2009年3月6日(金)
3月1日、東京・秋葉原のコミックとらのあな 秋葉原1号店において、CD『官能昔話』の発売記念イベントが行われました。
『官能昔話』は、1月21日に5pb.から発売された“子どもには聴かせられない、大人の昔話”がコンセプトのボイスCD。『一寸法師』、『かぐや姫』、『鶴の恩返し』、『サルカニ合戦』といった誰でも知っている日本の昔話を、井上和彦さん、神谷浩史さん、鈴木達央さんが朗読しています。このCDの発売記念イベントで、井上さんと鈴木さんが生官能ボイスを披露するらしいと聞きつけて、早速取材に行ってまいりました! それらの模様を、まり蔵がお届けします。
▲鈴木達央さん | ▲井上和彦さん |
イベントは、鈴木さんの『一寸法師』の朗読からスタート。鈴木さんは、主役の一寸法師の他に、おじいさん、おばあさん、殿様、鬼の1人5役をやるという頑張りっぷり。さらに擬音までこなしていました。途中で読み間違え、「やっぱり、初見でやるとダメだー」と嘆く場面もありましたが、一寸法師と鬼が戦うシーンの白熱した演技は圧巻のひと言でした。
続いて、井上さんが『鶴の恩返し』を朗読。井上さんは、最初こそ観客を笑わせていましたが、中盤からは主人公の男性とつうの悲恋をしっとりと演じられていました。特に、純朴な主人公がつうの折る布を売って裕福になるにつれ、徐々に堕落していく様がとてもリアルで、朗読を聴きながら「なんて悪い男だ! つうが、つうがかわいそう……」とギリギリ歯ぎしりしてしまいましたよ。
最後の朗読は、井上さんと鈴木さん両名による『源氏物語』。藤壺の宮を恋い慕う少年時代の光源氏を鈴木さんが、紫の上にイケナイこと(?)をしちゃう青年時代の光源氏を井上さんが演じていました。原作が原作だけに、なんというか官能要素満載の朗読でございました。はい。
朗読後は、井上さんと鈴木さんによるトークコーナーに。すごく緊張したという鈴木さんは、「あんなにかむと思わなかった!」と反省しきり。最後は、それぞれが「いろいろ間違えましたが、生の朗読会というものが初めてだったので……それを言い訳にします。和彦さんの技を間近で見られて勉強になりました。今日はありがとうございました(鈴木さん)」、「人前で朗読するということを35年ぶりにしました。自分の朗読を、お客さんが真剣に聴いてくれるという空気を久しぶりに感じて、楽しかったしうれしかったです(井上さん)」とあいさつし、イベントは終了しました。
なお、『官能昔話』の第2弾CD『アンデルセン童話』が5月27日に5pb.から発売されます。ラインナップは、『マッチ売りの少女』、『人魚姫』、『雪の女王』、『裸の王様』。出演声優は、井上和彦さん、遊佐浩二さん、宮野真守さん、櫻井孝宏さんとのことです。詳細は『官能昔話』公式サイトをご覧ください。第2弾では、どんな官能ボイスが聴けるのでしょうか……?(まり蔵)
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