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2008年12月25日(木)

『空の軌跡』の名曲がズラリ! 小寺さんも感激!! jdk BAND大忘年会をレポート

文:電撃オンライン

 12月21日、東京・秋葉原の「CLUB GOODMAN」でライブイベント「jdkバンド大忘年会ライブ2008」が開催された。

 このイベントは、日本ファルコムの『空の軌跡』シリーズがヒットしたことを記念して行われたもの。同社の楽曲を演奏しているヘヴィメタルバンド・jdk BANDが、昼夜2公演のライブを行った。ここでは昼公演の模様をお届けする。

■jdk BANDメンバー(敬称略)

 小寺可南子(ボーカル)
 okaji(ドラム)
 龍山一平(キーボード)
 龍山文平(ベース)
 水谷美月(バイオリン)
 K(ギター)
 Masaki hanakata(ギター)


「jdkバンド大忘年会ライブ2008」 「jdkバンド大忘年会ライブ2008」

 オープニングは、バイオリンソロが際立つイントロダクションの「銀の意志 金の翼」。小寺さん以外の全員が総登場し、バイオリンに加えてギターが全面に押し出されたアレンジで演奏された。曲の途中でボーカルの小寺さんも登場し、「We are jdk!」とメンバーを1人ずつ紹介。そのまま「銀の意志 金の翼」の力強い歌声を観客に届ける。

 演奏中にKさんのギターの弦が切れるハプニングがあったものの、1曲目はそのまま終了。小寺さんが、弦交換の時間を軽妙なトークでつなぐ。「弦が切れたりとかしたら「小寺ー!」と呼んでください、つなぎに出てくるんで」と話し、観客は爆笑。

「jdkバンド大忘年会ライブ2008」 「jdkバンド大忘年会ライブ2008」
▲小寺さんが「美しい!」を連発していたバイオリニストの水谷さん。▲スピード感のあるギターさばきを見せたMasakiさん。

 その後、小寺さんがいったん退場して、戦闘曲のインスト「The Fate of The Fairies」と「Masquerade of Lies」を立て続けに演奏! 疾走感のあるナンバーで、オーディエンスは一気にヒートアップ。

 ここで、クールダウンとばかりに再び小寺さんがステージへ。「空を見上げて」、「星の在り処」と、2曲のバラードを情感たっぷりに歌い上げる。小寺さんはケミカルライトで青一色に染まった観客ゾーンを見て、その美しさに感激した様子だった。

「jdkバンド大忘年会ライブ2008」 「jdkバンド大忘年会ライブ2008」
▲小寺さん(左写真)は、ブレのない安定したボーカルで、感動的な曲を見事に歌う。MCを挟んで3曲続けざまの歌唱にも、その声はまったく衰えなかった。

 この後は、PC用ソフト『ZweiII』の主題歌で、軽やかなポップナンバー「ボクラノ未来」のフルバージョン。ライブでは初めて歌うため「緊張している」と話した小寺さんだったが、それを感じさせないボーカルを披露していた。

 小寺さんが下がり、2009年3月に発売されるPSP『ブランディッシュ~ダークレヴナント~』の新曲に移る。PC版エンディング曲のアレンジで、PSP版ではプロモーションムービーにも使われている曲だ。そのまま『空の軌跡 3rd』の「Overdosing heavenly bliss」へ。ギターの早弾きがうなる!

「jdkバンド大忘年会ライブ2008」 「jdkバンド大忘年会ライブ2008」
▲自身もファルコムサウンド好きだと公言してやまないokajiさん。今回のライブでは盛り上げ役に徹していた。▲Kさんは、ギターを観客ゾーンに投げ込んでパフォーマンス。

 9曲目「I Swear…」では、小寺さんがサンタのコスチュームに衣装替え! そして「最後の曲」と小寺さんが話した「Cry for me,cry for you」の直前のMCでは、Kさんが「残りあと数曲……」と、アンコールの準備があることをポロリ。小寺さんが観客とともに「Cry for me,cry for you」を大合唱して閉幕すると、お馴染みの「jdk!」コールが巻き起こる!

