2008年9月2日(火)
本日9月2日、SCEはプレスおよび流通関係者向け発表会「PSP年末戦略発表会」を開催。2008年内に予定しているPSP戦略におけるロードマップを明らかにした。価格や発売日、バリューパックなどの内容は速報記事を参照していただきたい。
発表会ではまず、SCEJのプレジデントであるショーン・レーデン氏が登壇。国内におけるPSPの販売状況を説明した。発表会で提示されたデータによると、2008年1~8月の34週間における販売台数は247万台(前年同期比189%)となり、特に4~8月までの20週では143万台(前年同期比227%)のセールスを達成したとのこと。
また、この数字は、据置ハードも含めた全機種でトップにあたるものということと、セルイン・セルスルーともに累計1,000万台に達したことも同時に発表され、PSPのセールスが好調であることを印象付けていた。PSPの販売台数が1,000万台に達したことは、7月15日のニュースでもお伝えしたとおり。販売数の推移は、PSP-2000をリリースした2007年9月あたりから大きな伸びを示しており、ソフトウェアの販売数推移も本体の売れ行きに比例して伸びを見せているという。ソフトの販売数に関しては、2008年1~8月の34週間における販売数は666万枚(前年同期比171%)となり、特に4~8月までの20週では419万枚(前年同期比242%)と数字が公開されていた。
▲写真は、SCEJプレジデントのショーン・レーデン氏のもの。氏が手にしているのは、10月16日に発売されるPSPの最新モデル「PSP-3000」だ。 |
続いてモニターには、PSPユーザーがゲーム以外にどんな用途でPSPを使用しているかという調査データが示された。データによると「音楽」がもっとも多く69%、ついで「動画(58%)」、「写真(46%)」、「Web(39%)」、「TV(25%)」と並んでおり、ゲーム以外の用途でPSPを使用していない「特になし」のユーザーは16%にとどまっていた。
本日の発表会では、PSP向けのオンラインサービスについても触れられていた。まず、これまではPS3とPCでしか直接アクセスできなかったPLAYSTATION StoreにPSPから直接アクセスできるようになり、ダウンロードサービスを受けられるようになることが明らかにされた。
さらにPS3との連動サービスとして、PS3を通じてアドホック機能に対応しているPSPソフトウェアのマルチプレイが楽しめるようになるとのこと。PS3を通じてアドホックモードで遊ぶ場合、PS3上でテキストチャットやボイスチャットを行い、コミュニケーションをとることになるようだ。
すでに速報記事でもお伝えしているように、PSP-3000と注目ソフトを同梱したパックも発売される予定。発表会ではSCE・JAPANスタジオの『パタポン2 ドンチャカ♪』やバンダイナムコゲームスの『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』、スクウェア・エニックスの『DISSIDIA FINAL FANTASY(ディシディア ファイナルファンタジー)』の同梱パックが発売されると報じられていた。ちなみに、『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』と『DISSIDIA FINAL FANTASY』に同梱されるPSP-3000は、オリジナルカラーのものになるとのことだ。
▲ショーン氏の左に写っているのは、JAPANスタジオの小林康秀氏。右にはバンダイナムコゲームス取締役・東海林隆氏、さらに右にはスクウェア・エニックスの橋本真司氏の姿が。 |
ショーン氏は、今回の発表会で「PSPは、システム・ソフトウェアとともにハードウェアも進化させていきたい」と、今後もハードとしてより進化する可能性を示唆するコメントをのべ、「PSPは遠慮なく進化する」とも発言していた。今後、PSPがどのような進化を遂げていくのか、注目したい。
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