2008年12月15日(月)
2009年1月8日よりTBS、BS-i他でスタートするTVアニメ「明日のよいち!」。アフレコ収録後に行われた、キャスト陣へのインタビューを掲載する。
「明日のよいち!」は、「月刊少年チャンピオン」(秋田書店刊)で連載されている同名コミックをアニメ化したもの。17年間、山で生活していた主人公“烏丸与一”が、ある日都会にある斑鳩道場の美少女4人娘とともに暮らすことになる、サムライ魂全開の「ラブ×バトル・コメディー」だ。久城りおん監督のもと、倉田英之氏と高橋龍也氏が脚本を手掛けることでも話題になっている。制作は、「バンブーブレード」などを手掛けたAICが担当する。なお12月8日の記事では、キャラクターの設定画などを公開しているので、あわせてチェックしてほしい。
以下に、本作のキャスト陣のコメントを掲載する。
――ご自身が演じているキャラクターの紹介をお願いします。
岡本信彦氏(“烏丸与一”役):“与一”は浮世離れしている印象ですが、基本的にはごく普通のさわやかな男の子です。長く父と2人で山にこもって暮らしていたため、一般の男の子とは少しギャップがあるキャラクターになっています。その誠実さゆえ、いろいろな騒動に巻き込まれてしまう……という役どころです。
佐藤利奈さん(“斑鳩いぶき”役):“いぶき”は斑鳩家の4姉妹の長女で、旅に出ている両親に代わって1人で道場を切り盛りしています。デキる姉といったキャラクターなのですが、そのことを前面に押し出さない、自然体な彼女がとても魅力的だと感じています。
戸松遥さん(“斑鳩あやめ”役):“あやめ”は現代っ子で、常に携帯電話を肌身離さず持っているような女の子です。言葉遣いもちょっとボーイッシュな感じで、いかにも今の時代の高校生といった感じのキャラクターだと思います。自分の胸の小ささにコンプレックスをもっていて、部屋に1人でいる時などはそのことに悩んでいる場面もあります(笑)。
田村ゆかりさん(“斑鳩ちはや”役):“ちはや”は、中学3年生にしてすでにプロのマンガ家として活躍している女の子です。そのせいか物事をよく観察しています。一見シニカルに見えるのですが、実は繊細で好奇心も旺盛です。“与一”君のことをおもしろがりながらも彼女なりに応援しています(笑)。
花澤香菜さん(“斑鳩かごめ”役):“かごめ”ちゃんはちょっと人見知りで、おとなしくて……個性豊かなお姉ちゃんたちの後ろに隠れているような子です。でもとてもかわいらしい女の子です。4姉妹の中では家事が2番目に得意で、実は性格もしっかりとしています。
――実際に収録をしてみて、岡本さんの“与一”っぷりはいかがでしょうか?
佐藤さん:“与一”のまんまだなぁという感じがしています(笑)。岡本さんとは初めての共演ですが、素朴でナチュラルで古風なたたずまいが、違和感なく“与一”を表しているように感じます。収録前に私が思い描いていた“与一”君の雰囲気がそのまま表現されている感じがしますね。
戸松さん:誠実な感じとはりのある声が、私の“与一”君のイメージとぴったりでした。“与一”君の台詞によくある、ちょっと昔風な言葉遣いも自然でした。私自身も、もっともっと頑張ろうって思いました(笑)。
田村さん:本当の岡本さんの姿はまだ謎ですが(笑)、スタジオでは“与一”君と同じで一生懸命で純粋な感じがします。スタジオの中ではけっこうシャイだったりする部分が見受けられますね。とても好感のもてる青年だと思います(一同笑)。
花澤さん:“与一”君が岡本さんと聞いて本当にピッタリだなあと思いました。以前に別の作品で共演させていただいたことがあって、いろいろお話をさせていただきました。いつもこちらが突っ込みきれないような微妙なボケ方をされてまして(笑)、でも「間」とか雰囲気がとても面白くて……。そんなところも“与一”君に似ていると思います。
――では、それを受けて岡本さんとしてはいかがですか?
岡本氏:“与一”というキャラクターは作品のタイトル名にもなっていますし、実際に出番も多いので、アフレコの時は真ん中に座っていよう! って最初は頑張って決めていたのですが、いざスタジオに入るとどうしても真ん中に座りきれなくて……(笑)。でも共演者の皆さんに優しさとご配慮をいただきまして、なんとかうまく溶け込ませていただいています。溶け込んで……ますよね(笑)。女性の多い現場はまた違った意味での緊張感がありますね。
――作品の見どころと視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
岡本氏:お色気もありギャグ要素も盛りだくさんですが、実は“与一”のまっすぐな生き方が周りのみんなにどんな影響を与えていくのかも見どころだと思います。ほろりと涙するような場面が個人的には好きですね。頑張って与一を演じていきますのでどうぞよろしくお願い致します!
佐藤さん:作品中の自然の描写もきれいで、風景や背景もよく描き込まれていて、人物の動きもカッコよく、見どころはたくさんあります。その中でも一番の見どころは、人間関係が織りなすしっかりとした物語性でしょうか。「明日のよいち!」はキャラクターたちの心の動きや優しさが丁寧に描かれている作品だと思います。ぜひご覧ください!
戸松さん:姉妹4人にそれぞれ個性があって、魅力的で見ていて飽きません。日常での会話も軽妙でおもしろく、4人姉妹ってきっとこんな感じのにぎやかさなんだろうなって思いました。その個性豊かな4姉妹の中に“与一”君が入って、この先どんなドタバタな騒動が巻き起こるのか……。ぜひ期待していただければと思います。
田村さん:4姉妹、それぞれのキャラクターが魅力的で、家族としても信頼しあっているのですが、やはり年頃の女の子ですから胸に秘めていることも多いんです。そこに少し古風で異質な“与一”君が入ってきて、彼女たちにどんな新しい感情や優しさが芽生えてくるのか……そこが見どころの1つだと思います。そうそう、個人的には鷲津さんのキャラが大好きです(笑)。1話のアフレコをした時に、原作を読んでいた時のイメージとピッタリで、楽しく拝聴させていただきました。ぜひ放送を楽しみにしていてください。
花澤さん:“与一”君がいつもまっすぐなことを言うんですよね。時にその誠実さが騒動の原因にもなってしまうのですが、でもその言葉に周りの皆が気付かされることも多いんです。「明日のよいち!」を見終わった後は気分爽快になると思いますよ。ものすごい直球ですから(笑)。今の時代、それがすごく新鮮だと思います。それと、私も鷲津さんと鳥谷さんの掛けあいがとても楽しみです。2人の掛けあいは見どころがいっぱいだと思います(笑)。
(C)みなもと悠(秋田書店)/斑鳩道場後援会
■TVアニメ「明日のよいち!」