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2009年2月26日(木)

次回作につながるエピソードを体験! 『プリンス・オブ・ペルシャ』DLCレポ

文:電撃オンライン

 ユービーアイソフトから現在発売中のPS3/Xbox 360用ACT『プリンス・オブ・ペルシャ(以下、POP)』のダウンロードコンテンツが近日配信される。その内容をいち早く体験したので、レポートとしてお届けする。

 電撃オンラインをご覧の皆さん、『電撃PlayStation』編集部のヒビキタケルです。『電撃PS』本誌では、電撃オンラインでも大プッシュしていた『POP』の担当編集をしています。

 このゲームは、開発中のムービーを見たときから「オレに担当をやらせてくれ! いや、ください!!」と、副編集長の胸ぐらをガックンガックン揺らしながら(やや誇張アリ)直談判して担当をゲットしたタイトル。『POP』の魅力については電撃オンラインの特集ページに詳しく書かれているので省くけど、イラストタッチで描かれたグラフィックに、カンタン操作でできる超絶アクション、ボスとの壮絶な一騎打ちと“冒険アクション”として最高峰の作品だと思う。

 この作品のエピローグにあたるエピソードが、ダウンロードコンテンツ(以下、DLC)として発売されると聞いたときにはうれしかったなー! その名も『プリンス・オブ・ペルシャ エピローグ』! って、そのまんまじゃん! というツッコミは置いといて、『POP』のエンディング後がDLCとして楽しめるってのは実にいい。まだプレイしたことのない人のために伏せておくけど、非常に先の展開が気になる終わり方だったしね。

 というわけで、光栄にもユービーアイソフトさんからDLCのサンプルをいただいたので、早速プレイしてみた! あ、でもゴメン! ちょっとだけネタバレあるかも!

■物語は『POP』のエンディング直後!

 物語はエンディング後、開放されたアーリマンから逃げるため、エリカを抱きかかえながら砂嵐の中をプリンスが進んでいくところから始まる。2人が逃げ込んだところは古の地下宮殿だった。追ってきたアーリマンのしもべを退けながら、迷宮のように入り組んだ宮殿の出口を探して、奥へ奥へと進んでいくが……。ってな感じで展開していく。

▲2人が逃げ込んだ地下宮殿。アフラの民が過去に建造したもので豪奢な作りではあるが、現在では見る影もなくなってしまっている。

 本編では建物の外を移動するシーンが多かったけど、DLCでは全編を通じて地下宮殿の中のみ。宮殿というと華やかなイメージがあるが、アーリマンの影響を受けていることもあり、ほとんど廃墟を探索している気分。

 ちなみに本編中でもかなり膨大な数があったプリンスとエリカの会話シーンも、新たに収録されている。これがまたかなりの量で、本編から流用しているものはプレートを使ってプリンスが走る時の「フッ……ハッ……」という声くらい(笑)。

 個人的にはオルマズドのプレートを使う前に「神様の力を借りよう。それでまた2人で手をつないで進むんだ」というようなプリンスのセリフがよかった。なんかいろいろと意味深だよね。2人の関係はちょっとだけ進んだのかな? いつかどっかで、こんなセリフを言ってみたいもんだ。

■謎解き&アクションの難易度がアップ!

 DLC全体の難易度は、『POP』の本編の最終ステージあたりからちょっと上くらいの印象。とくに穢(けが)れの配置がかなりイヤらしくなっていて、タタタタッと壁を軽快に駆け抜けていくと穢れにグワシャッとつかまれてエリカに助けてもらうってことが何度もあった。

 もちろん、死にそうになるとエリカが助けてくれるので、ちょっと前に戻されるだけだから何度も挑戦できる……んだけど、プレートを連続して使う場面で失敗すると結構戻されちゃってヘコむ。でも「絶対無理!」って思うほどではなかった。前作をクリアできていれば、とりあえず大丈夫な難易度かな。

