といったことも可能なワケです。物語を進めれば進めるほど「この記憶はどこで使うんだ?」というケースが増えてきます。

 そうそう、「物語を読み解く=文章を読む」ではないこともあります。背景の絵、キャラクターの絵、音楽など、ありとあらゆる要素が「読み解く」ためのヒント。例えば、自転車創業の過去作では、『だらよ』のぐるぐる回転するアレとか、『ロストカラーズ』のレコード盤風のアレとか、(自分を含む)多くのプレイヤーを悩ませたと推測されるギミックもありました。『だらよ3※』では、かざみみかぜ。氏がどんな挑戦状を叩きつけてくるか、楽しみでなりません。

 →次のページで登場人物を紹介。ただし真偽は不明。……真偽不明?

※『だらよ3※』の画面は開発中のもの。
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データ

▼『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ3 ※この世界で2の発売予定はありません。』
■メーカー:自転車創業
■対応機種:PC
■ジャンル:AVG
■発売日:2008年7月25日
■価格:3,780円(税込)
 
■『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ3 ※この世界で2の発売予定はありません。』の予約・購入はこちら
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▼『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ』
■メーカー:自転車創業
■対応機種:PC(対応OS Windows2000/XP)
■ジャンル:AVG
■発売日:2006年7月25日
■価格:3,780円(税込)
 
■『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ』の予約・購入はこちら
Amazon

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