2008年7月1日(火)
一度ブレイクすると、さまざまなジャンルにわたって作られるゲームがある。そういったタイトルは、それだけ人気があることを示しているわけだが、今回取り上げた、6月26日発売のPS2用ソフト『戦国BASARA X(クロス)』も、そのうちの1本だ。最初は一騎当千を楽しめるアクションゲームとしてデビューし、人気の高さから今回、対戦格闘ゲームへと進出した。アーケードからの移植ではあるものの、その差異はほとんどないので、ゲームセンターで遊びまくった人でも違和感なく楽しめる。
■オープニングで流れるのは、あのアーティストの曲!
というわけで、マニュアルも読まずに早速プレイを始めてみた。ディスクをセットしてオープニングアニメーションが始まると……アーケード版と同じく、オープニングテーマソングはT.M.Revolution!! この声を聞くと、いやがおうにも盛り上がるところだ。曲も「crosswise」で、違っているのはPS2版になって新しく参戦したキャラクター“片倉小十郎”と“竹中半兵衛”のムービーが追加されていること。個人的な話だが、最近プレイしたゲームのムービーは、どれもこれもスクロールやズームなどばかりで全然おもしろくなかったが、本作のアニメーションは動く動く! 見ているだけでも楽しくて、よく動いているのに感心してしまった。オープニングをムービーにするなら、どんなゲームもこのくらいがんばってほしいところだ。
■戦国HERO同士が戦う格好よさを堪能しよう
ひと通りオープニングを堪能したら、メニューから「VS CPU」を選びコンピュータ相手に腕ならし。『ストリートファイター2』時代から格闘ゲームはプレイしているし、まあ何とかなるだろうと、軽い気持ちで始めてみた。□ボタンを弱、×ボタンを中、○ボタンを強攻撃に設定し、いざ尋常に勝負! が、しかし、コンピュータの強いこと強いこと……。何も知らずに“織田信長”を選んでプレイしていたというのもあって、あっという間に負けてしまい、その後に何度プレイしても勝てなかった。意地になって“信長”を使い続けた自分も悪いわけだが。おそらくは上級者向けのキャラクターなのだろう。そのため、ヘタレな自分が使っても、実力を発揮させることができなかったと冷静に分析してみたものの、悔しいことにはかわらない……。
「おかしい、こんなはずでは?」と思い、しばらくしてからメニュー画面を見渡してみると、一番上に「ARCADE」の文字が。キレイさっぱり見落としていました(笑)。気を取り直して「ARCADE」を選択し、再び勝負! プレイしてみれば、さすがに1人目は弱い。さっきまでの強さが嘘のように、技がサクサク決まっていく。その様子が、とにかく気持ちいいのだ。格闘ゲームで大事な要素の1つに効果音があるが、本作は攻撃を当てると「ザクッ!」という音が脳内にまで響いてくるほどの大げさ感があった。きっと、このあたりが戦っているときの気持ちよさを増幅させているのだろう。
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| 敵を斬りつけた時のエフェクトが派手なだけでなく、いかにもな効果音も鳴るため、迫力は抜群。 | ||
なお、画面に登場するキャラクターはかなり大きい。しかも、アクションゲームの『戦国BASARA』に出演している武将たちが、2Dのキレイなグラフィックで描かれていて、それらが飛んだり斬ったりガードしたり転がったりするのだから、見ていてたまらないものがあるはず。周りの友だちが、つぎつぎにハマっていくのがわかったような気がした。一部には、一般的なイメージからかけ離れたキャラクターもいるが、それはそれでおもしろいからヨシ。
■難易度はアーケードとほぼ同じだが、簡単操作で誰もが楽々プレイ
最初の3人くらいまでは、ある程度適当にボタンを押していても何とかなるが、4人目から先は技を駆使しないと勝てない。このあたりから、格ゲープレイヤーとしての腕が問われることになる。
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| 序盤は適当にプレイしていても勝てる。とはいえ、余裕が出来たら華麗に戦って勝ちたいもの。 | ||
といっても、格闘ゲームに慣れていない人が突然上手になれるわけがない。そんな時に重宝するのが、2種類から選べる操作方法の1つ「簡単」モード。キャラクターを選択後、「通常」、「簡単」から「簡単」を選ぶと、本来はコマンドを入力しなければ発動しない必殺技などが、ボタン1発で出せるようになるのだ。これがかなり楽で、格闘ゲームを少しでもプレイし慣れている人ならば、あんまり難しいことを考えなくても連続技が入ってくれる。特に「通常」モードではなかなか出せない超必殺技「一撃BASARA技」がボタン1つで発動できるのは、非常に便利。タイミングさえうまく合えば、一撃で相手を倒すことができるのだ。ただし、実際には相手も強くなっていくので、結局はヌル~い腕では勝てないわけだが……。オープニングには対戦の模様を納めたムービーも流れるので、うまくなりたい人はそれを見てコツをつかむのもいいかもしれない。
また、通常の格闘ゲームにないユニークな「援軍システム」を使えば、さまざまな攻撃&防御が繰り出せる。相手の連続攻撃中に援軍を呼んで攻撃を中断させたり、自分の攻撃中に援軍を使って追い打ちをかけるなど、実に応用範囲が広い。しかし、やはり使いこなすのは難しいので、後は練習あるのみだ。
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| 援軍ボタンを押せば、キャラに合わせた援軍が駆けつけて一緒に戦ったり、敵の攻撃を防いでくれることも。応用範囲が広く効率的な使い方が難しいが、使いこなせるようになれば対戦で有利に立てるだろう。 | ||
■複数用意されたモードで遊べば飽き知らず
ひとしきりプレイし、ある程度コマンド入力にも自信がついたところで、今度は「チャレンジモード」を選択。ここでは、コンピュータ相手にどれだけかっこよく戦えるか=「スタイリッシュポイント(得点)」を得てクリアできるかを目指す。戦っていると体力回復や制限時間延長アイテムなどが出てくるので、通常対戦とまた違う感じで楽しめた。
ただし、プレイヤーの体力は次のステージに持ち越しとなる。今戦っているステージをかろうじて勝った、という場合は、次のステージで攻撃を1発食らって負けというパターンも十分ありうるので、毎試合とも緊張しっぱなし。しかも1ラウンドしかないので、緊張感も増すというもの。手に汗握る熱い戦いが、ここでも楽しめた。
さらに、「トレーニングモード」を使えば、空中コンボなどの出し方を練習できる。ゲームセンターでバトルをしている人には、これはありがたいモードだろう。もちろん、細かな設定が可能なので、あらゆる事態を想定しての練習が可能。このモードのおかげで、簡単なコンボを入れられるようになったので、個人的にも重宝した。
■完成度も高く、まさにファン必携のアイテムに仕上がっている
アーケードで好評稼働中なだけに、その完成度はお墨付き。選択できるモードはちょっと少な目ではあるが、ゲームセンターでのプレイに役立つ「トレーニングモード」や、ファンにはうれしい「ギャラリーモード」も収録されている。アクションゲームの『戦国BASARA』で萌えた・燃えた人、またはゲームセンターでの対戦で勝ち続けたいプレイヤーのマストアイテムとなることだろう。(佐々木潤)
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