2009年2月26日(木)
若林 律子を最初にプロデュースしたんですけど……ほんっとうるさい、この女(一同爆笑)。だってね、朝の挨拶をすると「なんですかその挨拶は」って言うんですよ!?
下田 律っちゃんとは仲よくなれそうもない?
若林 いやいや、それでもカワイイんですよ? アイドルアルティメイトを勝ち進んでいくと、すごくカワイくなるんですけど、ちょっと耳が痛いの。で、「ちょっとウルサイな」と思った方は、『livE』を聴いていただけると律子のウラの気持ちがわかると。
下田 なるほどー。
若林 そうそう、今は亜美・真美をやっていますよ(と、おもむろにPSPの電源を入れる)。あ、やば! オーディションが始まる直前だった!(PSPの電源をあわてて切る) しかもアイドルアルティメイト! 負けたら引退ですよ(一同笑)。
下田 引退の瞬間が記事になるところだった……。
若林 そういえばスタイリストと約束した時のイベントで亜美・真美が「これでファンのみんなを悩殺だね」って言うんだけど、その時にプロデューサーが「まあ悩殺はともかく」ってツッコむのがすごくおもしろくて。
下田 もっともっと新しい方にも『SP』に触れていただきたいですよね。
若林 電車の中とかでPSPを縦持ちしている人がいたら、絶対『SP』を遊んでいる人だよ、って聞いて、PSPを持っている方を探しているんですけど……縦持ちしている人がいたら事務所モードで待機しちゃおうかな! とか思っているんですけどね。
若林 アーケード版とXbox 360版って、見た目以外はそれほどゲームシステムに違いはないと思っているんですよ。ですが『SP』にはストーリープロデュースがあって……1人のアイドルを親身になってアイドルアルティメイトを戦っていくものなので、愛情度が断然増します。例えば律子では、(キャラクターのいいところだけでなく)悪いところも見えるし、心理面の深いところが描き出されているので、律子と美希の2人の対決を近くで見守るプロデューサーの立場からすると、どっちもカワイイんですよ。でも今は、律子をプロデュースしているから律子オンリーだよなーって気持ちになって。
最後のアイドルアルティメイト優勝のくだりとかは、手前ミソで申し訳ないですが「泣ける……」ってなります。どっちかといえば“美希に泣かされる”かな。真をプロデュースした時もそうだった。真と響のときは、真の真摯な「響ってスゴイ、僕もそうなりたい」っていう気持ちがあって、私としては「いやいや真もスゴイんだよ」と言いたくなる。亜美・真美プロデュースでも、貴音とどうなっていくんだろうって楽しみ。
下田 亜美・真美も泣くよ~、ラスト。
若林 やっぱりそうなのかな。真の最後も泣かされたから、これ、もしかして全部泣かされるんじゃね? と思えてきました。
下田 私の台本もグッチョグッチョになって大変だったんだから。帰りにカバンからポタポターって。
若林 言いすぎやん!
下田 そうですねー。(一同笑)
若林 私の『I Want』は……すごいWantな状況(笑)。
下田 Wantな状況じゃわっかんないよ!
若林 えーと、ブッ壊れてます。
下田 『I Want』は、みんなブッ壊れていそうですよね。『MASTER ARTIST』の新曲って、どれもこれも歌いたい曲ばかりでしたので、こういう機会をいただけたのはうれしいことです。でも、自分の中で思い描いていたほどにはカッコよく歌えなかったりして……。
若林 あるある!
下田 『MASTER ARTIST』の曲は、やはりその方その方にあわせて作られていることもあって、それ(オリジナルの曲)を超えることはすごく難しいと、ひしひしと感じました。ですから、自分にしかできない歌い方で表現しました。
若林 それぞれに向けて作っている曲だから、その人が出している色は、自分にはないものじゃないですか。『フタリの記憶』なんて、中川さんに「私コレは歌えません……」って言っちゃうぐらい難しかったんですよ。伊織が歌う、あの切ない雰囲気は、律子にはもともとないものでしたから。逆に、そうした雰囲気で歌うことができたのはよかったですね。それにしても『I Want』は壊れているし、『隣に…』は『蒼い鳥』と一緒でキツかったですけど。
下田 『隣に…』は、歌う前に高音部が出せるのか不安だったんですけど、中川さんが「下田の“隣に~”の歌うところは想像が付くよ、ケラケラ」って言われて(一同笑)。というわけでマジメに歌ってみましたが、どうでしたか。
中川 “隣に”と“いて”を別録りにしたりはしましたが、キレイに仕上がっていますよ。ぜひ聴いていただければ。
下田 一生懸命歌いました。どの曲も。
若林 『迷走Mind』はカッコよく歌おうとして失敗しちゃいました。私の中で宏美(真役の平田さん)の歌声が脳内で響いてるから、そのつもりで歌おうとするんだけど、ブースの外に出て聴いてみると「あー律子だー」って(笑)。
下田 私も『隣に…』をあずささんがキレイに歌うから、声をクリアに出したいと思っていたんだけど……ごめん、ならなかった(笑)。
若林 ライブで『livE』を歌う、っていうとオヤジギャグみたいですけど、歌いたいですね。絶対この曲を歌えたらカッコいいだろうなって思っています。『livE』は今までにない曲で、聴き入ってもらえるような、涙を流してもらえるような、感情面でお客さんと一緒になれたらいいな、と思っています。(『02』のジャケットのような衣装と髪型になるのかという質問に)会場で見ていただいて「あ、それっぽくね?」と言っていただけるように頑張ろうと思っています。“GREAT PARTY”の時も、ちょうど(『MASTER ARTIST』のジャケットイラストと)似たようなイメージの衣装が売っていたので、それを着ましたしね。
下田 『黎明スターライン』を、いつか歌うことになるんじゃないかと予感はしているんですが、……もうイヤな予感しかしない!(笑) だんだんテンポがずれてきて「あれ、今どこまで歌ったっけ?」ってなって、全部歌い終わったと思ったら曲がまだ続いていた! みたいな。ただ、これも律っちゃんの『livE』と同じで、歌えたらカッコいいだろうなと思います。お客さんのリアクションがどうなるのか想像もつかないですが、遊び心はいっぱい入っている曲ですので、ライブで歌ったら(自身が)調子に乗るだろうなって。
若林 漢字の羅列のところは、どうせ適当に言うでしょ。
下田 そうそう。でも“感応”だけは外さないと思う(笑)。
若林 あとは全員で『L・O・B・M』を歌ってみたいな。
下田 歌いたいね。それと、まだライブで歌えていないもので、私のためだけに与えていただいた曲もありますので、それを歌ってみたい気持ちもあります。
若林 本当にマジメに楽しく、コンセプトを持って、皆さんにお届けします。うちらが本気で歌っているその気持ちを、受け取っていただければと思います。『SP』で亜美・真美や律子をプロデュースしていただいた時に、このCDを聴いていただくと、より理解していただけるのではと思いますので、ぜひ抱き合わせで買ってください!(一同笑)
下田 亜美・真美とはずいぶん長い付き合いになりますが、また新たな亜美・真美の楽曲を歌えるのは、非常に幸せなことだなぁと感じております。これも『アイドルマスター』を支えている皆さんのおかげだと思っております。そんな皆さんに少しでもよろこんでいただけるように精一杯作りましたので、聴いていただければうれしいです!
(C)窪岡俊之 (C)NBGI
■『THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 02』トラック