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2008年10月29日(水)

池原しげと氏も緊急出演! 『ロックマン9』アレンジサントラ発売記念イベント

文:電撃オンライン

 Wiiウェア『ロックマン9 野望の復活!!(以下、ロックマン9)』のサウンドを手掛けるインティ・クリエイツ所属のサウンドチーム「III」(トリプルアイ))のライブイベントが、10月25日に東京・秋葉原の石丸電気SOFT2で行われた。

 イベントは、「III」によるライブが行われた1部と、「ロックマン」のコミックを手掛けたマンガ家によるトークショーの2部構成で展開。また、イベント終了後には豪華賞品を賭けた抽選会や、出演者との握手会なども実施された。立ち見が出るほどの盛況っぷりだった、本イベントの模様をお伝えする。

 イベントは、「III」の山田一法氏、川上領氏、下田祐氏、礒谷浩生氏らが「ホーネットマンステージ」の曲を演奏しながら登壇し幕を開けた。その後山田氏の司会のもと、それぞれのステージの曲を担当したメンバーが、作曲時のエピソードなどを披露した。

「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」 「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」
▲写真左から、山田氏、川上氏、礒谷氏、下田氏。

 「マグママンステージ」の曲は、川上氏が担当。昔のヒーローのようなイメージで作ったそうだ。「トルネードマンステージ」では、風船が破れて飛んでいく「ピュウ~」という音について、下田氏が「今回一番いい仕事ができました」と満足そうに語っていた。

「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」
▲トーク中、スクリーンには『ロックマン9』のプレイ動画が映し出されていた。この動画は、スタッフが舞台裏で実際にプレイしており、信じられないようなミスで「ティウンティウンティウン」する“ロックマン”に、会場からは「ええええ」といった声が上がる一幕も。

 また、ステージの合間には山田氏が『ロックマン』シリーズのサウンドにかかわったクリエイターに電話を掛け、ひと言ずつコメントをもらっていた。電話での出演となったゲストは、『ロックマン&フォルテ』を手掛けた海田明里さん、『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?』のBUN BUNこと藤田靖明氏、そして『ロックマン』&『ロックマン2』を担当した松前真奈美さんら3名。海田さんらは、発売中の「ロックマン9 アレンジサウンドトラック」にもゲストアレンジャーとして参加している。

 「ギャラクシーマンステージ」の曲の演奏前には、「テルミン」という一風変わった楽器を披露された。とても繊細な楽器だそうで、半径1メートル以内に物があったり、気温が高かったりするとうまく演奏できないらしい。他にも、声がロボットがしゃべるような音になる「ヴォコーダー」も登場。山田氏は、曲の途中に入る“ギャラクシーマン”の声をこれを使って表現していた。

「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」 「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」
▲めずらしい楽器「テルミン」(写真左)と「ヴォコーダー」(写真右)。ライブも大いに盛り上がった!

 こうして、1部は終了。続いての2部では、歴代の「ロックマン」シリーズのコミックを手掛けたマンガ家がゲストとしてステージに登壇した。出演者は、池原しげと氏、有賀ヒトシ氏、出月こーじ氏、岩本佳浩氏ら4名。中でも池原氏は、こういったイベントに出演するのは20年ぶりだそうで、非常に貴重な機会となった。

「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」 「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」
▲当時のエピソードを振り返る作家陣。写真左から、岩本氏、出月氏、有賀氏、池原氏。池原氏は、故・手塚治虫氏の弟子だったこともあり、なんと「ふしぎなメルモ」の代筆なども行っていたらしい。「よく「アトム顔」の“ロックマン”なんて言われました」と懐かしそうに語っていた。

 有賀氏は、池原氏が「ロックマン4」を連載している時に声を掛けられ、マンガを描き始めたそうだ。有賀氏はゲームの腕も立つらしく、池原氏は「自分でクリアできないところは有賀氏にクリアしてもらって、その映像を参考にしていました」と話していた。

 2部の最後には、有賀氏から重大発表が。なんと、氏が手掛ける人気シリーズ「ロックマンメガミックス」が、コミックス書き下ろしという形で、2009年から刊行されるかもしれないのだそうだ。Webでの連載の話が立ち消えファンの間ではどうなることかと心配されていたが、うれしい知らせが飛び出した。会場のファンからも大きな歓声が上がる。また、現在プレミアが付いて入手しにくい旧作も再版される可能性があるとのこと。さらに、「ロックマンマニアックス」も単行本が出るかもしれないという。詳しい内容は12月17日に有賀氏のホームページなどで公開されるとのことなので、ファンは楽しみにしていよう。

「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」
▲イベントの最後は、ステージに土屋実紀さんを迎え「ロックマン9 アレンジサウンドトラック」に収録されている「光る明日へ」を「III」の面々が披露。こうして、1時間半にもおよぶライブイベントは幕を下ろした。

「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」 「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」
▲ライブ終了後には、出演者らのサイン色紙などを賭けた抽選会や、握手会などが実施された。第1部で電話でのゲスト出演となった海田さんは、電話を掛けた時になんと会場のすぐ近くにいたそうで、そのまま会場に駆けつけ、色紙にサインを入れていた(写真右)。

「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」 「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」

「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」 「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」
▲作家陣のサイン色紙は、イラスト入りのとても豪華なものとなった。有賀氏は、なんとプレゼント用の色紙を3枚も用意してきており、何も描かれていない3枚目の色紙には、当選者からリクエストを受け、その場でイラストを仕上げるといった垂涎のファンサービスも行われた。

「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」
▲色紙のリクエストは『ロックマン9』のボスキャラクター“スプラッシュウーマン”。白黒ながらも、5分程度ですらすらイラストを仕上げる有賀氏に、会場は釘付け状態だった。

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■「インティ・クリエイツインストアイベント’08秋」概要
【開催日時】2008年10月25日 13:00~15:00 ※終了
【会場】石丸電気SOFT2 7Fイベントホール
【入場料】無料 ※イベント終了後の抽選会には抽選券が必要
【出演者】(※敬称略)
 山田一法、川上領、下田祐、礒谷浩生、土屋実紀、有賀ヒトシ、出月こーじ、岩本佳浩 他

データ

▼「ロックマン9 アレンジサウンドトラック」
■発売元:インティ・クリエイツ
■品番:INTIR-014
■発売日:発売中(2008年10月10日)
■価格:3,000円(税込)
 
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▼「ロックマン9 オリジナルサウンドトラック」
■発売元:インティ・クリエイツ
■品番:INTIR-013
■発売日:発売中(2008年9月12日)
■価格:2,500円(税込)
 
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