2008年6月19日(木)
バンダイナムコゲームスは、Xbox 360用RPG『テイルズ オブ ヴェスペリア』を8月7日に発売する。価格は7,800円(税込)。
本作は、「正義」を貫き通すことの大切さを題材としたストーリーが展開する、人気RPG『テイルズ オブ』シリーズの最新作。『テイルズ オブ』シリーズとしては初めてHD表現に対応し、シナリオやイベントムービーは過去最大のボリュームとなる。キャラクターデザインは、シリーズでもお馴染みの藤島康介氏が担当。主題歌「鐘を鳴らして」(海外題「Ring A Bell」)を、人気女性アーティスト・BONNIE PINKが歌うことでも話題となっている。
今回は、主人公“ユーリ”の仲間となる“カロル”、“リタ”の2人と、「オーバーリミッツ」や「バーストアーツ」、「フェイタルストライク」などのバトルシステムについて紹介する。
今回紹介する“カロル・カペル”と“リタ”は、“ユーリ”の仲間となりパーティにも参加するキャラクター。もちろん、パーティの中にいれば操作キャラクターとして戦闘に参加させることも可能だ。
●カロル・カペル(CV:渡辺久美子)●
「凛々の明星はボクの、ボクたちのギルドだから……ボクも一緒に行きたいんだ!」
年齢:12歳 身長:135cm 性別:男性 クラス:少年戦士
●リタ(CV:森永理科)●
「何も傷付けずに望みを叶えようなんて悩み、心が贅沢だからできるのよ」
年齢:15歳 身長:150cm 性別:女性 クラス:魔道士(ブラスティア研究者)
『テイルズ オブ ジ アビス』の「FR-LMBS(フレックスレンジリニアモーションバトルシステム)」を基本として、アクション性の高い戦闘が楽しめる本作では、いくつかの特徴的なバトルシステムが採用されている。キャラクターを強化する「オーバーリミッツ」と術技を変化させる「スキル変化技」、そこから発動する強力技「バーストアーツ」、さらに一撃で敵を倒せる「フェイタルストライク」を紹介する。
画像は“カロル”と“リタ”の戦闘シーン。戦士と魔道士の2人であれば、戦闘ではバランスのよいコンビとなってパーティの戦力となってくれるだろう。 |
オーバーリミッツ(OVL)は、発動することで戦闘が有利になるアクション効果が得られるシステム。攻撃をヒットさせたり、敵の攻撃をくらったりすることで上昇するOVLゲージを、一定値ためることで発動できる。なお、OVLゲージは最大4までためることができ、Lv1では「特技キャンセルし放題」、Lv2では「Lv1の効果に加え、ダウン状態の敵を強制的に拾う」といった効果が発揮可能だ。
攻撃をヒットさせたり、くらったりすることで、画面左に表示されるOVLゲージが最大4まで上昇。その他にもゲージを上昇させるアクションは存在するとのことだ。 |
ゲージがたまったら、あとは好きな時にボタンを押せばオーバーリミッツが発動する。なお、発動したOVLレベルはエフェクトでわかるようになっている。 |
【オーバーリミッツLv1】
オーバーリミッツLv1のエフェクトは青い光。特技キャンセルし放題の効果が付く。 |
【オーバーリミッツLv2】
オーバーリミッツLv2のエフェクトは緑色の光。LV1の効果に加え、ダウン状態の敵を強制的に拾うことができる。 |
【オーバーリミッツLv3】
オーバーリミッツLv3のエフェクトは黄色の光。なおLv3以降の効果はまだ不明だ。 |
【オーバーリミッツLv4】
オーバーリミッツLv4では、紫と暖色が混ざり合う太陽のような輝きを放つ。もっとも派手な光なだけに、その効果も強力なものとなりそうだ。 |
バーストアーツは、OVL発動中にしか発動できない強力な技。どのレベルでもいいのでOVL発動中に、特定の技を敵に当てて、特定の操作を行うことで発動する。なお、バーストアーツは各キャラに1つずつ用意されていて、ゲームの進行にあわせて習得してい他、スキルによってもさまざまに変化する。
OVL状態の“ユーリ”が敵に「烈砕衝破」を当てている。ここで特定の操作を行えば、バーストアーツが発動する。 |
バーストアーツが発動した“ユーリ”は、さらに「天狼滅牙」を繰り出す。バーストアーツはどのパーティキャラクターにも用意されているので、キャラクターの個性を楽しもう。 |
