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2008年6月20日(金)

プロデューサーにアーティスト、女神も参加した『GOW 落日の悲愴曲』先行体験会

文:電撃オンライン

 カプコンは、7月10日に発売するPSP用ACT『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』の先行体験会を、東京・渋谷のブルームホールで開催した。

 先行体験会には、報道関係者と一般参加者に加え、イベントの模様を自身のブログでレポートしてくれる「潜入ブログレポーター」も参加。会場内の写真撮影を行ったり、熱心にゲームをプレイしている様子を確認できた。

体験コーナーでは、発売を楽しみにしているユーザーを代表してプレイする参加者の姿が見られた。
先行体験会に参加した人には、昔なつかしいコレクションシールのような「神戦士クレイトス」シールと、“クレイトス”のシルエットが描かれた特製キーホルダーが配布された。また、期日までに記事をアップした「潜入ブログレポーター」には、人気ストリートブランドHEXと『ゴッド・オブ・ウォー』の超限定ダブルネームTシャツがプレゼントされる。なお参加者は、ドクターペッパーとスイートベルモットを組み合わせたスペシャルカクテル「アテナの血」と、グレープフルーツにトニックウォーターを加えた「エオスの涙」を自由に楽しめた。

 イベントが始まると、本作のプロデューサー・大原晋作氏が登壇し「今日は、これだけ多くの方に来ていただき、ありがとうございます。ぜひプレイしていただき、イベントを楽しんでいただければと思います」と挨拶した。続いて謎の洋ゲー伝道師であるマスク・ド・UH氏が加わり、本作の魅力を説明。大原氏が「このシリーズを簡単に説明すると「ハゲ」、「マッチョ」です」とコメントすると、UH氏が「ざっくりしすぎですよ(笑)」と応え、プレゼンテーションは幕を開けた。

 本作『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』は、世界的に人気を博しているACT『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズのPSP最新作で、これまでのシリーズでは描かれなかった、“クレイトス”が“アレス”の下で働くことになったエピソードを描いている。シリーズの世界観をPSPで完全に再現しており、ダイナミックなゲーム性を実現。UH氏が「移動時やCSアタックの際のカメラワークがすごいんですよね」と熱弁すると、大原氏は「マップがあると確認する際に、気持ちがゲームから離れてしまう。このシリーズはマップがないんですが、カメラワークでマップ表示を不要にしているのがすごいですね」と続けた。

 またローカライズ作業の期間についてUH氏が訪ねると、「翻訳して、音声を収録して、落とし込むのに3カ月かかりました。ホントはもっと早くしたかったんですがね……」と大原氏が返答。さらに大原氏は、「このソフトはマルチプラットフォームではなく、PSPのみの展開です。PSPの構造を熟知したSONYさんが、技術を惜しみなくつっこんでいます!」とソフトのクオリティに太鼓判を押していた。

ソフトの魅力や今作のストーリーを紹介した大原氏とUH氏。アメリカでは、「SONYといえば“クレイトス”」とメーカーを代表するキャラクターになっているだけに2人の思い入れも強く、プレゼンにも熱が入っていた。
本作のTV-CMが全国で放送されることが明らかにされ、映像が公開された。また、さまざまなアクションをこなす“クレイトス”に驚く、元ハリウッド俳優の政治家のコメントつきパロディ映像も放送。これは、主人公“クレイトス”の日本語音声を担当している声優・玄田哲章氏が、アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えを担当していることから実現したスペシャルコラボレーション。大原氏は、「特別にやっていただいたのですが、個人的にすごくうれしかったです」と語っていた。

 イベント後半になると、大原氏、UH氏に加えて、スペシャルゲストとしてアーティスト・YOU THE ROCK★氏がトークに参加し、三者対談が行われた。YOU氏はファミコンが流行っていたころに、「ATARI」の文字が入ったTシャツを探していたほどの洋ゲー好き。カプコンに対して「おもしろい洋ゲーを移植するのがうまい」と述べた。続けてYOU氏は、『グランド・セフト・オート』や『ゴッド・オブ・ウォー』のようなリアリティのある作品のローカライズを大原氏が担当していることに対して、「苦労はないの?」と質問。これに大原氏は、「原作を尊重することを考えています。とはいえ倫理的な問題などもあるので、そこは大変ですね」とコメントした。

 YOU氏とUH氏は、このシリーズのギリシャテイストのある世界観を大絶賛。またシステムに対してYOU氏は「ゲームは何度かやると攻略ルーチンができてしまうのですが、ランダム性のあるCSアタックがそれを防いでいる。あとプレイしていると、気持ち的に自分も強くなっていくようなのがたまらない」と魅力を隠すことなく披露していった。

「アメリカで流行っているストリートスポーツをゲーム化した作品が好き」と語ったYOU氏。「昨日も『グランド・セフト・オート』シリーズをプレイしていた」とゲームが好きな一面を明らかにした。そんなYOU氏は、PSPの入ったバックルを腰につけて登場。YOU氏いわく「旧型のPSPなので、重いです」とのこと。
ここで、YOU氏は本作の冒頭部分をプレイすることに。「あんまりやってないから不安だよ(苦笑)」という同氏であったが、序盤を難なくこなしていく。映像の迫力に大興奮しながらプレイするYOU氏は、連打のシーンで失敗してしまうハプニングもあったが、その後はCSアタックを見事に決めるなどして、ボスである巨大な怪物“バジリスク”を撃退した。

 イベントの最後に3人は、本作の魅力やファンへのメッセージをコメントしたので掲載する。

YOU THE ROCK★氏「このソフトは感情移入しやすいし、世界観もとても魅力的。自分が動かせる映画という感じで、カメラワークやCSアタックがすごいです。スカッとするゲームなので楽しんでください」

マスク・ド・UH氏「『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズは最近の洋ゲーの中でもはずれがないシリーズ。さらに言えば、日本では作れないタイプのゲームです。PSPの画面でこれだけのスペクタルを味わえるのは素晴らしいです」

大原氏「今日はありがとうございました。今回、PSPの言語設定を英語にすると英語の音声を楽しめるような小ネタを仕込んでいます。PS2でも実現していない機能なので、そこも楽しんでもらえればと思います」

会場では、本作の海外版のパッケージや設定資料集も置かれており、多くの参加者が目を通していた。また、イベントに華を添える女性スタッフの姿が! もしやあなた方はギリシャの女神ですか?

(C)2008 Sony Computer Entertainment America Inc. God of War is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. Developed by Ready At Dawn Studios, LLC.


データ

▼『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:2008年7月10日
■価格:5,240円(税込)
 
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