「jdkバンド大忘年会ライブ2008」 「jdkバンド大忘年会ライブ2008」
▲サンタのスタイルで、大ジャンプしながらアピールする小寺さん。「実は寸法間違えてて、子ども用で……」とのことらしい。
「jdkバンド大忘年会ライブ2008」
▲曲の合間、小寺さんがメンバーにインタビュー。「最高に楽しいです!」と話す、キーボードの一平さん。

 いよいよアンコールがスタート。メンバー全員が、今春のライブで作られたバンドTシャツに袖を通して登場し、jdkコールに応える。「RELEASE OF THE FAR WEST OCEAN ~I’m here for you」を小寺さんが歌うサプライズもあり、最後まで盛り上がったライブは終幕した。

「jdkバンド大忘年会ライブ2008」 「jdkバンド大忘年会ライブ2008」
▲イカルス渡辺さんの持ち歌(?)ともいえる「RELEASE OF THE FAR WEST OCEAN」。今回は小寺さんが絶叫!
「jdkバンド大忘年会ライブ2008」
▲最後はハンズアップでシメ。観客とメンバーが一体になった瞬間だ。

 昼公演が終わった後、jdk BANDのメンバーに直撃取材を行った。ライブの感想などを思うままに語っていただいたので、会場に行った人もそうでない人もチェックしてほしい。

「jdkバンド大忘年会ライブ2008」
▲新生・東京jdk BANDの面々。写真左から、龍山文平、Masaki hanakata、水谷美月、小寺可南子、okaji、龍山一平。

【出演者のコメント】(以下、敬称略)

K 緊張感があって、最初はちょっとこわかったのですが、お客さんが皆さんあったかかったので楽しめました。個人的にはもうちょっとデキがよければなとは思っているんですが(一同笑)、次の機会があったら、その時に生まれ変わった姿を見せたいですね。皆さんのおかげで頑張れました!

一平 (観客が)あんなに反応がいいのは、なかなかないですよね。皆さんの内に秘めたパワーはすごいものがありました。これからもずっと愛してください!(笑)

okaji 僕のiPodにもファルコムの曲が多数入っているほどで、jdkは僕にとってあこがれのバンドでした。そのバンドで演奏できることは、とても誇らしいことです。お客さんも最高に熱い方たちでした! 今度は「この日は『イースIII』オンリー」とか、そういうのもやってみたいですね。

水谷 (演奏する側よりも)お客さんの方が、メロディを大事にしているんだなという印象を受けましたね。私も大事に演奏しようとしたのですが……熱気のせいでスパークしすぎました(笑)。ギターと同じ旋律を(バイオリンで)弾くのは意外にも、とても気持ちよかったです。

Masaki みんなの二酸化炭素を酸素に、頑張りました(一同:二酸化炭素って! 笑)。今日のライブ、とても楽しかったです。ファルコムの音楽が好きになりました!

文平 お客さんの反応が素直で、ゲームを通じてつながっているなという印象を受けました。それに皆さんのエネルギーがすごいなと。小学校の時から聴いている曲なので、(観客とも)親近感が湧きますね。今後ともよろしくお願いします!

小寺 jdkのライブは、初めての方も、毎度お馴染みの方も、お客さんと皆さんで作り上げているライブだなと実感させられます。お客さんがあったかくて、本当にありがたいです。あと、青いケミカルライトを配っていただいて、ありがとうございます。(ケミカルライトの波を見て)私の方が感動をもらってしまいました。jdkは不滅だ! LOVE!

■セットリスト
 01.「銀の意志 金の翼」(空の軌跡SC)
 02.「The Fate of The Fairies」(空の軌跡SC)
 03.「Masquerade of Lies」(空の軌跡 the 3rd)
 04.「空を見上げて」(空の軌跡 the 3rd)
 05.「星の在り処」(空の軌跡)
 06.「ボクラノ未来」(ZweiII)
 07.『ブランディッシュ~ダークレヴナント~』新曲
 08.「Overdosing heavenly bliss」(空の軌跡 the 3rd)
 09.「I Swear…」(空の軌跡SC)
 10.「Cry for me,cry for you」(空の軌跡 the 3rd)
 ●アンコール
 11.「Fateful confrontation」(空の軌跡SC)
 12.「RELEASE OF THE FAR WEST OCEAN ~I’m here for you」(イースVI)
 13.「銀の意志 金の翼」(空の軌跡SC)

■「jdkバンド大忘年会ライブ2008」概要
【開催日】2008年12月21日(※終了)
【開催時間】
 昼公演……開場14:00/開演15:00
 夜公演……開場18:00/開演19:00
【会場】CLUB GOODMAN(東京・秋葉原)


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