2008年8月22日(金)
バンダイナムコゲームスは、10月16日に発売するWii用ソフト『スカイ・クロラ イノセン・テイセス』の登場機体と、新システムの情報を公開した。
本作は、原作・森 博嗣氏、監督・押井守氏の劇場用アニメ「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」を題材とするドラマチックフライトシューティングゲーム。大人にならない「永遠の子供たち《キルドレ》」が戦闘機に乗って、政府と契約した企業の行う「ショーとしての戦争」を戦う姿が描かれるのは共通ながら、ゲームでは原作にも劇場版にも描かれないもう1つの物語が展開される。
原作や映画に登場するレシプロ機が多数登場する本作。『エースコンバット』を手掛けたPROJECT ACESが開発を担当しており、ヌンチャクを操縦桿(かん)に、Wiiリモコンをスロットルに見立てた、Wiiの特徴を生かしたフライトシミュレーションとなっている。
基本操作は、ヌンチャクを右手に、Wiiリモコンを左手に、それぞれ垂直に立てて持つのが正位置。ヌンチャクは操縦桿のように傾けて機体を操作し、Zボタンを押せば機銃による射撃が行える。Wiiリモコンはスロットルの役目を果たすので、手前に傾けると速度上昇、奥に倒すと減速となる。実際のレシプロ機のように、操縦桿とスロットルを巧みに操作することで、思うがままに機体を操ることが可能だ。
また、レシプロ機によるドッグファイトがメインとなる本作の空戦では、「タクティカル・マニューバ・コマンド(TMC)」という敵機を華麗に撃ち落すためのシステムが搭載されている。
このシステムは、敵機に食らいつくことでたまるTMCゲージがレベル1以上になった時に、Aボタンを押すと発動。原作や映画のパイロットたちが見せるような、アクロバティックな機動を見せて、自機が敵機の後ろに位置取ってくれる。
上の画面では、機体の下に表示されるTMCゲージがレベル3までたまっている。この状態でAボタンを押せばTMCが発動だ。なお、TMCゲージはレベル1~3までためることができる。 |
TMCが発動すると専用カメラに切り替わり、急激な加速・旋回をして、一気に敵機の背後を取るように機動するシーンが挿入される。主翼が風を切る様子が白い軌跡で演出されるので、自機の美しいマニューバを確認可能だ。 |
敵機の後ろを取ったら、あとは機銃を発射するだけ。容易に敵機を落とすことができる。 |
映画で描かれていたようなドッグファイトを、簡単に体感できるTMC。敵機を正面に捉えきれていない状態であったり、強い敵だったりすると、後ろを取りきれない時もあるが、発動時のレベルが高いほど効果的なTMCが発動するという。
連続でTMCを決めれば、華麗に空を舞って敵機をつぎつぎと落とす、撃墜王気分を味わうことができるだろう。 |
さらに、TMCにはさまざまなマニューバが用意されているとのこと。もしかしたら、エンジンカットの後に機体を垂直落下させて、敵機とのすれ違いざまに機銃を撃つ、という映画にもあったようなマニューバがあるかもしれない。
なお、7月11日の記事には、本作の7月5日時点おけるバージョンの体験レポートを掲載しているので、機体操作についてさらに詳しく知りたい人は、そちらも目を通していただきたい。
以上の他にも、主人公たちの所属するロストック社の航空機、それに敵対するラウテルン社の航空機の一部が明らかとなった。その画像を以下に紹介するので、気になる人はチェックしておいてほしい。
機体後部にエンジンとプロペラを積んだプッシャ型の試作機。高い機動性が特徴で、本作の重要キャラクターである“織科真海(オリシナ・マウミ)”も、この機体に搭乗している。なお、映画版の主人公たちが搭乗していた散香マークBとは異なる機体。 |
ロストックの汎用戦闘機で、多くのパイロットが使用している。散香とは違い、機体前部にエンジンとプロペラを積んだトラクタ型の機体。 |
※画面は開発中のもの。
(C)2008 森 博嗣/「スカイ・クロラ」製作委員会
(C)GeoEye (C)JAPAN SPACE IMAGING CORPORATION
(C)European Space Imaging
(C)2008 NBGI