2008年11月14日(金)
ユービーアイソフトが開発中のXbox 360/PS3用ソフト『Far Cry 2』の開発者に、インタビューを行った。
本作は、アフリカを舞台にしたFPS(ファーストパーソンシューティング)。自由度の高さがウリの1つとなっており、出てくるキャラクターとどう接していくかによって物語がさまざまな顔を見せていく。今回、インタビューとともにマップエディター機能についてもレクチャーを受けることができたので、どういった流れでマップを作成していくかを説明していく。
マップの広さは25平方キロメートル。山や川などは簡単に作ることができ、マップの素地部分の作成に関していうと「(地面に対して)高さ20メートル以上の地形を岩山にする」や、逆に「高さマイナス1メートルの部分に水を張る(川や沼などにする)」といったことが簡単にできた。道は、いくつかポイントを指定してやると、その点に沿うようにして作られていく。例えてしまうと、マップの素地部分の作成は簡単なペイントソフトを使うかのような感覚で、さほど難しくはないように思われた。
素地部分に続いて、マップのアクセントとなるデコレーション部分についても言及しておこう。この日のレクチャーでは、森を作ってくれた。ただし、「森」とひと口に言ってもいろいろとあるようで、うっそうとした高い木々が生えた森から、背の低い植物が生い茂るものまでさまざまな種類があった。さらに、高い木が生える森と低い木が生える森とでは、単純に生えている木の高さが違うだけでなく、樹木の構成や地表面を歩いた際の明るさなどがしっかりと変わっていた。また、この日のレクチャーでは見られなかったが、建物も自由に設置できる(その種類もかなり豊富)とのことで、市街戦から森林戦、山岳戦など、発想自体でさまざまなシチュエーションでの戦闘が楽しめそうだった。ちなみに、作成中もゲーム自体は裏で起動しており、作成したマップを歩いた感触や、実際にプレイするとどういった景観になるかなどが即座にチェックできた。
マップのレクチャーに続いて、本作に関するインタビューを同スタッフに伺ったので、以下に掲載していく。
――なぜ、本作の舞台にアフリカを選んだんですか?
こうしたゲームで、アフリカを舞台にしたものはあまりありませんでしたから。そして『Far Cry』シリーズの舞台にするうえで、「美しくも危険な場所」を選ぶ必要がありましたが、アフリカはその2つを十分以上に満たしていると思えたので、今回の舞台に選んだわけです。
――本作には「APR」や「UFLL」という2つの組織が登場しますよね。彼らはどういった存在なのでしょうか?
実質的には、武装した犯罪者集団ですね。彼らは自分たちの勢力を誇示したがっているんです。ただし、「APR」はレジスタンス活動をする民衆の代表者としての顔を持っていますし、「UFLL」は虐げられた労働者階級の代表者という顔を持っています。
――本作では、火を利用して闘うことができるようなのですが、戦闘における火の重要度はどれくらいですか?
とても高いです。ただし、きちんとコントロールして使わないと大変なことになります。敵に対して大きな威力を持っているということは、すなわちプレイヤーにとっても脅威になりえるわけですから。
――自由度の高さが売りになっている本作ですが、オススメの過ごし方は?
シマウマが現れるスポットがあるんですが、そこでゆっくりシマウマを探したりしていますね。すごく美しい風景なので、プレイする人はぜひ探してみてもらいたいですね。他にはカモシカやバッファロー、ヌーなんかも登場します。
――先ほどマップエディター機能を紹介していただきましたが、この機能を使ってマップ作成するであろう大勢のユーザーにアドバイスを。
公式サイトでチュートリアルムービーを配信していますので、それを見てもらいたいですね。あとは、人の作ったマップで実際に遊んでみるのも勉強になるでしょう。
――では最後に、本作の発売を持っているファンにメッセージをお願いします。
FPSファンはもちろん、世界観を楽しむタイプのゲームが好きな人なら、きっと本作を気に入ってもらえると思います。実際にプレイしていただいて、この世界の美しさを味わってみてください。
――ありがとうございます!
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