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2009年4月14日(火)

“NEKOJIMA”は実在する!? 『マビノギ』4周年のアップデート内容を直撃!

文:電撃オンライン

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■他にもまだまだ追加要素が!

――新規のモンスター、特にフィールドボスはどのようなものが登場しますか?

キム:今回、新しいフィールドボスは入れませんでした。フィールドボスの目的は、みんなが集まって楽しむことだったのですが……。デザートドラゴンなどは思惑とは違い、むしろ荒れることもあるので、フィールドボスについては検討中です。あと、メインストリームの最後のボスはかなりおもしろいものになっています。ぜひ、プレイして確かめてもらいたいですね。

――チャプター3から実装されたアルケミストが雨を降らせたり、アイススピアのような強力なスキルが使えるようになったりましたが、今後どのようになっていくのでしょうか?

キム:レインキャスティングとフローズンブラストのことですね。錬金術は魔法や生産に限らず、科学の力という位置づけなので、いろいろなスキルを導入したいと思います。レインキャスティングは雲を作って雨を降らせるスキルで、雨で生産の効率がアップするだけでなく、雷で敵を硬直させるというように戦闘でも役に立ちます。このように錬金術は、生産スキルなのか、戦闘スキルなのかの区別を付けていません。レインキャスティングやフローズンブラストは錬金術の拡張版として開発しています。もともと錬金術を入れたときから、アルケミストはいろいろできるという位置づけで考えていました。最初はいくつかの属性だけ考えていたんですが、これからはもっと発展させていくつもりです。

――なるほど。他にはどのような要素が追加されますか? シカや鳥などの動物もいろいろ登場するようですが、前回のアップデートで登場した“温泉ザル”のようなものなのでしょうか。

八木沢:そうですね。温泉ザルみたいに、動物が好きなアイテムをあげるとお礼がもらえたりします。新しくハチミツが採れるようになって、そのハチミツを欲しがる動物も出てきますよ。温泉ザルは食べ物なら何をあげてもとりあえず何かお返しにもらえましたが、今回は動物によって好き嫌いがあったりします。

――その他に、追加されるものはありますでしょうか。

キム:今回のアップデートではないですが、イメンマハに行く何もない道に、次回のアップデートでワイン作りが入ります。自分でぶどうを作って、採って、ワインを作れるんですよ。ワイン作りで1等になると、自分の名前の入ったワインを売れるようになります。

――それ用のネタキャラとして“お腹を壊す”などの名前で作って、“お腹を壊すワイン”とかもできそうですね。

キム:アイテム自体の名前が変わるわけではなく、実際に売られているワインみたいに○○産のワイン、○○さんが作ったという形になります。

八木沢:アイテムインフォメーションの下のほうに名前が入ります。


■“NEKOJIMA”で何ができるの?

――日本オリジナル要素の“NEKOJIMA”では、どのようなことができますか?

キム:釣りや鉱物の採取などの基本的なことはできます。他に“NEKOJIMA”にも歴史があり、住民が悩みを抱えています。そういった“NEKOJIMA”のメインストーリーをクエストでクリアしていくというものがありますね。あとはネコの祠のダンジョンをプレイし、アイテムを集めて鎧をもらうこともできます。

――着ぐるみみたいなものもあるようですが? この着ぐるみがすごくかわいくて気になります(笑)。

キム:黄金色の鎧は、ダンジョンに何回も行ってもらうもので、もうひとつの白い招きネコのものは、“NEKOJIMA”のクエストをすべてをクリアするともらえるものですね。頑張って全部クリアしてくださいね(笑)。

――頑張ります!!

『マビノギ』インタビュー 『マビノギ』インタビュー
▲“NEKOJIMA”で手に入る鎧と着ぐるみ(ローブ)がこちら。装備するだけで注目を集めそうだ。

――話を聞いていると“NEKOJIMA”のクエストがとてもおもしろそうですね。笑えるものやオススメのクエストはありますか?

キム:全部オススメですよ(笑)。クエスト以外にも、期間限定ですがハンマーゲームやダーツゲームなど、楽しめるものがあります。あと、チャットでの妨害ができないような演奏会の舞台があるなど、クエスト以外でもおもしろい要素はたくさん用意しています。

――島のダンジョンの構造が特殊になっていますよね。具体的にどのように攻略していくのですか?

キム:最終目的地はすごく広い部屋になっているんですが、それ以外は全部迷路のようになっています。ひとつの部屋に同じようなドアが4つ、それも似たような部屋ばかりあり、ユーザーが迷うような構造になっています。迷路を進みながら規則を発見して、最深部を目指します。

――今までのダンジョンとはかなり異なるようですね。

キム:今までのダンジョンとは確実に違います。今までは部屋がいっぱいあって、カギを取りに違う部屋へ行くことはあっても、メインの道はありましたから。今回は全部同じような部屋で、1回行った部屋にまた戻ってきたのに気づかないなど、映画の『キューブ』のようなイメージかな。まさに迷路です。

――迷路ですか……。クリアするのに時間がかかりそうですね。

キム:時間はかかると思いますが、プレイヤーの皆さんのほうが僕らよりも頭がいいので大丈夫だと思います(笑)。

『マビノギ』インタビュー 『マビノギ』インタビュー
▲どの部屋も同じように見えるらしい。でも、法則がどこかにあるはず? 法則を見つけることができれば……。

■新ペットにはモデルがいた!

