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2009年4月9日(木)

“ポケモンワールドチャンピオンシップス”、第2エリアの決勝大会をレポ!!

文:電撃オンライン

 ポケモンが主催する、“ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”が現在全国で開催されている。その第2エリアの代表決定戦が、3月29日に東京ビッグサイトで行われた。

“ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会” “ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”
▲会場に入ると、ギラティナ、ディアルガ、パルキアがお出迎え。天井にはピカチュウの姿も。

 “ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”は、DS『ポケットモンスター プラチナ(以下、プラチナ)』およびTCG『ポケモンカードゲーム』の日本代表を決める公式全国大会。2008年10月12日の兵庫県予選を皮切りに、全国各地で予選が行われた。大会は、1月に1stステージとなる47都道府県すべての予選を終え、現在各エリアの代表を決める2ndステージに移っている。ここでエリア代表に選ばれた選手が、日本代表を決めるFinalステージへと駒を進める。

 第2エリアに含まれる地域は、新潟県、茨城県、群馬県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県の10都道府県。エリア決勝では、プレイヤー人口の多い関東圏を擁するエリアだけに、レベルの高い試合が繰り広げられた。

 また、エリア代表決定戦では“ラストチャレンジ”と呼ばれる、いわゆる当日枠(事前応募)も用意されており、午前中は大勢のプレイヤーが文字通り最後の挑戦権を賭けて激突した。ラストチャレンジを勝ち抜いた選手は、先に行われる第2エリア代表決定戦(1)の敗者とトーナメント形式で対戦し、さらにそこで勝ち上がることで予選を勝ち抜いたプレイヤーたちと同じくFinalステージへの切符を手に入れられる。

“ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会” “ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”
▲会場は2つに区切られ、『プラチナ』と『ポケモンカードゲーム』の試合が並行して行われていた。家族ぐるみで挑戦する人なども見られ、『ポケモン』のプレイヤー層の広さを思わせた。

 ここからは、『プラチナ』のカテゴリーB(1996年12月31日以前に生まれた人が対象)の試合を中心にレポートをお届けする。『プラチナ』の試合の大まかなルールは次の通り。


 ・バトルは、ダブルバトル形式で行います。
 ・『ポケットモンスター プラチナ』のダブルカップのルールを使用します。
 ・レベル1~50までのポケモン4匹をエントリーし、試合を行います。
 ・同じポケモンは2匹以上エントリーすることができません。
 (大会の規定より抜粋)


 また、ギラティナやカイオーガ、ミュウなど一部のポケモンは使用できない。細かなルールは、ワールドチャンピオンシップスの公式サイトで確認してほしい。

■天気を制する者はバトルを制す!? エリア代表決定戦レポート

 第2エリアの代表決定戦で使用率の高かったポケモンは、まずダブルバトル黎明期から人気の高いメタグロスとカビゴン。どちらも高い攻撃力と耐久力を誇り、フィールドすべてのポケモンを攻撃できる“じしん”や“だいばくはつ”or“じばく”を覚えるところが人気の理由だろう。特にメタグロスは、先制攻撃できる“バレットパンチ”を覚える点や、とくせい“クリアボディ”によりギャラドスやウインディの“いかく”が効かない点なども見逃せない。この2匹は、ほぼすべてのチームにどちらかが入っているという状態だった。

 他に目立っていたのはクレセリア。去年の大会ではあまり見られなかったポケモンだが、相手のポケモンを“でんじは”などで“まひ”させることを中心に据えたチームの台頭により、“でんじは”要員として組み込まれていたようだ。ゴウカザルやトゲキッス、サンダーなど、『プラチナ』でさまざまなポケモンに覚えさせられるようになった“ねっぷう”を使うポケモンも多く見られた。

 また、中には『ルビー・サファイア』で人気の高かったラティオス(ラティアス)を組み込んだチームも。“めざめるパワー”がじめんタイプになるラティオスを、『エメラルド』で捕まえて投入している選手が多かったようだ。

“ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会” “ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”
▲試合はモニターに映し出されており、多くの観客が固唾を飲んで見守っていた。“タマゴみはっけん”グループに属する、能力の高いポケモンが活躍していたのが印象的だった。『ダイヤモンド・パール』の発売から2年以上が経ち、研究が進んでいることを感じた。

 チームの傾向は、ユキノオーの“ゆきふらし”や“あまごい”、“にほんばれ”といった天気を変化させるとくせい・わざを利用したものが多かった。そのため試合中も、1ターン目にユキノオーが出てきたのを見て“にほんばれ”を使い、その後の相手の“ふぶき”を弱体化させるなど、天気を変えつつペースを握る天気合戦が多く見受けられた。中には、自分のチームを強化するだけでなく、メタグロスがニガテとするほのおタイプのわざの対策として“あまごい”を使うなど、防御的な使い方をしていた選手も。意外なポケモンが天気を変えることもあり、一瞬で局面がひっくり返る場面もあった。

 際どい局面で“たきのぼり”のひるみ効果が発生したり、“いばる”の効果で混乱し“わけもわからず じぶんをこうげき”してしまうなど、どうしても運が絡む『ポケモン』ならではの試合展開に、客席から「あああー!」という悲鳴が上がる一幕も。また、試合の合間には、ほとんどの観客がニンテンドーDSを持ち寄り対戦を楽しんでおり、会場はとても盛り上がっていた。

“ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会” “ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”
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▲『プラチナ』、『ポケモンカードゲーム』ともにFinalステージへの進出者が決定! 5月に行われるFinalステージも白熱した試合が期待できそうだ。Finalステージの覇者は、夏に行われる予定の世界大会に日本代表として出場する。

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