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2008年7月23日(水)

一本気な少年とミステリアス少女の心がめぐる『テイルズ オブ ハーツ』新情報

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスは、2008年冬に発売するDS用ソフト『テイルズ オブ ハーツ』の新たなゲーム画像と、主人公らのイラストを公開した。

『テイルズ オブ ハーツ』

 本作は、DSでは3作目となる『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル最新作。DS版『テイルズ オブ』としては、初めてテイルズスタジオが開発を担当し、大容量の2ギガビットROMが採用されている。また、シリーズ初の試みとして、PS2版『テイルズ オブ デスティニー』でCGムービーパートを制作した「白組」のフル3DCGムービー、Production I.Gによるアニメーションムービーという2つのバージョンのムービーが、大容量を生かして収録される。

 さらに、キャラクターデザインとテーマソングについても、『テイルズ オブ デスティニー』でファンの圧倒的な支持を得た、いのまたむつみさんとDEENが担当。人間の心である「スピリア」をキーワードに、人と人の心を描くことを主題とした物語が展開する。

■単純で一直線な主人公と心に謎を抱えたヒロイン

 本作で物語の中心となるのは、柿原徹也氏演じる“シング・メテオライト”と、井上麻里奈さん演じる“コハク・ハーツ”の2人。辺境の村で祖父と暮らす“シング”が、波打ち際に打ち上げられた“コハク”と出会うことで、『テイルズ オブ ハーツ』の物語は始まる。ここでは、いのまたむつみさんのイラストと、「白組」の手掛けたCGイラストとあわせて、2人を紹介しよう。

●シング・メテオライト(CV:柿原徹也)●

「でも、オレはバカだからさ。命をかけるしか信用してもらう方法が思いつかないんだ」

『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』
『テイルズ オブ ハーツ』

年齢:16歳 性別:男性
身長:167cm 体重:54kg
この世界ではめずらしいほど強烈な好奇心を持っている少年。
辺境のシーブル村で、ずっと祖父ゼクスとふたりで暮らしてきた。
祖父と母から受け継いだソーマ使いとしての能力は、非凡なものを秘めている。
その好奇心と対人経験の浅さから、デリカシーに欠ける言動をとることもしばしばだが、間違いに気づけば、ちゃんと反省できる素直さを持っている。


●コハク・ハーツ(CV:井上麻里奈)●

「うん、信じるよ。変な人にソーマを使えるはずないもんね」

『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』
『テイルズ オブ ハーツ』

年齢:17歳 性別:女性
身長:158cm 体重:45kg

とある理由により故郷を旅立ち、「ソーマ」を必要としている少女。

コハクが時折口にする「彼女」という存在が、

彼女の行動のもととなっているようだが……。


■人間の心も冒険の舞台に!? 心を侵すゼロム、それから救うソーマ

 類希なるソーマ使いを祖父に持つ“シング”と、ソーマを必要とする“コハク”が出会う本作の物語。ではソーマとは何なのか? スピリアとは何なのか? 以下に掲載した物語の背景を見て、本作へのイメージを膨らませてほしい。

