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2008年9月2日(火)

【キャラホビ】『SRW』ブースでは寺田P&声優陣トークにグラドルのコスプレも!

文:電撃オンライン

 8月30日・31日に千葉・幕張メッセで開催された「C3×HOBBY 2008(以下、キャラホビ2008)」。『スーパーロボット大戦(以下、スパロボ)』ブースでは、豪華なゲストたちを招いてスペシャルステージが行われた。


 こちらのブースでは、2日間にわたって計4回スペシャルステージが開催。ステージでは、『スパロボ』シリーズのプロモーションディレクターを手掛ける嶋崎直登氏による進行のもと、『スパロボ』シリーズの開発にかかわったゲストたちによるトークショーと、「グラドル×スパロボ」と銘打たれた、3名のグラビアアイドルに『スパロボZ』オリジナル女性キャラクターのコスプレをしてもらうという2つの企画が行われた。ここでは、30日に行われた2回目のトークショー&「グラドル×スパロボ」の様子をお届けしていく。

 まず、トークショーには『スパロボ』シリーズプロデューサー・寺田貴信氏やキャラクターデザインなどを手掛ける河野さち子さん、そして声優の緑川光氏、置鮎龍太郎氏、高口幸子さん、斉藤梨絵さん、相沢舞さんが出演した。

■ファンとしての緑川氏&置鮎氏に聞く『スパロボ』四方山話■

 ステージに最初に姿を見せたのは、嶋崎氏と緑川氏と置鮎氏。まず嶋崎氏は「まず最初に、声優としてというよりも『スパロボ』ファンとしてのお2人に質問してみたいと思います」と前置きした後、「まずは、『スパロボ』で気に入っている部分はどこですか?」と質問した。緑川氏は「『スパロボ』って、子どもに戻れるチャンネルなんですよね。最初のステージで嶋崎さんも「このシーンを見ていると当時を思い出す」とおっしゃってましたけれど、僕もゲームをプレイしていると子どもに戻っちゃうんですよ」と説明。今でも「もちろん仕事なんですけれど、製品版としていただいたらまずは普通に楽しんじゃいますね」とファンとしての顔をのぞかせた。

 続けて置鮎氏は「僕も子どもに戻れるチャンネルですね(笑)」と緑川氏の発言を借りた後「初めて『スパロボ』に触れたのは、緑川氏に貸してもらったスーパーファミコンの『第3次』か『第4次』だったんですね。おもしろいからやってみてって言われて」と『スパロボ』との出会いを振り返り、先にシリーズに出演した緑川氏に「その後、抜け駆けですよ!! 「“マサキ”に決まっちゃって、“シュウ”は子安さんです」って緑川氏に聞かされて……「いいですねぇ」って言ってました(笑)」と、声優でありながらファンでもある置鮎氏らしい思い出を語ってくれた。その後、“ライディース・F・ブランシュタイン”として『スパロボ』出演を果たした置鮎氏は「“ライ”はSRXチームに所属していて、他のメンバーをミキシン(三木眞一郎氏)と冬馬さん(冬馬由美さん)が演じていたんです。2人とも僕よりちょっと上で先輩なんですけど、その中で一番エラそうな役を演じさせてもらって(笑)。演じる側の大変さも味わえました」と、声優として役の感想を口にしていた。

▲実に楽しそうに『スパロボ』の話をする緑川氏と置鮎氏。

 次に嶋崎氏と「一番燃えるシーンはどこですか?」と質問すると緑川氏は迷わず「“マサキ”対“ヒイロ”ですね!」と即答。思わず「(2人とも)自分じゃないすか!」とツっこむ置鮎氏に、「これは、僕にしか味わえない部分ですからね。それでまた、その時の戦闘結果がニクいんですよ。こしゃくな感じで(笑)」と楽しそうに教えてくれた。

 また、置鮎氏の燃えるシーンは「僕は『第4次S』の月面ステージ」とのこと。その理由として、「そのステージに出てくる強い敵を倒すと、さらに強い本来の姿を見せてくれるんですよ。そういう強い敵に出会えるのも楽しみですね」と不敵なコメントを述べていたが、「実は、所持金を投資して改造しちゃった後にセーブしてそのステージに挑んだもんですから、いまだにそのステージをクリアできないんですよね(笑)」と、ちょっぴりトホホなエピソードを披露した。ここでいったんトークを中断して、最新作『スパロボZ』の戦闘シーンのデモ映像を見ることに。特に印象的だったのは、主人公機2体の戦闘デモ。会場に訪れたファンたちも注目していたこのデモでは、スーパー系主人公の「ガンガンレオン ガンレオン」と耳によく残る歌詞のBGMが印象的だった。

