2008年8月15日(金)
村田(仮)です。今回は、8月21日発売予定のDS用ミステリーRPG『シグマ ハーモニクス』のプレイレポートをお届けします。ミステリーAVG的な謎解き要素とRPG的なバトル要素が融合したという本作ですが、個人的にはそういったシステム面よりも、グラフィックやキャラクターが気になっていたのですよ。そこで今回はその辺にも注目しつつ、本作を紹介していきます。
■これなんてギャルゲー?
というわけで早速ゲームスタート。出だしから主人公の“シグマ”とヒロインの“ネオン”が、フルボイスかと思うほどよくしゃべります。というか村田(仮)は最初フルボイスだと勘違いしました。また、キャラクターの声を担当する声優さんもやたら豪華です。“シグマ”役に小野大輔氏、“ネオン”役に平野綾さん、他にも小山力也氏や能登麻美子さんなどなど、ドラマの吹き替えやアニメなどで活躍中の面々ばかり。もちろんこれがメインというわけではないと思いますが、出演声優陣の顔ぶれで本作が気になっている方もいるのではないでしょうか。詳しくは後で説明しますが、特に“ネオン”を演じる平野さんは、今回さまざまな演技を要求されているので、ファンならぜひ注目してほしいところです。
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| 序章から“シグマ”と“ネオン”がしゃべりまくりです。一応、パートボイスなんですけどね。 | ||
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| ゲーム中では、序章から1枚絵のグラフィックが惜しみなく披露されます。ゲームを始めたばかりで気の早い話ですが、クリア後にギャラリーモードが出てくるとうれしいなぁ、とか思ったり。 | ||
■失われた今を取り戻せ!
さてさて、声優さんやグラフィックに気をとられているヒマもなく、ストーリーは進行。物語は、“シグマ”と“ネオン”の日常シーンから始まります。特殊な力を持ち、時間と時間の狭間に生きる「逢魔(おうま)」と呼ばれる魔物の封印を守る役目を負った一族「使い人」である2人の日常は、突如として街が廃墟に変わったことから激変してしまいます。原因は、何者かが「逢魔」の封印を解き、彼らを使って過去を書き換えた結果、その影響で現在の状況までもが変化してしまったためとのこと。偶然「時間の狭間」という時間の影響を受けない場所に入り込んだ2人は、あるべき現在の姿を取り戻すために書き換えられた過去を元に戻そうと奔走します。しかし、書き換えられた過去には、本来の過去では起きなかった事件と、その原因を作った「逢魔」がいるので、事件を解き明かし「逢魔」を倒すというのが、大筋の流れです。
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| 書き換えられた過去では、必ず凄惨で複雑な事件が発生。“シグマ”たちは、「時間の狭間」から過去に向かい、事件の真相を解き明かしていくことになります。 | ||||
■役割分担って大切ですよね
第1章では、“シグマ”の血縁者らしい“大婆様”が何者かによって殺されたことから物語が展開していきます。そこで、「誰が」「どうやって」事件を引き起こしたのかを明らかにする必要があるのですが、ここで活躍するのが“シグマ”の「音使い」の能力。事件に関係のある場所には、「魂の影」というオブジェクトがあり、それを調べることで、その場所で起きたことがビデオを巻き戻したかのように再現されます。“シグマ”は、そこで得た真相解明の手がかりとなる重要な「音」を「刻音(こくいん)」という形で、手に入れることができるのです。そして、最終的には複数の「刻音」を組み合わせて事件の真実に迫るわけですよ。そんなわけで早速「刻音」集めに奔走することになりました。
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| フィールドのあちこちには「魂の影」が。これを調べて事件解決の手がかりとなる「刻音」を手に入れましょう。 | ||
また、フィールドには封印から解き放たれた「逢魔」が出現します。過去を書き換えた「逢魔」ではないので、倒しても時間が元に戻るわけではないのですが、「刻音」探しの邪魔になるのでこいつらも倒す必要があります。ちなみに、戦闘パートでの「逢魔」への攻撃は、「式札」というカードに封じられた神霊を身に宿すことで戦う力を得る“ネオン”の担当。直接戦う力のない“シグマ”は、指揮を担当します。システム的に説明すると、プレイヤーはリアルタイムで進行していく戦闘の中、「攻撃」や「回復」といったカードで“ネオン”に指示を出していくことになります。
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| こちらが戦闘画面。左画面には敵の位置や“ネオン”の戦う様子が表示されるので、それを見ながら右側のタッチパネルでカードを選択していきます。ちなみに戦闘はエンカウント方式。フィールドを移動していると突然戦闘が始まる、RPGとしてはオーソドックスなタイプですね。 | ||||
■「超推理」を超える直感推理が炸裂!?