フェイタルストライクは、「術式」の発生中に発動する敵を一撃で倒す強力な攻撃。すべての敵には、HPとTPの他に3種類の術式に対応した耐久値があり、キャラクターの術・技は術式を発生させるための属性を持っている。どの術・技が3種類のうちどの術式を発動させるかについては、術技の表示ウインドウ中央上部の矢印状のアイコンでわかる。
術・技を敵に当てることで対応した術式の耐久値が減少し、ダメージを蓄積させ続けることで術式が発生する。術式が発生したら、タイミングをあわせてボタンを押せばフェイタルストライクが発動。どんなにHPが残っている敵も一撃で倒せる他、キャラクターのHPが回復したり、攻撃力がアップしたりするなどバトルを有利に進めることが可能だ。さらに、戦闘終了後には取得経験値がアップしたり、アイテムのドロップ率が上昇する効果が得られたりするなど、さまざまな恩恵を受けることができる。ただし、例外としてボスを一撃で倒すことはできず、ボス相手の場合は大ダメージとなる。
また、術式が発生した後にあえてフェイタルストライクを出さず、一定時間内にふたたび術式を発生させると「チェイン」となって、攻撃力アップやHP回復、取得経験値アップやアイテムドロップ率アップなどの効果がアップする。
術や技は、特定の術式耐久値にダメージを与えられる属性を持っている。上の画面では、技説明ウインドウの技名右横に緑の右向き矢印状アイコンが表示されている。これが術式の属性で、緑色の右向き矢印の他に、水色の上向き矢印、赤色の下向き矢印の3つがある。 |
戦闘画面で見られるモンスターのステータスには、各術式耐久値を表すバーが表示される。術・技を当て続けることによって対応した耐久値が減少、右の画面のようなエフェクトが表示されれば、あと少しで術式が発生する。 |
術式が発生したら、後はタイミングよくボタン押すことでフェイタルストライクは発動する。敵を一撃で倒すことができる強力な攻撃である上に、さまざな恩恵を受けられるので、バトルではぜひとも狙っていきたい。当てる術や技の種類、敵の種類、後ろから攻撃を当てるなどの攻撃方法などによって術式の発生のスピードはだいぶ変わってくるので、バトルの経験を積んで適切な戦い方を覚えよう。 |
スキル変化技は、“ユーリ”の「連撃」、“リタ”の「剛烈」など特定のスキルをセットすることで、特定の術や技が変化するシステム。例えば、“ユーリ”に「連撃」をセットすると、「蒼破刃」がバトル中に変化を起こして「蒼破追蓮」となる。変化した技は使い続けることで習得でき、習得した後はスキルを外しても使用可能だ。習得した術技は、もちろんショートカット登録もできる。
【“ユーリ”の場合】
“ユーリ”が使える「蒼破刃」。スキルに「連撃」をセットすることで、バトルでスキル変化が発生し、より強い「蒼破追蓮」となる。 |
「蒼破刃」から変化した「蒼破追蓮」をバトルで使い続けると、“ユーリ”が技を「習得」する。 |
習得した「蒼破追蓮」は、通常の技と同じように使うことができる。スキル「連撃」を外しても大丈夫で、独立した技としてショートカット登録もできる。 |
【“リタ”の場合】
“リタ”が使う火属性の術「ファイアボール」。スキルに「剛烈」をセットをすることで、バトルでスキル変化が起こる。 |
変化した術の名は「イラプション」。「ファイアボール」と同じ火属性の術だが、消費TPも増え、エフェクトも派手になり、術式の属性も変化した。 |
「イラプション」も使い続けることで習得する。習得した術は、他の術と同じようにいつでも使用できる。「イラプション」であれば、もちろん「剛烈」をはずしても大丈夫だ。 |
また、物語の途中で「バトルブック」が手に入り、そこに新しく覚えた事柄が記入されていく。いつでも参照可能なので、覚え切れなかったことや、忘れてしまったことがあったらページを開こう。
今回紹介した「オーバーリミッツ」や「フェイタルストライク」の他にも、ボス戦に隠された固有の「シークレットミッション」、マップを徘徊する通常の敵よりも大きなシンボルで、遙かに強力な「ギガントモンスター」などのことも書かれている。 |
(C)藤島康介 (C)2008 NBGI