2008年7月2日(水)
6月29日、神奈川・ラゾーナ川崎プラザにて、misonoさんのニューシングル「二人三脚」リリース記念イベントが開催された。
「二人三脚」は、バンダイナムコゲームスより6月26日に発売されたWii用RPG『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』のテーマソング。6月25日にリリースされ、ラゾーナ川崎プラザ 2Fのルーファー広場グランドステージにて、この日misonoさんのライブが行われた。当日は、交通のマヒと雨が重なったにもかかわらず多数のファンが駆けつけ、ライブの後には握手会によるmisonoさんとの交流も行われた。
この日はあいにくの雨。「あたし雨女なんです、ごめんなさい!」と謝るmisonoさんだが、ファンは雨など気にせず盛り上がっていた。 |
ライブは、misonoさん7枚目のシングルに収録された「挫折地点」からスタート。会場に鳴り響くコールと手拍子の中、アップテンポに2曲目の「ギザギザLIFE」に続いていく。しかし、misonoさんが「ギザギザLIFE」のラストの歌詞を歌い上げようとマイクを構えた瞬間、機材の故障により音が消えてしまうハプニングが発生する。あまりの出来事に、ファンとmisonoさんから思わず「えー!」と悲鳴が。謝罪に現れたスタッフに対し、「ちょっとどないなってんの? ここで漫才でもする?」と、misonoさんのコメントに対して、ファンから大きな笑いが起こっていた。
突然の曲中断に、ファンからは「えー!」という嘆息交じりの悲鳴が起きたものの、misonoさんのトークによってファンはテンションを維持したまま次の曲を楽しむことができた。 |
仕切りなおしの3曲目は「black & white ~サングラスをかけた日から~」。「最近はバラエティばっかりで、久しぶりに歌を歌ったわあ」と、ファンを笑わせていたmisonoさんの見事な歌唱力が披露される。続いての「ガラスのくつ」は、misonoさんが「年上の人に恋をしている人はいませんか? この曲は、そんな人が相手でも背伸びしなくていいんだよ、という曲です」とファンへの語りかけから始まった。
会場には恋人同士で訪れる人も多く見受けられていた。「ガラスのくつ」を聴いて、自分のことと重ね合わせてしまったファンもいたのではないだろうか。 |
その後も「夢幻期限」、「十人十色」が歌われ、メドレーへと続いていく。ファンと手が触れ合いそうなほど近くで歌ったり、3Fからライブを楽しむファンに向けてアピールしたりと、ステージ全体を使ったmisonoさんのパフォーマンスに会場はヒートアップ。misonoさんが歌詞をど忘れした時には、ファンが代わって歌う場面もあるなど、misonoさんとファンの一体感もピークを迎えた。
時にかわいらしく、時に熱く、曲を歌い上げるmisonoさん。フリーではなかなか聴くことのできない熱唱に、ファンはステージ前だけに収まらず、3階から曲を楽しむ人、買い物の足を止める人も大勢見受けられた。 |
音響設備に乏しい野外だが、misonoさんの迫力は十分。彼女の熱唱に興奮するファンたちから、ノリノリのコールと絶え間ない声援が贈られた。 |
そしてラストの曲は、この日のメインである「二人三脚」。この曲は、ゲームのシナリオをもらってから歌詞を書いたそうだ。「みんな隣に大切なパートナー、仕事のパートナー、恋愛のパートナー、人生のパートナー――家族だったり、兄弟だったり、恋人だったり、たくさんいると思います。その人を失う前に大切さに気づいてほしい、今隣にいる人を、みんなには失ってほしくないし、大切にしてほしいです」と話したmisonoさんは、ちょっとだけしんみりした空気を振り払うような、この日最高の熱唱を披露してくれた。
misonoさん自身、今年に入ってから大切な人を失ったという。それまで笑いのあるトークを展開してきた彼女だが、この時だけはファンに隣にいる人の大切さをわかってもらいたいという思いがうかがえた。 |
ラストを飾るにふさわしい「二人三脚」の歌を会場に響かせるmisonoさん。歌詞と同じように靴を脱ぎ、最後は裸足で情熱的に歌い上げた。 |
またライブの後には、「二人三脚」先着購入者のための握手会も行われた。参加したファンは、プレゼントを渡したり、おしゃべりしたり、抱き合ったり、misonoさんとのコミュニケーションに喜びをあらわにしていた。
最後は、ファンと直に語り合い、握手を交わした。misonoさんを前にしたファンも、満面の笑みを浮かべ、ステージには雨をものともしない温かさが満ちていた。 |