2008年6月13日(金)
セガは、PSP用ソフト『ファンタシースターポータブル』を7月31日に発売する。さらに本作のPVも到着した。
『ファンタシースターポータブル』は、『ファンタシースター ユニバース』シリーズにおけるエピソード1と2の間を描いたRPG。プレイヤーは、研修を終えたばかりの正式ガーディアンとなって、GRM社の試作キャスト“ヴィヴィアン”をパートナーとして、グラール太陽系各地で発見される「残留SEED」の謎を追っていくことになる。
本作では、名前や種族、容姿を自由に選べる自分だけのプレイヤーキャラクターを作成可能で、そのキャラクターで「ストーリーモード」と「マルチモード」の2つをプレイすることができる。到着したPVとあわせ、今回はそれらの概要をお伝えしよう。
「キャラクタークリエイト」では、名前・性別・種族・容姿や声などの特徴を自由に決められる。なおグラール太陽系が舞台となる本作で選択できる種族は、「ヒューマン」、「ニューマン」、「キャスト」、「ビースト」の4種類。各種族の特徴は以下の通りだ。
●ヒューマン●
全体的な能力バランスのよさから万能性が高い。突出した特殊能力はないが、特に苦手な武器もなく、どんなタイプもこなせる。
●ニューマン●
テクニックを得意とする。その反面、肉体面は脆弱で接近戦向きではない。
●キャスト●
他種族に比べ精神力が低く、テクニックは不得手だが、精密な武器操作による高い命中力は驚異的。特に銃器の扱いに秀でている。LV20以上になると巨大武器「SUVウェポン」が使える。
●ビースト●
強靭な身体能力を持ち接近戦を好む。しかし集中力が必要な射撃武器やテクニックは苦手。LV20以上になると巨大な獣人へと変身する「ナノブラスト」が使用可能になる。
また、容姿や体型、声など決める項目は多数用意されている。目やまゆ、まつげ、耳など顔の細かなパーツや、服装(またはキャスト用パーツ)、声などを自由に選択できるので、納得のいくキャラクターを作ろう。
キャラクタークリエイトでは、かなり多数の項目が用意されている。キャラクターを作るまでに何時間もかかってしまう!? |
本作の柱となるゲームモードは、「ストーリーモード」と「マルチモード」の2つ。2つのゲームモードでは同じキャラクターを使用可能だ。ストーリーモードでは、研修生訓練を終えて正式にガーディアンとなったばかりのプレイヤーが、配属されたばかりの試作キャスト“ヴィヴィアン”とともにグラール太陽系に起きるさまざまな事件を解決し、「残留SEED」の謎を追っていくことになる。
また本作のストーリーモードは、シリーズ初となるマルチエンディングが採用されている。さらにイベントシーンでは、“ヴィヴィアン”役の豊口めぐみさん、“ヘルガ・ノイマン”役・田中理恵さんなど豪華声優陣の演技がキャラクターたちの会話を盛り上げてくれるという。
イベントシーンの会話では、キャラクターの声を豪華声優陣が担当する。要所にはイベントムービーも挿入されるので、キャラクターたちの個性を楽しもう。 |
もう1つのマルチモードは、PSPのアドホックモードを利用して友だちと一緒にミッションを楽しめるモード。最大4人同時プレイが可能で、パーティリーダーの戦闘タイプによりドロップアイテムが変わる他、敵がドロップしたアイテムが全員に分配される。
また、ストーリーモードと同じキャラクターが使用できるだけでなく、マルチモードで入手したアイテムや経験値も両モードに反映される。ストーリーモードで敵が強く感じたり、マルチモードに出現する強力な敵と戦いたい時など、みんなと一緒に遊ぼう。
レベルの低い仲間のフォローをしたり、みんなで協力して強敵に立ち向かったりといろいろな遊び方があるマルチモード。PSPを持ち合ってワイワイ楽しもう。 |
本作のバトルは基本的に、移動しながら攻撃の種類に対応したボタンを押すだけと操作は簡単。そこに、フォトンポイント(PP)を消費して強力な攻撃を放つ「フォトンアーツ」、タイミングよくボタンを押して連続攻撃を行うことで発動する「ジャストアタック」、オートガードした際に特定のタイミングで攻撃ボタンを押して反撃を行う「ジャストカウンター」などのシステムが加わって奥深いバトルが楽しめるようになっている。
さらに、セイバー、ロッド、ライフルなど27カテゴリ、800種類以上の武器が登場。カテゴリごとにまったく異なるアクションで攻撃できる他、武器には「フォトンアーツ」をセットできる。またミッションの内容に応じて、「ハンター」、「レンジャー」、「フォース」といった戦闘タイプを選択することで、扱える武器や能力が変化し、多彩な戦術が楽しめる。
シリーズ最多の武器が用意され、戦闘タイプを選択することで、さまざまな戦術が可能となる本作。種族との兼ね合いも合わせて、プレイヤーごとにまったく違った個性を戦闘で出せるだろう。 |
本作は発売がPSPということもあり、シリーズと比べてさまざまな点で手軽さが増している。まず、アイテムの生産要素が廃止され、モンスターやコンテナからは武器や防具といった現物アイテムがドロップされるようになった。武器強化に関しても、100%成功するようになり、失敗による武器の破壊や強化限度の減少がない。その代わり性能の上昇率がランダムとなっている。
他にも、ミッションカウンターが各惑星ごとに1つとなり、惑星やシティの移動が短縮化された。また、シティやショップ内は2D表現に変わって、移動が手軽になった。
(C)SEGA