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2009年1月28日(水)

新シナリオ・もうひとりのマローネ編とは? 『ファントム・ブレイブ Wii』新情報

文:電撃オンライン

 日本一ソフトウェアから3月12日に発売されるWii用ソフト『ファントム・ブレイブ Wii』の、新情報が公開された。

 本作は、2004年に発売されたPS2用S・RPG『ファントム・ブレイブ』のWii移植作。自由度の高いシステムと、かわいらしいキャラクターが作り出す温かな世界観が魅力だ。移植にあたり、新シナリオや新キャラクターを追加している他、遊びやすさを盛り込みクオリティアップを図っている。

 今回は前回お伝えしていないキャラクターの情報や新シナリオについての情報を掲載する。

■キャラクター紹介

カスティル(CV:伊月ゆい)
生まれつき体が弱く、車椅子で生活している女の子。偏見にとらわれずに物事を受け止める心を持っているため、マローネのよき友人となる。人の助けを受けて生活しているので、自分の力でお金を稼ぎ生きているマローネにあこがれを抱いている。
パティ
とある島に住む一族。言葉は話せないが高い知能を持っている。好奇心が強く、人の持っているものを隠すなどのイタズラ好きな面もあるため、周囲からは嫌われることも。
ラファエル(CV:間島淳司)
剣の腕と、清廉潔白な性格で名高い剣士。世界で屈指の傭兵団・白狼騎士団の団長を務めており、“イヴォワールの九つ剣”とうたわれるほどの実力を持っている。その名を聞けば、場末の無法者もおとなしくなるという。
スプラウト(CV:長嶝高士)
かつては“輝ける聖剣”、“大剣士スプラウト”とまであだ名され、すべての剣士のあこがれの的だったが、とある事件をきっかけに復讐に燃える修羅の道に堕ちた剣士。手にした魔剣シヴァは、倒したものの気を吸うと言われており、スプラウト本人とあわせて、周囲へプレッシャーを放っている。

■新シナリオ

 本作ではゲームの初回プレイ時から、本編シナリオとWii版から新たに追加された“もうひとりのマローネ編”という2つのシナリオをプレイできる。どちらのシナリオも、クリア後には2周目のプレイが可能で、さらにもう1つのシナリオへデータを引き継げる。

・新シナリオ登場キャラクター

 新シナリオ“もうひとりのマローネ編”に登場する新キャラクターの2人を紹介する。別次元からやってきたもう1人のマローネ(通称:クローネ)とゴッドエリンの登場で、本編とはかなり違った方向に展開していく。

クローネ(CV:水橋かおり)
別次元のイヴォワールからやってきた、もう1人のマローネ。ややこしいので、クローネと呼ばれるようになる。イヴォワールと別次元のイヴォワールは似ているものの、少しずつずれがあるらしく、クローネはマローネよりも年上で、現在15歳だ。性格も、こちらのマローネほど純真無垢・天真爛漫ではなく、世の中の荒波に揉まれてきたのを感じるような雰囲気を持っている。
ゴッドエリン(CV:ならはしみき)
クローネと一緒に別次元から現れたすごい力を持ったエリンギャー。立派なヒゲをたくわえており、他のエリンギャーとは見た目からして違う。彼の力を借りれば死んでしまった世界中の人々を生き返らせることができる……かも!?

・新シナリオ冒頭イメージ

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青く澄んだ海とそこに浮かぶ島々で構成されるイヴォワール。

そのイヴォワールを、不吉な闇がおおう。
闇に包まれた人々は、残らず死んでしまった。

誇り高き騎士も、かつては聖剣とうたわれた古強者も、
一匹狼のオクサイドの青年も、全員命を落とした。

イヴォワールで生き残ったのは、
おばけ島でいつもどおりの暮らしをしていたマローネ、ただ1人。
アッシュとともに平穏な日常の中にいたマローネは、
おばけ島の外で起こっていることに気が付かなかった。

死んだ人々はファントムとなり、
ファントムの中でも強い意思と力を持った者は、
おばけ島へと集まってきた。

島にきたファントムから事情を聞いたマローネは、
皆が死んだ原因を突き止めるために、
できるならその現実をくつがえすために、
集まってきたファントムたちとともに、
イヴォワールの島々をめぐり始める。

その先で彼女を待っていたのは、
よく似ているがどこかが違う、
もう1人のマローネだった。

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・新シナリオの要素

 “もうひとりのマローネ編”では、新たなキャラクターが登場し、本編とはまったく違った方向に話が進んでいく。イヴォワールに何が起こったのか? 事態とともに現れたもう1人のマローネは、何者なのか? 神さまを名乗るゴッドエリンの思惑は? 本編シナリオとは違った感動があるというこの新シナリオについて、以下で紹介していく。

 本編ではライバルとして競り合い、時に超えるべき壁として立ちふさがったスプラウト、ラファエル、ウォルナットの3人が、“もうひとりのマローネ編”では、ファントムとして仲間になる。敵として退治すれば手ごわいキャラクターは、味方になれば一転し、心強いことこの上ない! 独自の能力を持つ3キャラクターを使いこなしていこう。

他のキャラクターとは異なる独自の能力を持つという3人。彼らを仲間にできるのは、“もうひとりのマローネ編”だけだ。

 新シナリオを進める中で、新アイテムも登場するようだ。もともとおもしろいアイテムが多かった『ファントム・ブレイブ』だが、今回追加されたものも秀逸なので、チェックするだけでも楽しめるだろう。なお、アイテムによっては新スキルが使用できるものもあるとか!?

