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2008年7月7日(月)

リバティーシティが生まれ変わる! 新たな次元へ進化した『GTAIV』新情報

文:電撃オンライン

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『グランド・セフト・オートIV』に登場する人物、事件などはすべて架空のものです。
また、暴力シーン、銃撃シーン、流血シーンが含まれます。
CERO:Z(18才以上のみ対象)
※18才未満の方は購入できません。
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 カプコンは、2008年内に発売予定のPS3/Xbox 360用ソフト『グランド・セフト・オート(以下、GTAIV)』の新情報を公開した。

 『GTAIV』は、全世界でシリーズ累計6,500万本以上を売り上げているクライムアクションシリーズの最新作。約7年ぶりとなるナンバリングタイトルで、これまで見たことがないほどの濃密な世界と自由を体験できる。以下に、今回公開された本作の舞台の情報や概要について紹介する。

●「リバティーシティ」

 本作の舞台となるのは、シリーズ作品に何度か登場している街「リバティーシティ」。しかし、今回の「リバティーシティ」は、名前こそ馴染み深いが、街自体は完全に生まれ変わっている。広さこそシリーズ最大である「サンアンドレアス」の80%だが、開発陣は規模の拡大ではなく密度の深化に注力しているという。密度を増して再構築された街は、人々の行動はもちろん、街頭のチラシをはじめ建物や看板の細部まで細密にデザインされ作り込まれている。

アルゴンキン、デュークス、ブローカー、ボーハンの4つの区域で構成されている「リバティーシティ」。アルゴンキンの高層タワー群の脇を流れるウェストリバーの対岸にはオルダニー島があり、それぞれが特徴的な風土を持っているようだ。新世代機で再構築されたこの街を訪れたプレイヤーは、観るものがたくさんあり、やれることが多すぎて、どこに行こうか迷ってしまうかもしれない。

 『GTAIV』では、前作までのように同じキャラクターが何人も街を歩いているようなことはない。年齢、性別、容貌、ファッションなどあらゆる要素の異なる人物たちが、それぞれ違う行動をしながら生活している。また、天候も人々の行動に影響し、傘を持っている人は手に取り、ない人は書類やカバンで雨を避ける人もいれば、急ぎ足で目的地に向かう人もいるようだ。

街を行き交う人々に同じ人物はいない。それぞれがそれぞれの思考に従って行動している。買い物に興じる人々が行き交っていたり、新聞を読みながら歩く人も。天候もさまざまで、昼夜、天候によってミッションの達成のしやすさも変化するかもしれない。

●プロローグ

「オレは遂にアメリカンドリームを実現したぜ。風呂が4つもあるデカい家。ガレージには15台のスポーツカー。女だって2人いる」

“ローマン”のメールには景気のいいことばかり書いてある。
アイツを知っている人間なら、誰だって疑いたくなる話だ。

だが、信じてみたくはある……。
このオレのクソみたいな人生も、あの街でなら、
何かが変わるかも知れない。あの街、リバティーシティなら……。

主人公は、東欧出身の“ニコライ・ベリック”(通称“ニコ”)。歳は30代半ばだ。祖国で大きな挫折を経験し、従兄弟“ローマン”の成功にあやかろうと「リバティーシティ」にやってきた。だが“ローマン”は成功どころか大きな借金とトラブルを抱えており、“ニコ”もそれに巻き込まれてしまう。
キャラクターにはNaturalMotion社の「Euphoria(ユーフォリア)」というモーションエンジンが採用されており、人物のリアルな仕草や動き、表情を再現している。

●乗り物・携帯電話

 従来のシリーズ同様、車やヘリ、ボートや電車など本作ではたくさんの乗物が登場する。本物と見違えるほどリアルなのは見た目だけではない。操作感や挙動、エンジン音、ボディの強度から内部の構造に至るまで、作り込みがされている。

 車はこれまでのシリーズ同様に、カージャックすることが可能だが、最近は防犯意識が高まっており、セキュリティが施された車も増えているという。なお、中には車を奪っても執拗に追いかけくるなど、簡単に車を引き渡さない人もいるようだ。