【-Back Ground Story-】

『テイルズ オブ ハーツ』

「いばらの森」の ねむり姫 千年夢見て ねむる姫

流れる髪は エメラルド 恥らう頬はバラ水晶

「いばらの森」の ねむり姫 目覚めぬ哀れな とりこ姫

緋色の髪の魔王が紡ぐ 毒の想いに呪われて

「いばらの森」のトゲの奥 ずっとずっと 夢みてる

世界が消える 夢をみる

◇◆◇◆◇◆

白と黒、2つの月が空をめぐる世界……。

全大陸を支配する大帝国のもと、

人々はぬるま湯のような平和に浸っていた。

「いばらの森のねむり姫」、「夢を喰う魔物」、「いつか落ちる黒い月」……。

そんな御伽話を語り継ぎながら。

だが近年、世界には「デスピル病」と呼ばれる謎の精神汚染が広がっていた。

おとぎ話のはずの、夢を喰う魔物「ゼロム」が実存し、

人の心――「スピリア」を蝕み始めていたのである。

ゼロムに対抗できるのは、人間のスピリアが形作る思念の迷宮……。

スピルメイズに入り込む「スピルリンク能力」を秘めた神秘の武具「ソーマ」のみ。

◇◆◇◆◇◆

辺境の村で平凡な生活をしていた少年、主人公“シング”は、

波打ち際に打ち上げられていたヒロイン“コハク”と出会うことで、

まだ知らぬ過酷な冒険の渦に足を踏み出していく……。

『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』

 上に紹介したキャラクターや物語の背景をご覧になっていただくと、スピリアやゼロム、デスピル病といった単語が、本作において重要な意味を持つ言葉であることが予想できるだろう。本作の物語を読み解くにあたって、重要なキーワードになることが間違いないこれら用語を以下に説明する。

『テイルズ オブ ハーツ』

●スピリア

 人間の心=精神エネルギー=思念力そのもの。すべての生物、自然物の根源に秘められている「それ」を、「それ」たらしめているエネルギー。

『テイルズ オブ ハーツ』

●ソーマ

 装備する事で人間の心(スピリア)の迷宮「スピルメイズ」への侵入=リンクを可能とする神秘の武具。基本的に攻防一対の武器の形をとるが、特異な形状の物や、飛行能力、地に潜る能力を備えたタイプなども存在する。人の精神を侵す魔物「ゼロム」に対抗できる唯一の力である。

『テイルズ オブ ハーツ』

●ゼロム

 この世界で語り継がれている「ねむり姫」のおとぎ話に登場する「夢を喰う魔物」。人間や生物に寄生し、そのスピリアを餌として活動する。

『テイルズ オブ ハーツ』

●デスピル病

 「ゼロム」に起因する謎の精神汚染で、スピリアを混乱・破壊・消去・操作・強化されて起こす暴走現象。近年世界中で頻発している。

『テイルズ オブ ハーツ』

●スピルーン

 人の心の迷宮「スピルメイズ」の最深部に存在する、人の感情と意志の源となる結晶。その一部を失うと、失った欠片に対応した感情、意識が失われる。スピルーンのすべて消失すると、意識を持たない人形のような仮死状態になってしまう。

『テイルズ オブ ハーツ』

●ソーマリンク

 ソーマ装着者のスピリアを基点にネットワークを形成、人と人を互いに深く理解させようとするソーマの特殊能力。

■PS2版『テイルズ オブ デスティニー』より進化した戦闘システム!

 本作の戦闘システムは、PS2版『テイルズ オブ デスティニー』のアクション性が高い「AR-LMBS」が強化された、「コンビネーション エアーリアル LMBS(CNAR-LMBS)」が採用されている。このシステムでは、高さの概念がより重要となって空中を舞うアクロバティックな戦闘が楽しめる。さらに、コンビネーションの名を冠する通り、シリーズ初のコンビネーション要素も導入される。一定の条件を満たせば、戦闘に参加していないパーティキャラクターと協力して、強力な攻撃を繰り出すことが可能だ。

『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』
本作のバトル参加メンバーは3人。2Dのアクション性高い戦闘がプレイできる。また画像では、“シング”と“コハク”の他にゴーグルをしたキャラクターも一緒に戦っている。2人よりも大人な雰囲気に見えるが……?

『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』
本作では、これまでにないほど高く空中に舞って戦うことが可能だ。空中を利用したコンボ、コンビネーション攻撃といったものが重要な戦闘テクニックになるのは間違いないだろう。

『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』 『テイルズ オブ ハーツ』
“シング”は、「獣哮雷波」、「空破天裂陣」、「緋凰絶翔斬」など、派手なエフェクトの技を多数覚えるようだ。また、画面左下には水色のゲージがあるが、これは一体何を意味するのだろうか?

※画面は開発中のもの。
(C)いのまたむつみ (C)2008 NBGI

データ

▼『テイルズ オブ ハーツ』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2008年冬予定
■価格:未定

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