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2008年8月26日(火)

目指すは世界大会! 『ボンバーマンオンラインJapan』インタビュー

文:電撃オンライン

 1985年のファミコン版第1作から現在に至るまで、多くのユーザーに親しまれてきたアクションゲームシリーズ『ボンバーマン』。そのオンライン版が、『ボンバーマンオンラインJapan(以下、BOJ)』として、必殺技「ボムわざ」などの新要素を引っさげて帰ってきた!

目指すは世界大会! 『ボンバーマンオンラインJapan』インタビュー

 ハドソンが開発し、ショックウェーブが運営するオンラインゲームポータルサイト「55Shock!」にて提供予定の『BOJ』。8月27日のオープンベータテストを控えて、開発を担当したハドソンの斉藤祐志氏に本作の魅力や今後の展開、目標などを伺ってきた。

■老若男女すべての人が楽しめるように

――まずは、本作の開発に際して心がけられたことをお教えください。

斉藤祐志氏(以下斉藤):今回『BOJ』を開発するに当たって、なるべく多くのユーザーに遊んでいただくことを念頭に置きました。プレイしていただくとわかるんですが、1つのIDにつき、セーブデータが3つ作れるんですね。ご家庭のPCに1回インストールすれば、それぞれ別のセーブデータを使うことで、親子が1つのIDで遊べるようにしたかったんです。

――それは、1つのIDで複数PCからアクセスすることはできるということですか?

斉藤:それは今回実装されてません。どちらかというと、親子同士で誘い合いやすいことを考えています。また、パパがチャージして子どもが使うということができるように、リアルマネーでチャージするゲーム内通貨「CP」は、ID内で共有できるようにしてあります。

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ゲーム内通貨はリアルマネーで購入するCPとゲーム内で手に入れるBPの2種類。CPは、アバターなどの購入、BPは、ゲーム内のアイテムの購入に使える。

――本作はオンライン対戦がメインだと思いますが、それ以外で注力された要素はありますか?

斉藤:セーブデータごとにプレイヤーのプロフィールを設定できるようにした点ですね。これは、入力することで本人認証する意味合いもありますが、なにより『ボンバーマン』という場を通じて、コミュニケートしてもらいたいという思いから生まれました。初対面の人とは話しづらいシャイな人でも、住んでる地域や、年齢、趣味などのプロフィールを限定すれば、それが話題のきっかけとなり、話ができる。そうでないと、ただ対戦して勝った、負けたというだけの殺伐としたゲームになりますし、それではプレイヤーの皆さんに長く愛されるサービスとはなりえないと考えていますので、このような仕様にしました。

――なるほど。では、気になる正式サービス開始時期と実装されるアイテムは?

斉藤:正式サービスの開始は9月10日を予定しています。そのタイミングで「アバター」や対戦で使える必殺技「ボムワザ」などの課金アイテムや、25種類のマップを用意します。マップは順次増やす予定ですが、人気のないものと、新しいものを入れ替えて行く形で、むやみに総数は変わらないようにするつもりです。

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ベルトコンベアーなど、『ボンバーマン』おなじみのマップギミックも健在。

――ちなみに、自作マップのコンクールのようなものは予定していますか?

斉藤:構想にはありますが、現時点ではやり方を考えないといけませんね。ステージを作ること自体は簡単なのですが、チューニングをちゃんとしたいと思っているので。そうなると、せっかくユーザーさんが作ってくれたマップに開発側が手を入れないといけなくなってしまいます。ですので、現状では開発側が責任を持って、確実におもしろいと判断したものを実装していきます。

■FIFAみたいになりたいです

――では、『BOJ』の今後の展開と、目指すべきあり方をお教えください。

斉藤:最終的には、ワールドカップやオリンピックみたいな大会を開催したいと思ってます。つい先日までオリンピックが行われていましたが、やっぱり自分の国の選手を応援するじゃないですか。『BOJ』も毎年世界中で予選をやって、上位者を「東京ゲームショウ」などのゲームイベントにご招待して、世界一決定戦をやりたいなと思っています。実は、そのための草の根活動が、プレイヤーのプロフィールに地域を入れることなんですよ。例えば、北海道の人同士で作ったクラブチームがあれば、日本選手権があった時に、他の北海道出身者がそのクラブチームを応援するということがあると思うんですよ。そういうことから規模がだんだん広がっていって、世界選手権で日本の人を応援する。そうやって定着していって、毎年ある時期になると「そろそろ『ボンバーマン』の季節だね」なんて言ってもらえたらうれしいですね。開催期間は短いのですが、10月11日からの「東京ゲームショウ」でNo.1決定戦「ボンバーマンワールドカップ2008」をやります。これは、『BOJ』という単独タイトルのトッププレイヤーを決めるのではなく、『ボンバーマン』シリーズ全体のトップを決めるということで、ハドソンを挙げての大々的なイベントになります。

――オンラインゲームの大会ですが、対戦は会場で行われるのですか?

斉藤:決勝戦はそうなります。技術的にはご家庭から参加することももちろん可能ですが、同じ場所で対戦相手の顔を見ながらプレイしていると、やっぱり緊張感が違いますし、プレイヤーが会場にいる方がイベントが段違いに盛り上がりますからね。イベント当日は、ハドソンの名物広報・高橋名人がDJを担当しますし、女優の加藤夏希さんも参加されます。もちろん、豪華商品も用意しているので、『BOJ』をプレイしている人にはぜひ参加してほしいですね。

――最近は賞金制の大会などが開催されることがありますが、本作ではそういった企画は予定されていないのですか?

斉藤:そういう方向性もおもしろそうですね。ただ、現状では難しいかな、まずはお金より皆さんからの参加を増やしたいと。最初のうちは、賞品と名誉で我慢してもらえれば、と思ってます(笑)。

――では、「パワーアップアイテム使用禁止」といったような、ルールを限定しての対戦は可能ですか?

斉藤:機能としては実装していません。ただ、パスワードなどで参加できるプレイヤーを限定することもできます。ですから、「俺たちはこういうルールで遊ぼうぜ」なんてことがプレイヤー同士で自由に決められます。世界大会ではアイテム持ち込みを前提としますが、ローカルの大会では限定戦をやるのはありですね。皆さんでどんどん自由な遊び方を見つけてみてください!

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爆風によるパネルの消滅、スタート位置のシャッフル、ステータスダウンアイテムの配置などの設定は、チャットルームで決められます。

■目指せ10億人?

――目標とされる参加人数は?

斉藤:アジアや北米に展開していって、3年後にはBWCへの参加人数を200万人を目標にしています。もっと多くてもいいんですが……。ID数で言ったらそうですね、10億IDくらいにしましょうか(笑)。現在の世界のネット人口と同じくらいですね。目標はそれくらい多くていいでしょう。要求スペック自体を低く設定しており、わざわざPCを買いなおしたりしなくても快適にプレイできると思いますので、世界中で配信したいです。

――国内での目標人数はどれくらいでしょう。

斉藤:どうでしょうね。ショックウェーブさんが運営している「55Shock!」にちなんで初年度55万人と仰ってますが、ハドソンにはロゴの「ハチスケ」がいますから80万人でどうでしょう。実際、それくらいの人数が集まってもおかしくないだけのタイトルに仕上げたつもりですので、オープンベータテストが開始されたらぜひプレイしてみてください! 後悔はさせません。

(C)HUDSON SOFT, (C)Shockwave Entertainment, Inc.

データ

▼『ボンバーマンオンライン Japan』
■メーカー:ハドソン/ショックウェーブ エンターテインメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista)
■ジャンル:ACT(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2008年9月11日予定
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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