2008年8月6日(水)
新作旧作問わず、さまざまな推理・ホラー・サスペンス系のアドベンチャーゲームを紹介していく「まり蔵探偵事務所」。第5回は、日本一ソフトウェアのPSP『流行り神 PORTABLE 警視庁怪異事件ファイル(以下、流行り神 PORTABLE)』を紹介します! 8月7日には、続編のPSP『流行り神2 PORTABLE 警視庁怪異事件ファイル(以下、流行り神2 PORTABLE)』も発売されるということで、『1』のおさらいをいたしましょ~!
『流行り神 PORTABLE』は全4話構成となっていますが、各シナリオには都市伝説が必ず出てきますね。 | ||
零話が「チェーンメール」、1話が「こっくりさん」、2話が「鬼」、3話が「名前のない駅」、どれも有名な話だよね。 | ||
所長は、どのエピソードが印象に残っていますか? | ||
私は、全部のエピソードをクリア後にプレイできる、隠しシナリオの「さとるくん」かな。主人公“風海純也”の義兄“霧崎水明”が中学生だったころのお話。 | ||
“霧崎”が同級生と電話ボックスから電話をかけて、未来について教えてくれる「さとるくん」と接触を試みるって話ですね。 | ||
そうそう、あの年ごろの子たちって、得体の知れない恐怖に興味がありありじゃない。それで、親や先生に「ダメ!」って言われていることもしちゃったり。 | ||
僕は優等生だったんで、そういうことはまったくありませんでしたけどね。 | ||
なんてかわいげのない……。まあ、私はまっとうな子どもだったので、“霧崎”たちと似たようなことして怒られたことがあってね。それが妙に懐かしかったんですよ。 | ||
なるほど。それでその時、所長も“霧崎”と同様にお友だちを亡くされ、心に深い傷を負ったと。 | ||
いや、さすがにそんな事件は起こらなかったけど……。じゃあ、君はどのエピソードが好きなのさ。 | ||
僕は2話の「鬼」ですね。 | ||
「鬼になって、子どもを連れ去りたい」とか言い出さないでよ。 | ||
「鬼さんが友だちいなくて寂しい」っていう部分に、感情移入しました。僕も友だちいないものですから……。 | ||
……あの、なんていうか……ごめん、なさい……。 |
▲全4話から成るシナリオには、それぞれ有名な都市伝説が登場します。ホラーらしい、ゾッとするようなイベントCGも多数用意されておりますよ~♪ |
このゲームは、事件を科学的に解明するルートと、オカルト的に捉える2つのルートが楽しめるところがいいよね。1粒で2度おいしい♪ | ||
科学至上主義の僕は、何周しても科学ルートにいってしまい、なかなかオカルトルートへ入れなくて困りましたけどね。 | ||
君はどこまで頭が硬いんだ。どうせ美人監察医の“人見”先生の言うことホイホイ聞いてたら、科学ルートに突入しちゃったんでしょ? | ||
そうですね、否定はしません。COOL! 美人! 強気! 恐い! と4拍子揃った“人見”さんは最強でした。あんな人に怒られたい……! | ||
まあ、そういう私も民俗学者“霧崎”先生の言うことを鵜呑みにしてたら、オカルトルート一直線だったワケですが。 | ||
俗物すぎて話になりませんね。 | ||
お前がそれを言うか。 | ||
でもオカルトルートと科学ルートでは、シナリオがかなり変わってきますから、どちらもプレイしておきたいですね。 | ||
オカルトルートじゃないと出てこないキャラクターもいたりするしね。 | ||
個人的には、まず科学ルートをプレイして、その後オカルトルートで補完するという形がオススメです。 | ||
そうだね。そうしたら、科学ルートだけでは見えなかったものが、オカルトルートでは意外な形で見える……かも? |
▲ごえモンが「怒られたい……!」と熱望していた、美人監察医の“式部人見”さん。オカルト的な選択肢を選ぶと、すごい剣幕で叱ってくれますので、そういう嗜好(?)の方はぜひお試しあれ。 |
▲まり蔵イチ押しキャラクターである、“純也”の頼れるお義兄ちゃん“霧崎水明”さん。よれよれのスーツに、適当に締めたネクタイ……スーツ萌え属性のまり蔵にはたまらんですわ~。「“水明”さんは正義」とばかりに、彼好みの選択肢ばかり選んでおりました。 |
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