2009年3月28日(土)
大岩さんと秋山さんより、本作の日本でのサービスに関するお話を伺った。本作に興味のある人は目を通していただければ幸いだ。
『イースオンライン』が『イース』ではない、と2人はきっぱり語る。この理由として、まず「『イース』ファンの考える“『イース』らしさ”とは、古代王国のイースが世界の背景としてあるゲームのことではなく、アドル・クリスティンが登場するゲームのことだと考えています」と大岩さんは話す。「しかしMMORPGに、アドルを入れるわけにはいかないんです」と秋山さん。“主人公=プレイヤーの作成したキャラクター”であるMMORPGにおいて、“プレイヤー=アドル”にするわけにもいかず、世界にアドルが存在すればプレイヤーが主人公になれないというわけだ。
そこで、本作の時代を初代『イース』の100年以上後と位置づけ、舞台となる地もアドルとは敵対していた人物の故郷であるロムン帝国になったという。「イースの世界観を受け継ぎつつ、あくまで普通のMMORPGとして楽しんでほしいですね」と話す2人。実際、サービスの始まっている韓国や中国では、初期にいた『イース』ファンは離れて、今では一般的なMMORPGとして認知されているという。
とはいえ、やはりタイトルには『イース』の名を冠している。ゆえに秋山さんは「日本でのサービスでは、『イース』ファンの要望を採り入れていかないと思いますし、第1次アップデートからは日本側の企画も積極的に導入していく予定です」と話す。初めは、『イース』らしいオブジェクトや小物を導入することによって、世界観を固めていく予定であるそうだ。アドルの冒険をつづった日記や、アドルのたどった冒険の絡んだインスタントダンジョンなどもじきに導入できれば、とも話していた。
ただし、現在はあくまで『イース』らしさではなく、まずMMORPGとしての完成を目指す段階であるという。MMORPGとして楽しめる部分は、ギルドで聖地と呼ばれる場所をめぐって争う“守護バトルシステム”や、アイテムの精錬、強化といったシステムによっても補強される。PVPとボスバトルが楽しめるという守護バトルは、随時アップデートが加えられていく予定で、じきに結婚システムも導入予定であるそうだ。
最後に2人が強調していたのは、「継続プレイヤーに何かしらのボーナスをプレゼントしたい」ということ。今までの同社の作品では、そういった特典の配布される機会がなかったそうなのだが、本作においては継続プレイヤーの受ける恩恵というものを増やしていきたい旨を語っている。
ちなみに、プレオープンサービスのユーザー募集が4月2日より行われる。こちらは電撃オンライン募集枠もあるので、4月2日になったら電撃オンラインをぜひチェックしてほしい。
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