2009年1月15日(木)
KONAMIは、本日1月15日にWii用ACT『悪魔城ドラキュラ ジャッジメント(以下、ドラキュラ ジャッジメント)』を発売した。価格は6,980円(税込)。
『ドラキュラ ジャッジメント』は、歴代の『悪魔城ドラキュラ』シリーズに登場するキャラクターが3Dフィールドで戦い合うアクションゲーム。Wiiリモコンを振ることでド派手なアクションを簡単に出せるのが特徴だ。登場するキャラクターデザインは、人気マンガ家の小畑健さんが担当している。
今回、ゲームの発売を記念して、IGAこと五十嵐孝司プロデューサーと、最も高名なヴァンパイアハンターのシモン・ベルモンドが編集部へやって来たので、その模様を掲載する。
ソフトの発売日ということで、記念に編集部へやってきたことを内線で説明するシモン・ベルモンド。ドラキュラ復活を阻止したヴァンパイアハンターだけに、電話をする時も鞭(ムチ)は手放さない。 |
受付に来たシモンとIGAプロデューサーを撮影。すみません、シモンさん。怪しいものではないので鞭を向けないでください。 |
2人の目的は『ドラキュラ ジャッジメント』のプロモーション。仕事もしないでXbox 360をプレイしていたYK3を見るや、IGAプロデューサーの目の色が変わる。過去に電撃オンラインに来た時も、鞭をふるっていた経験を生かし、シモンの鞭を奪うやYK3をオ・シ・オ・キ!!
仕事をさぼって遊んでいるYK3に、IGA氏の鞭が炸裂……と思ったら「今日遊ぶなら『ドラキュラ ジャッジメント』だろ~!」。あ、そっちですか。そして、叩かれたYK3もまんざらではなさそう。 |
一方のシモン・ベルモンドはソフトをPRしようと、電撃オンラインが誇るイケメン大好き編集・りえぽんに接近。甘いマスクを使って、ゲームをプロモーションする……予定であったが、なぜかりえぽんの仕事を手伝うことに。しかし、ただでは転ばないのが、ヴァンパイアハンター。仕事を素早く終えると、「この後、月でも見ながら一緒に『ドラキュラ ジャッジメント』を楽しまないかい?」とアピールしていた。
シモンに仕事をレクチャーするりえぽん。仕事の覚えがいいことに、あれこれ教えて手伝ってもらっていた。ってか、りえぽん。シモンがハンサムでいい体をしているからって、ちょっと近すぎやしませんか? |
いつまでたっても、コントローラを放さないYK3を叩き続けるIGA氏。ところが、後ろでまり蔵からいろいろな指示を仰いでいたゲゲンが激昂する! 「ピチピチ叩く鞭の音がウルサ~~イ!」と叫ぶや、手に持っていた聖水を振りまく。これには流石のIGA氏も驚き、鞭をしまっていた。
「Oh~~、Yeah!!」と声を上げるYK3に、鞭を振り続けるIGAであったが、キレたゲゲンによって退散。よくやった、ゲゲン。君のおかげで奇怪な声が上がらなくなった! |
PR活動を終えた(?)IGA氏に、発売されたばかりのソフトの魅力について語ってもらった。
――Wiiリモコンを鞭のようにふるって3Dアクションを楽しめる本作ですが、構想はいつぐらいからあったのでしょうか?
IGA氏:Wiiが発表された直後くらいから、ユーザーやメディアの方から「Wiiリモコンを振って遊ぶような『悪魔城ドラキュラ』シリーズをプレイしたい」というリクエストがあったんです。しかし、アクションゲームでWiiリモコンを振ると腕が疲れるのは明らか。アクションゲームで疲れないようにするにはどうしたらいいかと考え、「少しづつ区切ってプレイすればいいのでは?」ということを思いついて、対戦型のアクションゲームという形が見えてきたという感じです。
Wiiリモコンを振ることで、鞭を振る爽快感を楽しめる本作。しかし、制作までにはさまざまな苦労もあったようだ。 |
――新たなシリーズとしたのではなく、これまでのキャラクターが出演するような作品にしたのはなぜでしょう?
IGA氏:『悪魔城ドラキュラ』シリーズは23年目。これまでのキャラクターが出演するお祭り的なゲームをやりたいというのは前から思っていたんです。そしてこれと近い時期に、正統なシリーズの作品DS『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』が出ることが決まっていたので、ならこちらは少しはっちゃけたものにしようかと。それで過去のシリーズのキャラが登場することになったのです。……でも本当は、20周年のときにやれば、タイミングよかったんですけどね(笑)。
――そうですね(笑)。では、登場するキャラクターはどのようにして決めたのですか?
