2009年4月13日(月)
4月です。進級や進学、社会人になったり、異世界に召喚されて勇者になったり、何かの間違いで美少女しかない女子寮に入ることになったりと、生活環境が変わることが多いこの季節、いかがお過ごしでしょうか? 今回は、そんな春にふさわしいタイトルとして、4月23日発売予定のDS用ミステリーAVG『ラストバレット』のプレイレポートを村田(仮)がお届けします!
ひょんなことからスナイパーになってしまった平凡な女子大生・響花梨(ひびきかりん)が、犯罪組織と戦うという本作。大学生がスナイパーデビューですよ? なんか“新生活”って感じですよね? ……あまり一般的ではありませんが。
主にストーリー部分が展開される“AVGパート”と、指定されたターゲットを狙撃する“ミッションパート”の2つによって進行していく本作。物語は、主人公・花梨の大学で学園祭が行われているところから始まります。友人の智子と一緒に屋台を回る花梨。「まずは、“AVGパート”からだよね」と思っていたら、偶然屋台の射的の前を通りがかったところで、いきなり“ミッションパート”が始まります。個人的な話ですが、「ストーリーとかは後回しでいいから、まず一番おもしろいところをプレイさせろよ」と考える村田(仮)にとっては、うれしいかぎり。
そんな感じで始まった最初のミッションの目的は、射的で一番高額な賞品である携帯ゲーム機をゲットすること。“ミッションパート”のチュートリアルといった感じで、弾丸3発でターゲットを落とせればOKと、難易度も低めです。ちなみに、“ミッションパート”の前後には、文倉十(あやくらじゅう)さんがデザインしたキャラクターによる美麗なカットインイラストや、花梨役を演じる堀江由衣さんのボイスが挿入されます。お2人のファンである村田(仮)的には、テンション急上昇ですよ!
▲射的の腕前から“テキ屋泣かせの響”との異名を持つ花梨。……だからって、いきなり高額賞品を狙うなんて、容赦なさすぎじゃありませんか? |
▲こちらが“ミッションパート”のゲーム画面。タッチペンか十字ボタンでスコープを移動させ、ターゲットが中央に来たら、LボタンかRボタンでライフルの引き金を引きます。 |
スコープは、花梨の呼吸によって常に揺れているのですが、今回のターゲットは動かないということもあり、難なくクリア! クリア後に表示されるランクでも“A”を獲得できました。“テキ屋泣かせ”の異名は伊達じゃないんですよ!! ……まぁ、別に村田(仮)の異名ってワケじゃないんですけどね。
ちなみに、本作はマルチエンディングになっており、全“ミッションパート”クリア後のランクによって3種類の結末に分岐します。本作をプレイする人は、ぜひ全種類見てほしいところですね。
屋台の目玉賞品を手に入れたところで、中学時代からの友人で、花梨が好意を寄せている大貴(だいき)が登場。智子の気遣いもあり、大貴と2人で学園祭を回ることになります。昔話に花を咲かせていると、ここで選択肢が。
▲以前、大貴が花梨にプレゼントしたストラップの話になったところで、選択肢が出現。一見、どちらを選んでも変わりはなさそうなんですが……。 |
実は本作、“AVGパート”で出現する選択肢によって、キャラクターに秘められたエピソードを知ることができます。あくまで“サブクエスト”ですが、例えば、今回の選択肢で「あの日は大切な想い出だから。」を選ぶと、CGとともに、花梨と大貴が出会った日やストラップをもらった日のエピソードが! 村田(仮)としては、今後選択肢が出てくるたびに、セーブ&ロードを繰り返して、すべての選択肢を試したいところです。
さて、学園祭の翌日、花梨が大学の新任教師・佐久間司(さくまつかさ)に呼び出されたところから、物語は急展開を迎えます。事故で行方不明になったはずの花梨の父親が、実は“Village shrine(ヴィレッジ シュライン)”という政府直属の秘密組織に所属していること、しかもまだ生きていること……。この衝撃的な事実が、同じ組織に所属しているという司の口から明かされます。
▲この急展開に、混乱する花梨。もちろん、プレイヤーの村田(仮)も混乱しています。 |
そんなところへ、花梨を狙ってテロリストが大学構内に侵入! 理由はまだよくわかりませんが、花梨の父親が関係しているようです。こっちはこっちで超大変なんだから、空気読めよ! ……と言いたいところですが、来ちゃったものは仕方がありません。迎撃です。……迎撃? 司からいきなりライフルを手渡され、実戦突入ですよ!
▲基本的な操作は、先ほどの射的と同じ。ですが、今回はピンポイントで敵が持っている拳銃がターゲットということで、動くうえにとても小さい! |
いや、こっちは素人ですよ? いきなり実戦で、しかもターゲットが拳銃というのはムリがあります! うっかりテロリストに当ててしまっても“事故”ってことで済ませてくれるんですよね、政府直属なんだし。ムリ? ゲームオーバーになる? なんて役に立たない秘密組織!
と、いつまでもグチっていても仕方がないので、とりあえず慌てず騒がず、スコープで大雑把に狙いを定めます。後は、ターゲットがスコープの中央に来るまで、ひたすら待ち。このターゲットを待っている間の緊張感と、引き金を引く時の爽快感はたまりません。気分はスナイパーですよ。
ちなみに、ゲームオーバーになっても、すぐに“ミッションパート”の最初からやり直せます。また、“集中モード”というスコープの揺れを一時的に止める便利なシステムもあるので、上手に使えば、ACTが苦手な人でもきっとクリアできるでしょう。この辺のシステムについては、電撃オンライン内『ラストバレット』特集ページも参考にしてみてください。
といったところで、まとめです。犯罪組織との壮絶な戦いにいきなり巻き込まれてしまった少女・花梨の成長が描かれていく本作。シリアスなストーリーの合間に挿入される“ミッションパート”がほどよいアクセントとなって、プレイヤーを飽きさせません。花梨を襲ったテロリストには“ある目的”が……なんて展開もあるので、ストーリーを重視する人にもオススメです。
また、文倉さんがデザインしたキャラクターと、堀江さんのかわいらしくも力強いボイスも大きなポイント! お2人のファンなら、それだけでプレイしてみる価値がありますよ! (村田(仮))
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