フィールドをうろうろしているうちに「刻音」が集まってきたので、いよいよ「刻音」を組み合わせる作業「超推理」に突入です。「超推理」とは、犯人や使ったトリックといった事件の謎を示す「思考の闇」に対して、それを解き明かす手がかりである「刻音」を対応させるというもの。碁盤のようなマス目の上にある黒いボタン「思考の闇」の周辺に、関連する「刻音」を正しく配置することで事件の謎が解き明かされていきます。
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| 碁盤のようなマス目上にある「思考の闇」は、手に入れた「刻音」を配置することで晴らすことができます。実は、適切な配置でなくてもゲームは進行していくのですが……。 |
事件の謎を論理的に解き明かすという、ミステリー的には一番重要なところであるのですが、プレイしているのはなにせ感覚派の村田(仮)。フィーリングで犯人を決め付けて、それっぽい「刻音」を適当に選択してみました。さすがに無理だろうと思いきや、アッサリ次の場面へ。……アレ、一発で正解? オレって名探偵? というか、推理に“シグマ”さんは納得しているようですが、肝心の村田(仮)はさっぱりわかっていませんよ? 一応、犯行の手段なんかを解説してくれるのですが、なんかすごい適当。トリックも断定できていないのに、犯人を決め付けちゃっています。釈然としませんが、とりあえず真相が解明されたということでボスらしき「大逢魔」と対決することに。こいつを倒すと、改変された過去が元に戻るようです。3回ほど死にそうになりながらもなんとか勝利。「これで第1章クリアか?」と思いきや、戦闘後に“ネオン”さんから「「大逢魔」が弱くなっていない!」との文句が。どうやら「超推理」の結果によって「大逢魔」の強さが変わるとのこと。つまり村田(仮)の直感推理は的外れだっただったようです。「大逢魔」さえ倒してしまえば、とりあえずクリアしたことになり第2章には進めますが、クリアした章は何度でもやり直せるので、確認もかねてリベンジ! 今度は「刻音」の意味などを考えながら、しっかり推理してみました。事件のつじつまが合うように「刻音」を配置した後、再び「大逢魔」とバトル。……あれ? なんか一撃で倒せた。本当に弱くなってる!
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| 「超推理」で、毒物を特定の人間にだけ飲ませる方法を解明! とはいうものの、やけに適当な“シグマ”さん。「~じゃないかな?」、「~かもしれない」で終わる推理なんて聞いたことないよ! ……と思っていたら、悪かったのは村田(仮)でした。すみません。まじめに「刻音」を配置したら普通に推理してくれました。 | ||
■“ネオン”さん七変化
さて、「大逢魔」を倒すと「SP」というポイントがもらえます。これが一定以上たまると、新たな「式札」が手に入り、さまざまな神霊が宿せるように! つまり、“ネオン”の戦闘スタイルを変えることができるようになります。「バランス型」や「正面への攻撃が強い」など、「式札」ごとにさまざまな特徴があり、敵に合わせて変更することで効率的な戦闘が可能になるでしょう。
さらにこの「式札」、なんと“ネオン”さんの性格や話し方、外見まで変えてくれます。この変化はバトルだけでなく、会話シーンにも影響します。クールに見せかけて実はおかしな性格の「闇を切る騎士」や、やたら強気な「冒険する狙撃手」などなど、その性格や見た目は多種多様。同じシーンであっても違ったリアクションを見せてくれます。見方を変えると、さまざまな平野さんの声が聞けてしまうわけです。とりあえず村田(仮)は、個人的な趣味で「闇を切る騎士」を常時使っていますよ。
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| 比較的最初の段階で手に入る「闇を切る騎士」(画像左)と「冒険する狙撃手」(画像右)。「「式札」を増やす」というのも本作の楽しみの1つでしょう。 | ||
■キャラクターやグラフィックから入るのもアリ
「謎を論理的に解き明かす」という性質からあいまいさを許さず、ともすればユーザーを選ぶこともあるミステリーAVGに対して、ある種のゆるさを許容することで受け皿を広げた『シグマ ハーモニクス』。本作では、「事件を完璧に解決させないと先に進めない」ということがありません。「大筋合っていれば細かいところはどうでもいい」という人はそのまま先に進めることができ、「いや、完璧な答えを出したい」という人は何度でもやり直せるというシステムはおもしろいと思います。生粋のミステリーファンには怒られそうですが、村田(仮)も「犯人とトリックがわかっていれば、それでいいじゃん」と考える方なので、小さな証拠1つを見つけ出すために何時間も同じ場所をグルグル回ったり、すべての選択肢を総当りで試しなくて済むのは正直ありがたいです。
また、声優さんやグラフィック、登場キャラクターへの興味から本作をプレイしてみるというのもアリだと思います。繰り返しになりますが、声優さんは豪華で一枚絵も多く、ついでに「式札」を集めればパッと見た感じではヒロインもたくさん(でも実際は1人)。自分好みの“ネオン”さんの1人や2人、簡単に見つかることでしょう。これまでミステリー系のゲームを敬遠してきた人も、「ゲームでまでゴチャゴチャ考えたくない!」というのでなければ、一度プレイしてみてはいかがでしょうか。(村田(仮))
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