2008年9月18日(木)
フロム・ソフトウェアより10月23日に発売されるWii用ソフト『天誅4』における新たなモードの詳細が明らかとなった。
本作は、時代劇のような独特の世界観とゲーム性が人気を博している本格忍者クション『天誅』シリーズの最新作。5年ぶりのナンバリングタイトルとなる今作では、『天誅』と『天誅 弐』を手掛けたアクワイアのオリジナルスタッフが10年ぶりに集結して、Wiiならではの操作を採り入れた新しい『天誅』が開発されている。
操作キャラクターの体力の概念を廃した、死と隣り合わせの忍者アクションに生まれ変わったことは以前にお伝えした通り。今回は、敵に見つからないための「心眼」モードをはじめ、“彩女”のみ使える「誘い込み必殺」、新たな忍具「鬼哭玉」といった新要素を紹介する。
今回明らかとなった「心眼」とは、敵の動きや周囲の状況を探ることができるモード。このモードに移行すると、敵は赤く表示され、光源が白くはっきり表示されるようになる。さらに、周辺を見渡したり1人の敵に注目したりすることができるので、画面情報やリモコンスピーカーから聞こえる音などを頼りに、敵の位置を把握しながら隠密行動をとろう。
▲心眼モードになると、敵が赤く表示されるだけでなく、敵の視線も赤いラインで表示されるようになる。視界に自分が入ってしまえば、当然敵に発見されてしまい襲われるので、特に注意しておきたいポイントだ。 |
▲また、カメラを動かして敵を画面の中心に据えれば、その敵を注視した状態(左画像)となる。注視中は敵を自動追従し、リモコンスピーカーから敵の出す衣擦れや足音、つぶやきが聞こえるようになるので、そういった情報を気配として感じながら発見されないように注意を払おう。なお右画像の手前部分にある茂みの上に表示された渦を巻いたモヤモヤのようなものは、隠れられるポイントを示したもの。有効に活用しよう。 |
▲画面を拡大するとおわかりになると思うが、心眼中は壁や床、敵の辿った場所に足跡が表示されるようになる。この足跡をヒントに敵の動きを予測すれば、敵を避けての隠密、敵を奇襲しての必殺がやりやすくなるはずだ。また一番左の画像を見ると、黄色い枠に囲まれた部分があるのがわかる。黄色の枠で囲まれた部分はマップ上のオブジェクトで、これらは何かしらのアクション操作を受け付ける。 |
以上のように、心眼を利用すると周囲のさまざまな状況を把握できるようになる。1つ1つは敵の動きの一部しか示さないが、集めた視覚情報、聴覚情報を総合すれば、忍者が敵の気配をつかむような感覚が楽しめる。
へそ出しで生脚もあらわ、くノ一ならではの色香が漂う“彩女”。彼女には、“力丸”にはできない、女の武器を使った「必殺」アクションが用意されている。「誘い込み必殺」と名付けられたこの必殺アクションは、押入れに隠れた状態から敵(♂)を誘惑し、下心から押入れを覗き込む敵を一瞬にして抹殺してしまう。
▲引き締まった腰、身近な布から覗くすらりとした脚が魅力的な“彩女”。押入れに隠れたら、ハリウッド女優がヒッチハイクをするかのような手つきで敵を誘惑する。 |
▲妻子はいるのか、いないのか……コメディ映画のエキストラが天職と言わんばかりに単細胞で下心丸出しな敵兵が押入れを覗き込む。 |
▲しかし、セクシー美女の正体は今まで無数の修羅場を乗り越えたくノ一なワケで――“彩女”は敵の首をつかんで投げ飛ばし、コキッと必殺する。敵の死体は押入れの中に入れて、命の始末から後始末まですべて完了。 |
以前にお伝えしたように、今作にはさまざまな用途をもった忍具が新たに登場する。今回紹介する「鬼哭玉」は、普通の爆弾のように投げて使用する他に、地雷のように設置したり、敵の身体にくっつけて時限爆弾のように使用したりすることもできる。実用的かつ遊び要素の詰まった忍具となりそうだ。
▲普通の爆弾として投げれば、落下地点で爆発して敵を倒したり、オブジェクトを破壊したりできる。 |
▲地面に置いた鬼哭玉は、敵が踏むことで爆発する。心眼などを利用して敵の動きを予測したり、音を立てるなどして敵をおびき寄せたりして、うまく敵に鬼哭玉を踏ませよう。なお、鬼哭玉を踏んで爆発、炎上した敵は、しばらく燃えたままの死体がマップ上に残る。 |
▲敵に気づかれぬよう接近し、相手の身体に直接くっつけることもできる。くっつけた後は、任意の場所でリモコン操作をすれば起爆可能だ。他の敵が近くにいる状態で起爆させれば、その敵もろとも葬り去って一爆二敵! |
今回もまた新たなキャラクターが判明している。今回は“力丸”の仕える郷田国の隣国に位置する小国の大名“多頭物成(たど ものなり)”と、“郷田”の娘である“菊姫”をさらって失踪する謎の“易者(えきしゃ)”の2人を紹介する。
●多頭物成(たど ものなり)● |
●易者(えきしゃ)● | |||
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郷田国に隣接する小国の大名。親のスネをかじり生きてきたが、一国の主となると恐怖政治にて部下や民を苦しめる大名となった。虚栄心が強く、妄想癖がひどい。郷田国への侵攻を企んでいる。 | よく当たると城下でも評判の占い師。郷田家の家老“関谷”の提案で、国の先行きを占わせるため城へ召還されるが、“菊姫”をさらい逃走してしまう。素性は謎に包まれている。 |
※画面は開発中のもの。
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