画面には“ふつうのちくわ”のスキル・大判振る舞いが発動している。一体どんな効果なのだろうか?

■ランダムダンジョンについて

 日本一ソフトウェアが得意とする“やり込み要素”がたっぷり詰まった本作。その中の代表的な要素の1つが、ランダムダンジョンだ。ランダムダンジョンは、ストーリー進行とは無関係なマップにおいて、味方のレベル上げやアイテム集め、称号の強化など、場合に応じて利用できる。

 仲間にダンジョン師がいると、おばけ島で話しかけることで、ランダムダンジョンを作成し、その中に入ることができる。どんなダンジョンが作成されるかはランダムで、ダンジョンに登場する敵の種類や、床のタイプなど、さまざまな組み合わせでダンジョンが生み出される。ダンジョンを作成できたら、お金を払って購入し、中に入ってみよう!

 ランダムダンジョンの中は、作成した際に決定された分の階層式になっている。そのフロアに登場している敵キャラクターをすべて倒すと、次のフロアに進める。なお、ダンジョン師のスキルを使用すれば、ダンジョンの途中で離脱することも可能だ。そしてその後に、同じフロアからの再挑戦もできる。ダンジョンの最後の階層をクリアすれば、ダンジョンを制覇したことになり、おばけ島に帰還できる。

地面や主な敵は、さまざまな組み合わせで作成される。登場する敵のレベルは、仲間のダンジョン師のレベルに影響を受けるとのこと。
ランダムダンジョンのフロアを攻略するごとに、ダンジョンについている称号のステータスが、強化されていく。何度も攻略し、ドンドン強くしていこう。

■アイテム強化、キャラ強化

 おばけ島の仲間の力を借りればこんなこともできる! 皆の力を合わせれば、やりたいことを実現できる。このコーナーでは、戦闘に大きな影響を与えるキャラクターや、アイテムの強化に利用できるシステムを紹介する。

・称号師

 イヴォワールに存在するキャラクターやアイテムには、すべて称号がついている。称号には、それぞれに性能が設定されており、冠しているキャラ・アイテムのステータスに影響をおよぼす。例えば、ゲーム開始時のマローネの称号は“ふつうの”で、ステータスの職業欄には“ふつうの”クロームと表示される。ゲーム中に称号師に話しかけると、手元にあるアイテムやキャラクターの称号と任意で付け替えを行い“超合金”クロームや“ドジっ子”クロームなどに変更できる。これにより、称号から受けるメリットなども好みで付け替えることができるようになる。

ランダムダンジョンに称号を付け、そのダンジョンに潜ることで、称号の性能を強化することも可能。特定の称号をつけることで使用できる強力なスキルが増えることもあるので、いろいろな称号を試してみよう。

・魔導合成師

 ゲーム中に登場するアイテムやキャラクターは、2つのものを選んで掛け合わせ、性能がいいものを生み出す“合成”をすることが可能。掛け合わせるもの同士の相性にも寄るが、合成されたアイテムやキャラクターは、別のアイテムからステータスや使用スキルを引き継ぐことが可能という大きなメリットが生まれる。活用すれば、どんなスキルも使用できる万能なマローネ、といった理想も実現できる。

魔導書が持つサンダーを、合成によって小太刀に移植! メガサンダーを使える小太刀が手に入った。

・改造屋

 アイテムを使用して敵を撃破していくことで、キャラクターだけでなく攻撃に使用したアイテムにも経験値(マナ)がたまっていく。このマナが一定以上たまっている状態で改造屋に話しかければ、アイテムのレベルアップや新しいスキルの習得を行える。アイテムのレベルが上がれば、文字通りアイテムの性能が上昇する。新しいスキルを取得できれば、戦闘の際に取れる選択肢が広がり、戦力の増強にもなる。

マナはあればあるほどうれしいもの。戦闘で取得する以外にも、魔道合成を利用して他のアイテムに引き継ぐことも可能だ。

 上記の称号師、魔道合成師、改造屋を使うとこんなことも実現できる。具体的に画面とあわせて紹介する。

パーフェクトキャラクターがここに誕生! 称号と合成と改造を駆使して、どんなスキルでも使用できるキャラクターも生み出せる。
効果の内容も大切だが、職業名がおもしろくなるのも称号の魅力。このような称号だと、マローネやアッシュは不満になるかもしれない。
本来、サカナ系アイテムでしか使用できるスキル・フィッシュフライも、他の種類のアイテムに称号・キトキトをつければ、使用可能になる。
改造屋でたまったマナの分だけアイテムのレベルを上げれば、同じスキル、同じレベルのキャラクターでもダメージの量が上がる。

■予約特典

 本作の予約特典アイテムはサウンドトラックCD。日本一ソフトウェアの音楽を多く手掛ける作曲家・佐藤天平さんの魅力的な楽曲を厳選して収録するという。このCDのために佐藤さんがリミックスを行い、1曲はフルアレンジを敢行するとのことなので、欲しい人は早めに予約しておこう。

※画像はイメージ。実際の予約特典は詳細が異なる場合がある。また、数には限りがある。

(C)2004-2009 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
※画面は開発中のもの。敬称略

データ

▼『ファントム・ブレイブ Wii』
■メーカー:日本一ソフトウェア
■対応機種:Wii
■ジャンル:S・RPG
■発売日:2009年3月12日
■価格:7,140円(税込)
 
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