IGA氏:このシリーズは、鞭のゲームだと思っている人が多いと思うんですよ。それは開発陣も同じで、出演キャラを考えていったら、鞭を使うキャラクターばかりが並んでしまったんですよ。14キャラ出ているんですが、7キャラが鞭を持っていて(苦笑)。確かに『悪魔城ドラキュラ』シリーズなので、それもアリなんですが、Wiiということでこれまで遊んでいない人にアピールするために、バライティ豊かなキャラクターにしたくて、変更していきました。コーネルは覚えている人も少ないかと思うのですが、素早いキャラが欲しいと思って入れました。あとは大型のキャラクターを入れたくて、重量感のあるゴーレムを加えました。
コーネルとゴーレムのゲーム内画像。 |
――キャラクターデザインを人気マンガ家の小畑健さんが担当していますが、どういった経緯で決まったのですか?
IGA氏:小畑さんにツテがあることがわかったので、聞くだけ聞いてみようと思いまして。そしたら快諾してもらったという流れです。もともと小畑さんはゴシックの絵を描かれる方だったので、本シリーズのゴシックな世界観にもマッチする。さらに本作はお祭り的な作品ということで、ならば小畑さんのイラストを生かした作品を作っていこうということになりました。オリジナルキャラクターのアイオーンは、小畑さんに自由にデザインしてもらっています。“時の番人”ということで、時計をモチーフにした武器を使うのも、小畑さんからのアイデアです。
オリジナルキャラクターのアイオーン。小畑さんのアイデアも多数盛り込まれているという。 |
――本作を制作するにあたって、こだわったところはどこですか?
IGA氏:対戦物を作るのが初めてということで、最初試行錯誤ありましたね。あとは、Wiiリモコンで鞭を振っているような感覚を出すのも、かなり苦労しました。最終的に、大きく振るのではなく軽く振るという操作性にしました。こだわっているのは、“簡単操作でダイナミックなアクション”というところ。適当にWiiリモコンを振るだけでも、気持ちよく技が出るようにしています。あとは、キレイなグラフィックをいかに見せるかというところ、そして過去の作品の名曲をフルアレンジして楽しめるというところ。その3つですね。
――オススメのキャラクターを教えてください。
IGA氏:開発スタッフの中では、エリック・リカードが最強という説が有力です。しかし、先行発売された北米では……そうでもないようなんですよ。あまり強くないという評判なので、ちょっとわからなくなってしまいましたね。でも、アクションゲームが得意でない人なら、エリック・リカードやアルカードが使いやすいと思います。あとは、シモンも平均的なキャラクターとして作っています。
IGA氏が太鼓判を押したのは、シモン(左)とアルカード(右)。他にも、エリック・リカードを推していた。 |
――DS『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』との連動がありますが、連動はいつくらいから決まっていたのでしょうか?
IGA氏:連動は、これまでもチャンスがあればやってみたいと思っていたんです。同時期に出るとわかったので、先に制作が進行していた『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』に無理をいって、実現することになりました。連動することで、『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』側では、手に入りにくいアイテムやレベルキャップが開放され、さらにやりこめるようになります。『ドラキュラ ジャッジメント』の方では、アイオーンとシャノアを使えるようになります。特にアイオーンは、なかなか使用できるようにならないので、これを利用すれば、すぐに楽しめますよ。
『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』と連動することで、アイオーンとシャノアがすぐに使えるように! |
――ショッピングサイト・コナミスタイルで、シモンのフィギュアが発売されますが、どんな出来ですか?
IGA氏:他の部署と連動していく流れで、フィギュア化することになったんですが、最初はちゃんと表現されるのか、不安もありました。でも、ご覧のように、素晴らしい出来です。アクションゲームなので、キャラクターの背中を見る機会が多いということで、小畑さんが後ろ姿にすごくこだわっているんです。それを精密に立体化しているので、ぜひチェックしてほしいです。あとは先ほど言った自慢のサウンドを楽しめるサウンドトラックも発売され、フィギュアとサントラのセットだとクリアファイルも特典につくので、ぜひよろしくお願いします。
とにかく精巧に作られているシモンフィギュア。7,140円(税込)でコナミスタイルで発売される。 |
――話しが変わるのですが、『悪魔城ドラキュラ』のパチスロを先日打たれたとか?
IGA氏:負けてしまったので、ノーコメントで(苦笑)。でも、演出がとてもいいんですよ。勝っていた知り合いの様子を後ろから見ていたのですが、眺めているだけでも楽しかったですね。同じビル内に開発している部署があるので、練習してリベンジしたいです。
――電撃オンラインの読者と、シリーズファンへメッセージをお願いします。
IGA氏:『ドラキュラ ジャッジメント』は、シリーズ初の3D対戦アクションゲームということで、意欲作になっています。これまでの世界観を引き継ぎつつ、これまでのキャラクターが多数出てきます。しかし、初心者の人も楽しく遊べるようになっているので、触ってもらい、Wi-Fiにつないでぜひ対戦しましょう。僕もこれから、練習します。
――本日はありがとうございました。
インタビュー後に、IGAプロデューサーとシモンからソフトとポスターを読者プレゼントでいただいた。1月22日のプレゼントコーナーに掲載されるので、欲しい人は奮って応募してほしい。
(C)2009 Konami Digital Entertainment