■寺田プロデューサー登場! 『Z』について語る■

 ここで寺田プロデューサーが登場し、最新作について、第1回のステージでは触れなかった部分を語ることに。「『α』シリーズを4本やって、シリーズものはもういいやって思っている私と、やったほうがいいのかなって私がいるわけです(笑)。シリーズ化するかどうかは『Z』の結果次第なところがあるので、なんとも言えませんね」と複雑な心境を口にした。

 しかし直後に緑川氏が「(『Z』シリーズが)何本続くのか楽しみですね(笑)」とファンらしいコメントを言うと、寺田氏は「休ませてくださいよぉ(笑)」とちょっと弱気な一面を見せていたものの「新たなスタートということで、スタッフ一同気合い入れすぎるくらいの気持ちで頑張っています」と最後はマジメにまとめていた。置鮎氏も「声の収録期間も相当長かったですよね。寺田さんも普段の2倍くらいの長さだって言ってましたよね」と、声の面でも力を入れていることをうかがわせる発言をしていた。

▲普段の倍近くの期間があったという音声収録。最初は置鮎氏や「創聖のアクエリオン」の“アポロ”役・寺島拓篤氏が収録を行っていたという。そんな寺島氏は、PSP版『スパロボA』のクリア画面を撮影して緑川氏と置鮎氏に送っていたのだとか。

 続いて最新作について、緑川氏と置鮎氏が注目しているポイントをピックアップ。置鮎氏は「コスト制がなくなったことがうれしいですよね。自由に小隊を組めるようになりましたし」と話すと、寺田氏からは「だから「マジンガーZ」と「グレートマジンガー」と「グレンダイザー」を1つの小隊にできるんですけど、機能の面で考えるともったいないんですよね。僕はロマン派なんでそういうこだわりは好きですけどね」と制作者としての観点からアドバイスするような発言が飛び出した。

 緑川氏は「特に「エウレカセブン」の戦闘デモがすごいことになってますよね。ポカーンとしました」とより進化した戦闘デモに関心を示していた。すると寺田氏は「今回、「ゲッターチェンジアタック」では、ドラゴンとライガーとポセイドンの3形態で、デモのアニメーションがすこし変わります」とコメント。そんな力の入れ具合に、思わず置鮎氏も「もう、いい意味でバカですね!」とツっこんでいた。

▲デモムービーについては、寺田氏も「話を聞いた後で忘れちゃうこともあって、後で見て「スゴいな!」って驚くこともあります」とのこと。会場のムービーで確認できたところでは、「無敵超人ザンボット3」の“神一太郎”のカットインまで作られていた。

■『スパロボZ』ヒロインを演じる3名の声優陣が登場!■

 寺田氏の話が一段楽したところで、ステージには“セツコ・オハラ”役の高口さん、“ツィーネ・エスピオ”役の斉藤さん、“メール・ビーター”役の相沢さんが登場。アフレコ収録時の話をすることに。相沢さんは、“メール”の相棒である“ランド・トラビス”を演じる川原慶久氏について「川原さんは、実はほっそりして腰の低い方で、私が収録で失敗してしまっても、逆に励ましてくれました」と、厳しい顔をした“ランド”とは印象がまったく違う川原氏について話してくれた。

 高口さんは、自分が演じた“セツコ”を「すごく誠実でマジメで、明るくはないかもしれませんがいい娘なんです」と紹介した。また、オリジナルキャラクター“アサキム・ドーウィン”の声を担当した緑川氏は「“ヒイロ”でも“マサキ”でも、これまでの積み重ねがあるんですけど、“アサキム”は一から収録したんで、そうとうセリフの量がありましたね」と振り返っていた。ちなみに寺田氏によると「一番セリフが多かったのは“ランド”かな? 絶叫につぐ絶叫だったし」とのこと。そんな“アサキム”の協力者である“ツィーネ”について、斎藤さんは「セリフで普段使わないようなドSな言葉を使ったので、それが楽しかったですね」と話した。

▲“アサキム”の誕生から完成までの変遷を知っているという緑川氏。「“アサキム”の搭乗機体が大張さん(大張正己氏)デザインのロボであることがとてもうれしいですね」と実にうれしそうな表情をのぞかせていた。

■『スパロボ』キャラの生みの親の1人 河野さち子さんもステージに■

 ステージに登場した河野さんに、まずは置鮎氏が『スパロボZ』のキャラクターデザインについて質問。河野さんは「『スパロボ』におけるオリジナルキャラクターの役割とは何か? ってところを考え直してデザインしました」と言うと「いろいろな作品の主人公たちをまとめる立場として、奇をてらったデザインではなく、地に足の着いた手堅いデザインにしています」とコメントした。


