2008年10月10日(金)
悪徳商人も眠る丑三つ時……ビシュッとキャナ☆メンの枕元に矢文が届いた。
「東京ゲームショウ2008のフロム・ソフトウェアブースで『天誅4』を試遊せよ byまり蔵」
む、任務か……ならばここからは電撃オンラインの新人編集という昼の顔を捨て、まり蔵直属の隠密「キャナ☆丸」として活動せねばなるまい。というわけで拙者、フロム・ソフトウェアより10月23日発売のWii用ソフト『天誅4』を試遊してきたでござるよ。(※キャナ☆丸は妙な忍者語を使いますが、『天誅4』の主人公“力丸”とは無関係です。彼は寡黙な漢ですので!)
▲ここが今回の任務の舞台となるフロム・ソフトウェアブース。『天誅4』の試遊台はステージ横にたくさん設置されているので、ぜひ遊んでみてほしいでござる。 |
今回の任務の対象は、東京ゲームショウ2008用に調整された第1ステージの簡易バージョンでござる。実際に収録される第1ステージより規模が小さくなっているものの、一通りのプレイは楽しめるのでご安心召されよ。ちなみに舞台となるのは悪徳商人の屋敷。『天誅』といえば、第1ステージは悪徳商人の抹殺でござるな!
さてさて……今作はWiiで発売されるとあって、操作が従来の『天誅』とは根本から違うでござる。移動はヌンチャクのコントロールスティック、忍者アクションや必殺は基本WiiリモコンのAボタンで発動するが、ところどころでWiiリモコンやヌンチャクを振るでござるよ。あとは、Bボタンを押しながら移動で走ったり、Zボタンを押して「心眼」モードを発動させるのが基本でござるな。「心眼」については後ほど説明するので、しばしお待ちあれ。
まあ能書きが長くなったでござるが、設置されてる体験版では、ステージ前半で1つ1つの操作が丁寧に説明されていくので心配ござらん。忍は学ぶより、成るものなり。とは、かのまり蔵師匠も言っていたでござる。
▲こちらは『己の信ずる道を征け』の発表会に登壇していた竹内将典プロデューサーです。広報さんによると『天誅4』のプロデューサーも務めているらしいです。フロム・ソフトウェアで、忍者の登場するゲームをたくさんプロデュースしておられます。 |
とまあ、上に書いた通り、ステージ前半はチュートリアル的な感じになっているので、難なく突破できるでござろう。しいて言えば、茂みに向かってWiiリモコンを振ることで、茂みから茂みへと隠れながら移動する「疾風」はカッコイイのでぜひ堪能召されよ、といったところでござるか。
ステージ後半に進むと、前半で覚えたテクニックの実践でござる。Aボタンで壁に張りつけば敵に見つかりにくくなる忍者アクションを教えてもらったので、慎重に慎重に進み……とやっていたら、いきなり敵が道ばたで寝ているではないか! 『天誅』ではよくある光景ではあるが、暗い夜道に寝そべられていると見えづらいので、正直肝を冷やしたでござるよ……。まあ静かに近寄っていたおかげか、敵が間抜けだからかわからぬが、幸いこやつは寝たまま。Aボタンであっさり必殺したでござる。
いざ悪徳商人の屋敷へ潜入すると、意外にも敵の姿が見えず……。しかし、敵が見えないからといって油断ならぬのが『天誅』。これまでは敵がいなければじっと身を潜めて安全を確認するのが基本であったが、今作からは「心眼」があるでござる! この「心眼」とは、発動することで周囲の敵を赤く表示、ついでにその敵の視線も赤い線で表示、その他にも足跡がわかったり、敵の発する物音がWiiリモコンのスピーカーから聞こえたりする便利モードなのでござるよ。
と説明気味に語ったが、実際のプレイでZボタンを押せば、画面表示の変化から、なんとなく敵の気配を感じられるようになるでござろう。とりあえず『天誅4』では、「心眼」を生かすことが自分を生かすことにつながるので、敵の位置がわからなくて不安になったらZボタンを押すといいでござるよ。ちなみに「心眼」を使った拙者でござるが、特に足跡や敵の気配がなかったので屋敷の奥へと進んでみたでござる。
▲長いので、心の一息入れるためにコンパニオンのおねーちゃん載せてみました。彼女が持っている「忍者スナック ふわ丸」は、同ブースで何かしらのタイトルを試遊して、スタンプを3つゲットすればもらえます。 |
さてここまでを読んでいただくと、順調に進んできたように見えるキャナ☆丸でござるが、屋敷に入って早々とんでもない罠にかかったでござるよ……。これまでの『天誅』をプレイした方であればご存じだと思われるが、この作品には町人や女中などの一般人がうろついてることがあるでござる。
拙者も忘れていたわけではござらんのだが。梁の下でAボタンを押すとそこにぶら下がって、その状態からコントロールスティックで梁の上に登ることができるのでござるよ。この新要素があまりに楽しくて油断しておった……上り下りに夢中になっていたら、「心眼」を怠って女中に発見されたでござる。しかもこの時は、夢中になってた梁登りで難を逃れたのだが、その後で女中が下を通った時に誤って必殺してしまったでござるぅ……! 罪もない女中を抹殺するとは、編集の風上にも置けぬ忍! しかし梁の上から直接必殺ができる新アクションは爽快でござった(南無)。
そこでヤケになってしまったのか、拙者またすぐに敵に発見されるの巻。忍者刀を装備していて、敵の第一撃をWiiリモコン振ってかわすことができたので、チャンバラモードに持ち込めたまではよかったのだが。ほんの2、3回攻撃防げなかっただけで刀が折れてしまったぁー! 今作では体力の概念がなくなったので、攻撃されると一撃で死ぬでござる。チャンバラモードでは、刀の耐久力が0にならないよう戦うわけだが、意外と刀はあっさり折れるので、本気で死と隣り合わせであることを実感させられたでござるよ……。なおステージ中に1回だけであれば、プレイヤーが斬られても「空蝉の術」で救済されるので、1回のミスで死にはならぬところはご安心を。
もうチャンバラなんかしたくないやいっ! チキンになった拙者は、やや遠回りして悪徳商人のもとへと向かったでござる。命あっての物種でござるからな。そして悪徳商人の部屋に入ると、梁が張り巡らされているので(ダジャレだよプププ)、覚え立ての新アクションで梁へ、ボスの真上からAボタンを押して「天誅」してやったでござる。
ここで必殺を「天誅」と言い換えたのは、ボス敵を必殺した時、画面に大きく「天誅」と表示されたから。正直、「天誅」を見た時の達成感と爽快感はたまらないものがあったでござる。また、プレイしてみてわかったのは、ムービーやプレイ中の演出、雰囲気すべてが『天誅』だったこと。『天誅』ファンも、そうでない人も、幕張メッセに足を運んだ際はぜひプレイしてほしいでござるよ。
……では拙者、次なる任務があるので、これにて御免!