ぶつけた部分がヘコむなど、車のダメージ表現がリアルになった。タイヤがバーストしたまま走ると、やがてゴムが外れホイールだけになってしまう。また、車にはカーナビが付いており目的地までのルート検索が可能だ。なお、カージャックなど、犯罪行為を通行人に目撃されたら場合、携帯電話で通報されてしまうので注意しよう。

 『GTAIV』から新たに追加された携帯電話は、非常に重要なアイテム。これを使えば、他の人物にいつでも電話をかけることが可能となる。電話をかけたり受けることでミッションが始まったり、トラブルに巻き込まれたり、遊びやデートのアポイントをとったりと、さまざまな可能性が広がっていく。

 さらに携帯電話では、メールの受信も可能。この他、カメラが搭載されており、待受画像や着信音を変えることもできる。これらの機能と活用方法はまだ不明だが、現実世界と同様に「リバティーシティ」においても、携帯電話は人間関係を構築するうえでのマストアイテムとなっているようだ。

シリーズですっかりお馴染みのタクシーは、本作では客として利用できるようになっている。タクシーに乗ると目的地が設定できるようになり、プレイヤーが希望する場所まで運んでくれる。なおタクシーは、携帯電話で呼び出すことが可能。他にも、警察や消防、救急が呼び出せる。

●警察と犯罪

 一般人の目の前で犯罪を犯せば、携帯電話で通報される可能性がある。また、警察の視野内で犯罪を犯すと確実に手配度が上がるので、捕まりたくなければおとなしく生活した方が身のためだろう。なお、手配度が上がるにつれてパトカーなどの警察車両が増え、さらには道路封鎖も始まり、最終的にはN.O.O.S.E.(National Office of Security Enforcement)が出動し、犯人を確実に仕留めるための強行手段をとってくるようになる。

本作では、目撃者がいる限り、あらゆる犯罪行為が手配につながる。これによって、人ごみの中で銃を構えただけでも騒動につながる可能性がある。また、前作までの警察官は透視能力者のように主人公の居場所を察知してきたが、本作では彼らも目で主人公を捜すようになる。追跡をかわすには、彼らの視界からいかに外れるかが重要となってくる。

●開発者からのメッセージ

 ゲームの情報とともに、日本語版ローカライズディレクター・江口篤洋氏のコメントが公開されたので掲載する。

 『グランド・セフト・オート(以下、GTA)』シリーズは、かつて『GTA III』で1つの転換点を迎えました。表現は2Dから3Dへ革新を遂げ、徹底的に作り込まれた世界観と自由度の高さが、世界中のゲームファンを熱狂させたのです。シリーズは以降、『バイスシティ』、『サンアンドレアス』と正当進化を続け、ファンの数を確実に増やしてきました。しかし開発元であるロックスターゲームスは、単にグラフィックをキレイにし、世界を広くし、選択肢を増やしただけの『GTAIV』を世に送り出そうとはしませんでした。プラットフォームを新世代にするなら、映像表現だけでなく、プレイヤーのゲーム体験そのものを新たなる次元へ引き上げよう。彼らはそう考えたのでしょう。

 このナンバリングは、ロックスターゲームスがこのシリーズを再び「革新」することの決意表明なのです。かつて、『GTA III』が登場した時に巻き起こった一大センセーションは、このシリーズのみならずゲームシーンそのものに大きな変革をもたらしました。そして今、『GTAIV』が次なる変革を我々に示そうとしています。私も『GTA III』以来、ずっとこのシリーズの日本語化に携わってきた者として、かつてないほどの期待感を抱いています。一ゲームファンとして、これほどワクワクしているのは久しぶりです。それはきっと、皆さんが抱いている予感めいた期待と同じなのでしょう。『GTAIV』はきっと、何かが違う……日本語版の開発はまだまだ始まったばかりですが、ファンの皆さんの前になるべく早く、なるべくそのままの形でお届けできるように頑張っています。ぜひご期待ください!!

(C)2008 Rockstar Games, Inc.


データ

▼『グランド・セフト・オートIV』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:2008年予定
■価格:未定

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