 また斎藤さんの「“ツィーネ”の胸のサイズは?」との質問には、「“ツィーネ”の胸には夢と希望が詰まっていますので……計測不能です(笑)」と答えていた。また“セツコ”に関して河野さんは「「地に足の着いた手堅いデザイン」が、一番顕著に出たのが彼女ですね。でもそのわりにはスカートが短いので……きっと制服の中身はノースリーブへそ出しかもしれません」と言うと、即座に寺田氏が否定し「それはどっちかと言うと“メール”のほうなんですけどね。“メール”の服の中の設定を見た時に「なんじゃこりゃ!」と思っちゃいました」と話していた。さらに“ツィーネ”の衣装について聞かれると「手袋とかストッキングとか、隠れている部分は多いんですけどね……不思議です」と、ちょっぴりとぼけたような返事をして斎藤さんや置鮎氏にツっこまれていた。

▲露出度の高いキャラクターデザインに関して寺田氏は「僕の趣味だって言われるんですけど、どちらかって言うと、僕がスタンダードなほうに持っていってるんです!」と弁明(?)する寺田氏だったが、置鮎氏は「趣味です!」とバッサリ。

■グラビアアイドル3人が魅せた「グラドル×スパロボ」■

 ここで一度声優陣はステージからさがり、グラビアアアイドルの長崎莉奈さん、木口亜矢さん、愛川ゆず季さんが、それぞれ“セツコ”、“メール”、“ツィーネ”のコスプレを披露することに。「実際に着られるようなデザインになってないんですけど……」と心配する河野さんだったが、その心配を吹き飛ばすかのように、3人は素晴らしいコスプレ姿を披露してくれた。

▲3人の素晴らしいコスプレ姿を見よ! 寺田氏も「胸がドキドキワクワクです!」とコメントしていた。やっぱり寺田Pは男の子!

■出演陣からのメッセージ■

 スペシャルステージの最後は、本日のトークショー部分に参加したゲスト陣からのメッセージで締めくくられた。

●斉藤梨絵さん●

 『スパロボZ』が発売になったら、「バザー」でバンバンと買いまくりたいと思います。皆さんも、よろしくお願いいたします! ありがとうございました。

●相沢舞さん●

 『Z』には、私の大好きな「キングゲイナー」や「エウレカセブン」が参戦しているので、出演できるのがホンットにうれしくて……。「ガチコ」とかいろいろ楽しみです!

●高口幸子さん●

 とりあえずは25日発売の『Z』を買っていただいて、内容も盛りだくさんなので何度も何度も遊んでいただきたいと思います。今日はありがとうございました!

●置鮎龍太郎氏●

 夏休み最後の週末にいらしてくださってありがとうございます。『スパロボZ』の発売前も発売後も、一緒に盛り上げて生きましょう! よろしくお願いします!

●緑川光氏●

 今回は“マサキ”じゃないんですが、ぜひプレイしてもらって、皆の心に“アサキム”の名前を刻んでもらえればうれしいな、と思います。よろしくお願いします。

●河野さち子さん●

 皆さん今日は、長い時間立ったままでありがとうございました。アイドルさんのコスプレ企画もしてもらって、こんなうれしそうな寺田さんの顔を見たのは初めてかもしれないという感じです。どうもありがとうございました。

●寺田貴信氏●

 この夏はトークキャラバンで全国を回って、このイベントが最後になるんですが、25日にお店に『Z』が並んでいたら、「開発スタッフ頑張ったな」とちょっとだけ思っていただければ何よりです。秋の夜長に『スパロボZ』を楽しんでいただければ何よりです。よろしくお願いします。

(C)サンライズ
(C)SUNRISE・BV・WOWOW
(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・毎日放送
(C)ダイナミック企画
(C)東映
(C)PRODUCTION REED 1980
(C)1983 ビックウエスト・TMS
(C)2002 大張正己・赤松和光・GONZO/グラヴィオン製作委員会
(C)2004 大張正己・赤松和光・GONZO/グラヴィオンツヴァイ製作委員会
(C)2004 河森正治・サテライト/Project AQUARION
(C)2005 BONES/Project EUREKA・MBS

■「C3×HOBBY 2008」開催概要
【開催日時】2008年8月30日・31日 10:00~17:00(※終了)
【開催場所】幕張メッセ国際展示場(9・10・11ホール)
【入場料】前売券 大人:1,300円(税込)、前売ペア券 大人:2,200円(税込)/当日券 大人:1,500円(税込)
※小学生以下は無料。

データ

▼『スーパーロボット大戦Z』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PS2
■ジャンル:S・RPG
■発売日:2008年9月25日
■価格:8,379円(税込)
 
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