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世界一のスポーツエンタテインメントの世界へようこそ! 『WWE2009』レビュー

2008年12月15日(月)


 「こんにちは、ジョナサン・コーチマンです」……と、ファンにはお馴染みの台詞が口を突いてスッと出てしまうほどWWEの世界にどっぷりハマれるのが、THQの新作『WWE2009 SmackDown vs Raw』。PS3用に開発されたシリーズの最新作とあって、そのリアル度はもはや現実と見間違うほどの雰囲気で、まるで本当に会場にいるかのような錯覚を覚えます。そんな本作のプレイレポートを、1月22日のリリースに先駆けてお届けします。

■プロレスの既成概念を飛び超えたスポーツエンタテインメント

 WWEと言えば、皆様ご存じかとは思われますが、ワールドワイドで展開するスポーツエンタテインメント(WWEは「プロレス」とは言わないのです)。その歴史は古く、'80年代はボブ・バックランドやハルク・ホーガン、'90年代はランディ・サベージやショーン・マイケルズら、近年はザ・ロックやスティーブ・オースチンなど、多くのスターを擁してベーシックなプロレスから、極上のスポーツエンタテインメントへと昇華していきました。本作『WWE2009 SmackDown vs Raw』は、そんなWWEの現在進行形のTV番組である「SmackDown」、「Raw」、そして「ECW」の'08~09シーズンの闘いが楽しめるものとなっています。

世界一のスポーツエンタテインメントの世界へようこそ! 『WWE2009』レビュー 世界一のスポーツエンタテインメントの世界へようこそ! 『WWE2009』レビュー
▲人気どころから渋いところまで、キラ星の如く輝くスーパースターたちが登場。もちろん入場シーンは各スーパースターのものを忠実に再現! これ、見たら絶対に驚きますよ。

■テイク イット イージー! テイキング バンプ!!

 入場シーンの興奮冷めやらぬまま、早速プレイをスタート。まずは操作感についてですが、この手のゲームだと、技の入力やタイミングの取り方が複雑だと思って敬遠するユーザーも多いと思います。でも、本作の操作は意外と簡単。左スティックと×ボタンだけで、とりあえず戦うための基本的な技やムーブ(アクション)は出せます。もちろん、それ以外にもL2やR2(カウンター)や右スティック+R2ボタン長押し(強グラップル)などもあるため、突き詰めていくと非常に緻密な操作も必要になりますが……そこはがんばって覚えましょう。一度身についてしまえば、超爽快な大技がいくらでも出せますよ! さらに、各スーパースターには「モメンタム」という個別のテンションを表すゲージが存在し(これの上下でフォールや技への耐性などが変化)、満タンになるとスペシャルムーブ(必殺技)が出せるのですが……なんとプレイしていたら画面左上に発動タイミングが表示される親切仕様! 表示に合わせて△ボタンを入力したら、サクっとクールな動きを披露してくれました。これ、かなり便利だ! あ、そうそう。ちなみに方向キーは何に使うのかと思って押してみたら、パフォーマンスアピールが行えました。しかも、実はアピール行為をすると、簡単に「モメンタム」ゲージを溜めて大技を狙うことができるのです。決して無駄な動きではありませんので、積極的に狙いましょう。それに、やっぱりWWEは派手にアピールや技をキメてナンボですしね。WHOOO!! って、やりすぎは逆襲を食らうのでご注意を!

■王道からハードコアまでバラエティ豊かな試合形式

 本作では、基本的なシングルマッチ(1対1)やタッグマッチ(2対2)はもちろん、WWEで行われているさまざまな試合形式をフォローしています。3人の選手が1つのリングで入り混じって戦う「トリプルスレット」などは、ほんの序の口。ユニークなところでは、吊り下げられたチャンピオンベルトをラダー(はしご)を使って奪い合う「ラダーマッチ」や、なんとリングサイドを炎が包み、そこに相手を叩き落とす「インフェルノマッチ」もプレイできます。これ、WWEファンとしては本当にうれしい。他にも凶器などを好きなだけ使えるハードコアマッチなど、たくさんの選手だけでなく、闘いのシチュエーションも豊富に用意されているので、まったく飽きることなく楽しめます。

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▲「インフェルノマッチ」では、リングの温度がどんどん上昇していきます。しかも負けるとリングサイドで火ダルマの刑が……。
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▲ちょっと見えにくいですが、ラダーの上でドツキあってます。って、ラダーから投げ落とされて負けちまったよ!