▲廃墟と化した宮殿内は、おあつらえ向きに穢れがウヨウヨ配置されている。世界を浄化して回っていった本編とは違い、アーリマンからひたすら逃げるという構成。なんとなく“愛の逃避行”に見えなくもない。

 本作では新たにエリカが“崩壊したエリアを少しの時間だけ元に戻し、通り抜けられる”という力を手にする。紫色のプレートに触れると、エリカの魔法で崩れてしまった壁などが魔法の力で復活! 魔法の効果が失われる前に、すばやくそれを利用して進んでいく感じだ。時間制限があるので、モタモタしていると消えちゃうし、それであせるとミスしちゃうしと仕掛けを突破するときのスリルがアップしている。これが慣れるとかなり気持ちいい! 後半は連続でプレートを発動する場面があって、一発で突破できたときはちょっと「オレ、カッコいいかも?」って思っちゃった。

 クランクを使った仕掛けもグレードアップ。プリンスが「オルマズドの神はクランクが好きだな」と言ったときにエリカが「そうかもね」と答えたのにはちょっと吹いた。本編ではパズル要素が強かったけど、DLCではパズルというよりは「発想の転換」が必要になる場面がある。そこが難しかったかな。

■バトルはさらに緊張感の高いものに!

 バトルでは、新たにダッシュからつばぜり合いに入るアクションが追加。相手と離れているときに×ボタンを連打すると距離が一気に縮まって斬り合いを行う。距離が詰まった瞬間に表示されるボタンをタイミングよく押すと相手をダウンさせることができ、失敗するとダウンさせられるという感じ。このアクションはプリンスだけでなく相手も使ってくるので要注意。相手との距離をとって体勢を整えようと思っていると不意に接近されてピンチに! なんてこともある。

 また、相手にマウントを取られたときなどに表示されるボタンの判定が、本編よりもシビアになったので全体的にバトルの難易度は高くなっている。積極的に“はじき”を狙ってくる敵もいるしね。

▲ダッシュで敵に接近して、敵と斬り結ぶ! 一瞬の判断でバトルが有利にも不利にもなる。でも、慣れるとモーション中にボタンを押す心構えができるので有効に使えるように!

■トロフィーやコスチュームも追加!

 プレイ内容によってもらえるトロフィーが追加。以前のものも条件さえ満たせばエピローグ中に達成できる。コスチュームはプロトタイプが選べるように。その名が示すとおり、試作段階のものだろうか? プリンスのコスチュームは白が基調になっていて中世のペルシャっぽい。エリカは髪の色が白なのが印象的。オレはどちらかというと、今のデザインのほうが好みかな。プリンスの胸がおもいっきりはだけているので、筋肉好きな方はこちらで!

■本編のエンディングで先が気になった人なら……!

 というわけで物語や難易度、新アクションの話をしてきたけど、全体的な感想としては「本編の続きが、そのまま入っている」という感じかな。新アクションが入っているけど、ゲーム自体のノリは大きく変わっていないので安心して遊べる。ボリュームとしては、前作の1人のしもべがいたエリアぶん、つまり1/4くらいは入っていてクリアまでにかかった時間は約3時間ちょっと。

 そして“エピローグ”と題してあるけど、次回作への“プロローグ”でもあったりして、物語の続きが気になっている人にはオススメ! まあ、DLCをクリアしたらしたで「このあと2人はどうなるんだろう?」って思うんだけどね(笑)

 それで、ユービーアイソフトさん、次回作はいつごろ出るのかなあ? 次回作の情報が出たら、また副編集長の胸倉をガックンガックン揺らして担当になるからさ!

(C)2008 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Based on Prince of Persia(R) created by Jordan Mechner. Ubisoft, Ubi.com, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. Prince of Persia is a trademark of Jordan Mechner in the U.S. and/or other countries used under license by Ubisoft Entertainment.

データ

▼『プリンス・オブ・ペルシャ』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:Xbox 360 2008年12月18日/PS3 2009年1月22日
■価格:各7,329円(税込)
 
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