2008年6月26日(木)
5pb.が6月25日に発売した音楽CD「ファミソン8BIT☆アイドルマスター05 如月千早/水瀬伊織」。そのCDに出演している今井麻美さんと釘宮理恵さんのインタビューをお届けする。
「ファミソン8BIT☆アイドルマスター」シリーズは、ナムコ(現:バンダイナムコゲームス)が発売したファミコンソフトの楽曲をベースに、ファミコン風の電子音によるサウンドとボーカルを組み合わせた曲を集めたもの。本日発売の「05」では、Xbox 360用ソフト『アイドルマスター』シリーズの“如月千早”(CV:今井麻美さん)と“水瀬伊織”(CV:釘宮理恵さん)が案内役を務める。
ここからは、CDに出演したお2人のインタビューを掲載する。ファミソンやジャケットイラストについての印象や、演じた時の思いなど、ざっくばらんに語っていただいているので、ファンの方はぜひチェックしてほしい。
――まずは改めて、ご自身が演じるキャラクターの簡単な説明をお願いします。
釘宮 私が演じている“水瀬伊織”という役は、本物のお嬢様で甘やかされて育ってきたんですけれど、根は真剣で、芯のある女の子です。性格はちょっと怒りんぼうさんで、いつも子犬のようにキャンキャンと人に怒鳴りちらしている女の子です。
今井 私が演じさせていただいているのは“如月千早”という15歳、高校1年生の女の子です。他の765プロのアイドルたちは「アイドルを目指して業界に入ってきた」っていうシチュエーションが多いのですが、彼女はアイドルとしてではなく「歌を歌いたい」、「歌手・アーティストと呼ばれたい」という気持ちがすごくあって、その表現の場が「今はアイドルなんだ」というところからスタートしています。ですので、歌に対する思いだったり、情熱は誰にも負けない強い気持ちを持っている女の子です。
“千早”というキャラクターが歌に対して向かい合っているその気持ちが、演じている私の中にも時折「ふっ」っと入ってくる瞬間があって、そこがうまくシンクロした時に、気持ちよさだったり、他では得られない快感を得たりしています。
――「ファミソン8BIT」と『アイドルマスター』による今回の企画を聞いた時の感想はいかがでしたか?
釘宮 いろいろやるな~と思いました(笑)。でも最初「ファミソンってなんだろう?」と思いまして、「ファミマ(ファミリーマート)の仲間!?」みたいな(笑)。でもファミソンって、アニソンの仲間でファミコンソングってことですよね?
――まさにその通りです! では実際にファミソンアレンジ曲を聴いた感想はいかがですか?
釘宮 すごくおもしろいです。ちょうど私もその世代なので、懐かしい感じがします。また昔のゲームがやりたくなっちゃう人も多いんじゃないですか?
今井 8BITの曲って、心に優しいですよね。聴いていて心が落ち込まない印象を受けます! どの曲もかわいかったけれど、第4弾の“雪歩”の『ディグダグ』とかかわいかったな~。あと、第1弾の「エージェント(夜を往く)」もすごく好きだった!
▲今井麻美さん |
――今井さんは、今回の企画についての最初の印象はいかがでしたか?
今井 「またまた冗談を~」って思いましたよ! 私は最初、何を言っているのかわからなくて(笑)。『パックマン』とかは知っていたのですが、『アイドルマスター』はどこへ向かうのだろうって思いました。でも先日友人から、「「ナムコの昔の音楽が8BITで入っている!」って情報だけでファミソン第2弾を買って、聴いてみたよ~」なんて連絡もあって、昔からナムコの音楽が好きな人と『アイドルマスター』がリンクすればいいなと、漠然と思っていましたので、思わぬ形で実現したことがすごくうれしかったです。
でも私、出る順番が最後だったのでヤキモキしていましたよ! 少しづつ皆がファミソンを録り始めていると話を聞いていて、私は「何のゲーム担当なんだろう~!?」ってドキドキもしていました(笑)。『ドラゴンスピリット』はプレイしたことはなかったのですが、音楽がいいと聞いていたので、この作品もよいものに仕上がるとうれしいな、と思っています。
――今井さんは『ドラゴンスピリット』のアレンジを歌ってみていかがでしたか?
今井 ホント、久々に精根尽き果てる系の……私、人生で一番難しかったと思います(笑)。今までいろいろな曲を歌わせていただいて、自分でも勉強してきたし、“千早”としても体に染み込んできているので、最近は歌うことに対して悩むことは少なかったんです。でも今回「崖っぷちだっ!」って久々に思いました。この感覚は「蒼い鳥」のゲームバージョンを歌った時以来じゃなかったですかね。
――「蒼い鳥」といえば、今回の『ドラゴンスピリット』の作詞は「蒼い鳥」のアンサーソングを意識して作られているらしいですね。ファミソンの新曲はいずれも、もともとは歌用には作られてはいないですから、毎回本当に難しそうです。
今井 そうですよね。他の皆からも、そういう点で「すごいチャレンジだったよ!」って聞いてはいたのですが、「私もか~!」って思いました(笑)。最初は、ゲームのカラオケに入っているメロディに捕らわれて歌っていたのですが、なかなかうまくいかなくて。でも、カラオケのメロディを消して歌ってみたら、急に曲の世界観が変わった気がして、すごく初心に帰りました。追い詰められて実力を発揮すると言われ続けて早何年ですが、ここに来ていい意味で再認識させられました(笑)。
▲釘宮理恵さん |
――これまでの「ファミソン8BIT☆アイドルマスター」シリーズのジャケットイラストについて、感想を教えてください。
釘宮 やわらかそうな感じの色使いとか、ラインとかが、「ふわっ」としていていいですね。私たちのジャケットもどんな風になるのか楽しみです。
今井 ポップでキュートな感じで、見るからに「楽しそう!」っていう印象を受けますよね!
――ミニドラマは、765ワールドのナビゲーターとして演じていただいたわけですが、いかがでしたか?
釘宮 765プロの人たちはいろいろなお仕事をするんだな~と思いました(笑)。もう長いお付きあいで、でき上がってくるものがすごくしっかりしていて、ブレないので、「今日は765ワールドでナビゲーターですね!」みたいに、安心して収録ができる感じで。また彼女たちの新しい日常の一端が垣間見られたというか……。でも、“千早”との組み合わせって、そんなにないような気がして、新鮮で楽しかったです。
今井 私も新しい“千早”の一面を見た気がしました。今まで“伊織”とコンビになることが少なくて、どちらかと言えば“伊織”も“千早”もツッコミ系なので、一緒にいるとどういう感じになるのかを初めて知りましたね。マンネリではないのですが、もう最近では自分の中で“千早”がある程度でき上がっていたので、また新しい“千早”の一面を発見できたことがとてもよかったです!
――最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。
釘宮 いよいよ5枚目ということで、これまで全部コレクションしてきてくださっている方も、5枚目から新たにという方も、皆さんに楽しんでいただけるCDになっているとうれしいなと思います。すごく内容が盛りだくさんで、毎回サービス精神旺盛だなぁと思いますので、彼女たちの世界を広げるパーツの一部として、お手元に揃えて楽しんでいただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
今井 期待してくださっている方のために、誠心誠意を込めて新曲とドラマにチャレンジいたしました! 皆さんお買い求めの上、聴いていただけたら幸いです!
(C)窪岡俊之 (C)NBGI
■「ファミソン8BIT☆アイドルマスター05 如月千早/水瀬伊織」収録内容