 あとは、なんだっけ……あ、多すぎて忘れるところだった。WWE伝統のロイヤルランブル(バトルロイヤル)も、もちろんアリ。それ以外にも、まだまだバリエーションがあるのですが……あ~っと放送時間が!(プロレス風中継に) まあ、細かい部分をながながと伝えするよりは、実際に遊んでみて本作のスゴさを体験していただきたいところ。自分も、遊んでみて気付かされる作り込みの丁寧さなどがかなりありましたし。相当細かい部分までコダワリを持って作られてますよ、この作品。使用するスーパースターにマネージャーを付けて相手を妨害させるなど、アメプロらしい攻防が取り込まれているのもプレイしてみないと決してわからない魅力の1つですし。制作者のWWEに対する熱意が感じられる1本ですね。

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▲ゲームはWWEのあらゆる試合フォーマットを用意。好きなシチュエーションをプレイすることができる。
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▲ディーバ(女性選手)同士のマッチも可能。セクシーな衣装をまとったディーバたちのキャットファイトは華がありますな!

■アイアム・スーパースター

 本作の大きな魅力に、オリジナルのスーパースターをエディットできる機能があります。手足から顔、髪型、ペイントやコスチュームに至るまで、さまざまなパーツが用意されていて、それらの組み合わせで自分だけの選手が作成できるワケです。実際に作成してみると、筋肉のボリュームバランスなども調節できるので、かなり理想に近いプロポーションに仕上げることができました。これなら、「あのレスラーがWWEのリングに現れたら……」なんてシチュエーションも容易に再現できたりしますね。かつてリング上を賑わしたレジェンドスターたちを再現するのも楽しみ方の1つです。あ、男性のみならず、ディーバもきちんと作れますよ。こちらも専用パーツが非常に豊富でうれしい。しかも、コスプレ系の衣装もかなり充実してるんですよねぇ。いやぁ、サービス満点ですわ。

 試しに日本の有名レスラーであるザ・エスペランサーを作ろうと思ったけど……いや、あまりにもいろいろとイジれ過ぎるので、パーツを選んでるだけで時間があっという間に過ぎちゃう。どこまでもこだわりすぎて困った困った。まぁうれしい問題ですけどね。

 他にも、キックからパンチ……そこから大技につないでフィニッシュホールドといった具合に、流れるように繰り出される連続技「フィニッシャー」も自由に作ることが可能。これがまた、かなりの数の技バリエーションから1つずつ選んで技をつなげていくので、相当没頭できます。というか、正直これだけでもゲームとしてめちゃくちゃおもしろい! プロレスファンをどこまでも喜ばせてくれるな、THQめ!

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▲金髪ロンゲだって選べるし、右は……アレです、有名格闘ゲームの人みたいな髪型もあります。
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▲「フィニッシャー」作成は、画面に表示される技を選択していくだけで、簡単に作れます。最大10個の動作をつなげて、超大技にすることも可能!

■「レッスルマニア」への道

 『WWE2009 SmackDown vs Raw』には、通常のワンマッチ形式で展開する試合モード以外に、「ロード・トゥ・レッスルマニア」というストーリーモードがあります。「レッスルマニア」とは、WWEスーパースターの中でもトップクラスの者たちだけが上がることのできる至高の舞台。年に一度のスペシャルイベントです。

 このモードでは、決められたスーパースターの中から1人をセレクトし、その選手が「レッスルマニア」に向けて歩み続けるストーリーを体験することができます。基本は1人の選手を中心に進めるのですが、本作では、レイ・ミステリオ&バティースタ組を使用すれば、タッグでの道のりを進めることも可能。こちらは、シングルプレイとはまた違ったおもしろさがあります。ちなみに、プレイ中にストーリー展開があまりにも本物WWEっぽいなと思って調べてみたら、なんとシナリオは本家WWEのライターが書き下ろしていました。これなら、まるで実際にあったかのようなリアルなシチュエーションにも納得ですな! こちらも、ぜひ実際にプレイして体験してみてください。

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▲ビッグイベント「レッスルマニア」までのストーリーを楽しむドラマチックなモード。解説なども入り、WWEのシーズンを追体験していくことができます。

■闘いはまだまだ続く

 かつて、プロレスラーの武藤敬司選手は「プロレスはゴールの見えないマラソン」と例えました。本作も試合のみに限らず、全体的な魅せ方、試合運び、ストーリーの追体験、スーパースターのエディットなど、さまざまな要素を加味したフィルターで眺めてみると、途方もなく遊べる要素が多く、そう簡単に終わりは見えてきません。今現在でも、まだスーパースター作成だけでもワクワクしながらプレイできる筆者です。本当に、この作品は奥が深い。それでは最後に。本作に興味を持った皆さん、「Just bring it!(かかってこい!)」(プロレス狂とみ蔵)

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▲最後のおまけ。セクシーなディーバたちによる、艶めかしい女の闘いもあります。スーパースターの時とはまた違った興奮のアドレナリンが身体を突き抜ける!

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データ

▼『WWE2009 SmackDown vs Raw』
■メーカー:THQジャパン
■対応機種:PS3
■ジャンル:SPG
■発売日:2009年1月22日
■価格:7,140円(税込)
 
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