2009年3月11日(水)
KONAIから発売されているDS用ソフト『幻想水滸伝ティアクライス(以下、ティアクライス)』の読者参加企画として、開発者インタビューを行った。
『ティアクライス』は、同社の人気RPG『幻想水滸伝』シリーズの最新作。電撃オンラインでは以前、読者から本作の開発スタッフへの質問を募集した。投稿されたものの中から選考した質問について、本作のディレクター・小牟田(こむた)修さんに答えていただいたので、以下に掲載する。なおこの企画は、前後編の2回にわたって行う予定。前編では、ゲーム内容についてのインタビューをお届けする。
『幻想水滸伝ティアクライス』ディレクター
小牟田修さん
『幻想水滸伝IV』からプログラマーとしてシリーズ作品の制作に参加。『ラプソディア』と『ティアクライス』では、企画・ディレクターとして制作の指揮を執る。
Q.他のRPG作品にはない『ティアクライス』の魅力とはなんですか? A.108人のキャラクターが織り成す、壮大な群像劇であることです。108人の仲間だけでなく、敵対するキャラクターを含めた全員にドラマがあり、それぞれが幻想水滸伝の世界の中で生きているところが最大の魅力だと思っています。 |
Q.キャラクターデザインやケータイマンガをお願いするイラストレーターさんは、どうやって決めているんですか? A.個人の作家さんのサイトをのぞいたり、本屋に置いてある小説の挿絵を見て回ったり、画集を買い漁ったりして、目にとまった作家さんをピックアップして候補を絞っていきます。とにかく、「コレ!」と思える絵にめぐりあうまで、いろいろなところを探しました。 |
Q.何人くらいで開発したのでしょうか? A.制作チームは最終的には70~80人規模になっていました。関係各位を集めた打ち上げで人数を数えたら、なんと108人でした! 偶然なんですが、ちょっとすごいですよね。 |
Q.ゲーム中に入れたかった、入れようと考えていたが削られてしまったイベントやシステムがあれば教えてください。 A.アニメシーンはROM容量の関係で、一部人形劇に変更されているものもあります。その他にも、細かいサブエピソードやシステム面でも削られてしまったモノがいくつかありますが、次の企画で実現したいので、それがなんなのかはヒミツです。 |
Q.今までの『幻想水滸伝』作品にも“百万世界”という言葉が出てきますが、『ティアクライス』の百万世界も同一のものなのでしょうか? A.すべての『幻想水滸伝』シリーズは同じ“百万世界”の中に存在する世界での物語です。今はまだ、それらの世界が交わることはありませんが、“百万世界”は未来への無限の可能性を秘めています。これからの『幻想水滸伝』がどうなっていくのか期待してください。 |
Q.なぜ紋章を出さなかったのでしょうか。また、スクライブ族はなぜあんなに肌が白いんですか? 軽く嫉妬(しっと)しました(笑)。 A.無数にある百万世界の中には、紋章のない世界もたくさんあるはずで、『ティアクライス』ではそういった世界の1つの物語を描いてみました。スクライブの色白な肌もよいですが、マリカやフェレッカのように健康的な肌も素敵ですよ。 |
Q.『ティアクライス』のコスプレをしています。直球勝負ですが、そんなコスプレイヤーのことをどう思いますか? A.以前、東京ゲームショウで『ラプソディア』をお披露目した時、まだ雑誌でちょっとしか紹介されていないキャラクターのコスプレをしている方がいて感動しました。と同時に、どうやって衣装の細部まで再現しているんだろうとびっくりしました(笑)。自分の携わった作品のキャラクターでコスプレしてもらうのはやっぱりうれしいです。残念ながら、『ティアクライス』のコスプレをしている方にはまだ会ったことはありません……。 |
来週は、キャラクターや続編についてのインタビューをお届けする。『ティアクライス』ファンは見逃すな!
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