2009年3月25日(水)
3月18日~21日に東京ビッグサイトで開催されていた東京国際アニメフェア2009。19日に行われたTVアニメ『シャングリ・ラ』の製作発表会の模様をお伝えする。
『シャングリ・ラ』は、角川書店から刊行されている池上永一さん原作の同名小説をアニメ化した作品。物語の舞台は、地球温暖化防止のため、森林都市に生まれ変わった東京。そこには、タワー状の積層都市アトラスに住む特権階級と危険なジャングルと化した地上に住む庶民との間に格差が生じていた。身勝手な森林化を進める政府に対し、武装ゲリラを率いて反旗をひるがえす18歳の少女・國子の戦いが描かれる。4月5日から、チバテレビ他で放送がスタートする。
製作発表会には、監督の別所誠人さん、北条國子役の高橋美佳子さん、美邦役の有賀由衣さん、石田香凛役の井口裕香さん、草薙国仁役の石井真さんの5名が登壇した。司会者から原作の感想を求められた別所監督は、「読んでみた時に、このまま映像化するのはちょっと難しいと思ったんです。でもアニメーションならではのやり方があると思ってここまで作ってきました」とコメント。原作から変更した部分については、「たとえば、モモコが使う鞭が50メートルもあると書かれているんですが、映像だとその長さは表現しにくいので。キャラクターの性格などは変えないで、原作のおもしろいところはできる限りそのまま表現しないと思っています」と説明していた。別所監督によれば、現場の雰囲気は「お芝居が上手な人にやってほしいと音響監督さんにお願いしたんです。若い人とベテランの人でわかれてしまうかもしれないという不安もあったんですが、収録を見ていると和気藹々としていて安心しました。あとは人数が多いので毎回にぎやかですね。ガヤを録る時はとても楽です(笑)」とのことで、監督から「(実際は)どうなんですか?」と振られた高橋さんは「めちゃくちゃ仲よくやってます」と楽しそうに答えた後、「ベテラン役者さんがたくさんいらっしゃるので、ありがたい環境ですね」と緊張感のある現場だということも話していた。
トークがひと段落した後は、本作のオープニング映像が初公開となった。オープニング曲は、May’nさんが歌う『キミシニタモウコトナカレ』。スピード感のある曲にあわせ、ブーメランを手にアトラスを駆ける國子や、個性的な登場人物たちがつぎつぎ登場する迫力の映像になっていた。ここで初めて映像を見たという出演者たちは、上映後、口々に「すごい! カッコいい!」と興奮気味に話していた。その後、ステージにはMay’nさんが登場。May’nさんはこの映像について「作品の世界観がよく表れた疾走感のある映像になっていて、本編が楽しみですね。私が歌っている時の呼吸が映像と合っていて、(絵コンテの)樋口(真嗣)さんとは感覚が合うのかなと思いました」とうれしそうに話していた。司会者からの「どんな想いを込めて歌いましたか?」という質問には、「戦わなくていいのならどんなに幸せなことだろう、でも皆を守るために戦わなくてはいけない。そういう想いを込めて歌いました」と答えていた。また、May’nさんが好きなキャラクターはミーコだそうで、監督への要望を聞かれると「ミーコがかわいく見えるシーンを増やしてほしい」とリクエスト。別所監督は「これからミーコは、美邦のお付きの人になって、美邦のお母さんとして子を想うかわいさのようなものは見えてくると思います」と返していた。
ここで、3月17日の記事でもお伝えした、ニューハーフであり本作の重要人物でもあるモモコ&ミーコの声優当てクイズが話題に上った。この2人のキャラクターはキャストが明かされておらず、放送後にキャストを当てるクイズ企画が実施される。司会者からヒントをせがまれた別所監督は「(2人とも)名前に大きいとか小さいとか、物の大きさを表す言葉が入っています」と答えていたので、予想しながらオンエアを楽しみに待っていよう。
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| ▲製作発表会の出演者たち。左から、別所監督、高橋さん、有賀さん、石井さん、井口さん、May’nさん。 |
最後は、出演者からのメッセージで締めくくられた。出演者からのコメントは次の通り。
●別所監督
初監督ということで、どこまでできるか不安だらけでここまできたんですが、なんとか形になりはじめています。お話も自分なりに考えて作っていますので、ぜひ期待して見ていただけたらと思います。
●高橋さん
國子はまっすぐなキャラクターなので、自分の気持ちを100%ぶつけて体当たりしていければと思います。今年でデビューして10年目ということで、とても気合いが入っています。
●有賀さん
国産アニメのレギュラーが初めてなので、当たり前なんですがきちんとマジメに取り組んで頑張っております。作品も現場の雰囲気に影響されると思うので、和やかな雰囲気の中、時にはピリッとからく録っていきたいと思っています。
●石井さん
第1話の収録の時には、キャラクターが個性豊かなので、先輩の方でも役作りに四苦八苦されていて、それを見て僕も頑張らなくてはと思いました。作品ともども頑張っていきたいと思います。
●井口さん
今までやったことがないような役なので、毎回現場でやることをちゃんとやって、先輩の演技を見て勉強していきたいと思っています。放送を楽しみにしていてください。
●May’nさん
アフレコを見学させていただいたんですけど、皆さんの一体感もすごくよく、こんな素晴らしい現場に主題歌として参加できたことをうれしく思っています。もしかしたら今の日本の未来の話かもしれない、と思えるような今のアニメにはあまりないテーマを持った作品で、ただ戦うだけではない人間味のある部分も私自身すごく楽しみにしています。皆さんも放送を楽しみにしていてください。
(C)2008 池上永一/角川書店/シャングリ・ラ製作委員会
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