2008年11月15日(土)
2009年2月26日に発売予定のDS用ソフト『電撃学園RPG Cross of Venus』。そのゲームシステムなどの新情報をお届けする。
本作は、現実世界にある「電撃学園」と電撃文庫の中に広がる「小説世界」を舞台にしたアクションRPG。主人公とヒロイン“キズナ”の紹介については8月8日の記事を参照のこと。
作中では、現実と小説の世界がつながってしまう不思議な現象を起こした謎の組織とそのトップ“絶夢”に対抗するため、電撃文庫のキャラクターたちとともに主人公が立ち向かっていく姿が描かれる。“絶夢”の狙いは、小説世界を改変することで人々から笑顔を奪い、やがて喜怒哀楽の感情を失わせることで世界を滅ぼそうというもの。果たして主人公たちは、そのくわだてを止められるのか?
ゲームは大きく探索(RPG)パートと、戦闘(アクション)パートに分かれており、探索パートはオーソドックスなトップビュータイプ。電撃学園や小説世界の中を移動して、仕掛けや謎を解き明かしながら、さまざまな情報やアイテムを収集し、移動中に遭遇した各小説のストーリーを本来の方向に戻していく。
戦闘パートでは、“絶夢”に操られた文庫キャラクターとの戦闘の他、ストーリーの最後に登場するボスキャラクターとの戦いが待ち受けている。戦闘は、ボタンを連続で押すだけで簡単に連続技が出せるなど、気軽に楽しめるアクションとなっている。
では以下に、本作の導入部や登場キャラクター、ゲームスシステム、そして第1章の流れなどを紹介していこう。
主人公は、私立電撃学園に通う高校2年生。最近、学園では「オバケが出る」というウワサがまことしやかに流れており、それを聞いた主人公は、その真偽を確かめようと夜の学園に一晩泊まろうと思いつく。
なぜかついてくることになった世話好きの幼なじみ“春日井キズナ”と一緒に、夕方の学園に忍び込んだ主人公。さっそく、その晩のねぐらにしようと決めた購買部のベンチを目指すのだった。そして2人が購買部の扉を開けた時、ウワサどおり「オバケ」が出現する! 奇妙なことに、その「オバケ」は購買部のシャッターを破壊して侵入し、売れ残りのメロンパンを頬張っていた。さらにその姿は、どこか別の学校の制服を着た、小柄な少女だったのだ。
あまりの出来事にめまいを起こす主人公だったが、その瞬間、彼の脳裏にある光景が浮かぶ。それは、荒涼とした丘の上に立つ8本の十字架に、8人の少女たちが磔(はりつけ)にされている光景だった。果たしてその光景が意味するものとは……?
ゲームの中で、プレイヤーが目指すものは以下の2つとなる。「“絶夢”によってゆがめられた電撃文庫の世界をもとに戻すこと」、「世界から笑顔をなくそうと画策している“絶夢”を倒すこと」。プレイヤーは、学校の図書室から電撃文庫の世界へと旅立った主人公たちを操り、ゆがめられたストーリーを修正していく。冒険の途中では、一緒に戦う頼もしい電撃文庫の仲間たちと出会うことも。仲間たちは、戦闘などで主人公の心強い助けとなってくれるのだ。
ここで、第1章の流れを紹介していこう。幽霊が出ると噂の学校に、“キズナ”と一緒に忍び込んだ主人公。目的地の購買部に向かうと、制服姿でメロンパンを頬張る少女――“シャナ”に出会う。事件の説明をする“彼女”を、“キズナ”はコスプレイヤーと勘違いしてしまう。
“シャナ”を狙う敵――「燐子(りんね)」が現れて、主人公たちは完全に事件に巻き込まれてしまう。それでも小説世界の危機が実感できない主人公たちに、説明するより見たほうが早いと、“シャナ”は主人公を小説「イリヤの空、UFOの夏」の世界に連れて行く。
すると突然、「イリヤの空、UFOの夏」の世界でストーリーが変わってしまうような出来事が発生する! 主人公と“シャナ”はストーリーの変化を阻止すべく行動を開始。どうにか事態を収拾した主人公たちの前に、偽“榎本”が登場する。事件は“絶夢”に操られていた彼の仕業だったのだ。そして、小説世界がこれ以上ゆがむのを防ぐため、偽“榎本”と戦うのだった!
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