『マビノギ』インタビュー
▲新ペットのヒマラヤンとスコティッシュフォールド。

――新ペットのヒマラヤンなど、動きのこだわりがすごいですよね。眠そうな動きもよくできていますし。モデルとなったネコがいるのでしょうか?

キム:実はモデルがいます。同じチームのデザイナーが最近スコティッシュフォールドを飼いはじめたんですよ。そのデザイナーはネコとすごく仲よくしたいのに、ネコの方は無関心でナマケているというエピソードを聞いて、実際にペットとして作ってみたらという話になりました。韓国ではもう販売中なんですが、ユーザーからもかわいいと評判です。

動画・ヒマラヤン(30秒)
動画・スコティッシュフォールド(30秒)

――いつもペットの動きはとてもこだわっていますよね。今回のネコは、特に愛を感じました。

キム:動物を作るときはいつも、かなり気を使って作っています。そんなに褒めていただけるとうれしいですね(笑)。

――でも、言うことを聞かないのはかなり問題ですよね。

キム:いつも言うことを聞かないというわけではなく、ちゃんと聞いてくれますよ。遊び心としてときどき無視をする程度で、プレイには問題ないです。

――勝手に攻撃したりはしないんですか?

キム:むしろナマケモノなのでそういうことはしないです。ペットAIでも編集できるので、戦闘には影響ありません。例えば、「座れ」、「来い」と言った時に、違うことをしているとか、それぐらいですね。

――それくらいなら逆にかわいらしい気がします(笑)。


■今後はさらにコミュニティを強化!

――今回のアップデートの狙いや、意図しているところはなんですか?

キム:半神化は、初心者は習得が難しいですが、上級者のためのアップデートというわけでもないです。G9から続いてきてるメインストリームをつなげるといった感じですね。また、トーナメントやファッションショーなど、ユーザーがみんなで遊べるコミュニティ性を重視しています。あと、録画機能が入る予定で、ユーザーが気楽に動画サイトなどに投稿できるようになることで、コミュニティの活性化にもつながると思います。

――今後もコミュニティを重視して展開していく予定ですか?

キム:やはりコミュニティを重視していくことが念頭にあり、ユーザーが自分たちでコミュニティを作ることが大切だと考えています。これからはユーザー同士がいろいろ楽しめるアップデートを目標にしています。例えば、先ほどのファッションショーで1位になって銅像が作られたり、ワイン作りで1位になって名前が入れられると「私が知っている○○さんがこのワインを作ったんだ」、「○○さんの銅像だ」と、互いにコミュニティが形成されていく。“『マビノギ』の中の社会”が向上していくことを目標にしていきます。


■4周年記念ゲーム内イベントも盛りだくさん!

――4周年記念で連続イベントをするようですが、見どころを教えてください。

八木沢:毎年、何周年という時にはイベントを行っていて、今回は先日発表した通り4月16日から5月28日に行います。例年はこの時期に“Let’s Collect M.A.B.I.N.O.G.I”というのをやっていましたが、おもしろいけれど面倒くさいという意見が出てきたのと、過去にやって人気があったイベントをもう1回やりたいというものもあり、今回は趣向を変えました。同じアイテム集め系でも“Let’s Collect~”の代わりに“綿あめ羊”だったり。あと、“NEKOJIMA”の方でも期間限定のイベントを入れたいな、ということで4周年記念祭りイベントを28日まで入れたり。2つ目の“イリアの宝探し”というイベントは、手軽にでき評判もいいイベントなので、今年は皆さんが気軽に参加できるようにと選びました。

――イベントでもらえる目玉アイテムはありますか?

八木沢:“綿あめ羊”は“Let’s Collect~”の代わりなので、過去のようにデザインコンテストの型紙を出そうかと。ただ今年は、昨年末にやったデザインコンテストのアイテムが未実装なので出せないです。昨年4月の段階では、2007年にやったデザインコンテストのアイテムの型紙を一部しか出せなかったので、今回は2007年分を全部出そうかなと。あと“宝探し”の方は、前回やったアップデートでアイテムがかなり追加されているので、そうしたアイテムを入れるようにしてあります。


■大好評! コラボレーション企画の今後は?

――『マビノギ』のコミックやドラマCDなども展開していますが、ユーザーからの反応はいかがでしたか?

八木沢:一番反響が大きかったのは、実はキャラクターカードです。イメージイラストを出したときの前評判は、実はさほど……。特に評判が無かったんですよ。実際キャラクターカードを投入したら、まず最初に買った人たちが好きなように色を変えて装備をして、それを見たプレイヤーが「こんな風に色変えたらいいじゃん」と自分でも購入して、広がっていったようですね。最初に売れるのは当然なんですけども、落ち着いてからもう一度波がくるといった今までにない反応があったので、こちらもびっくりしました。コミックもチラホラと、「買いました」とかいうのを見ました。全体的に、今回のコラボはかなりよかったと思っています。

――コラボレーションで今後、出してみたいものはありますか?

八木沢:結構いろいろな分野をやっていますよね。CDやフィギュアなど、考えられることはやったので。

――前回のインタビューでもあったファーガスの鉛筆削りが残ってますよ! ぜひ製作してください(笑)。

キム:まだその夢は叶っていないです。いつかは叶えられると思います(笑)。

――最後に、読者に向けて一言お願いします。

キム:今回のアップデートで入るタラは、最初からみんなに待ち望まれていたものなので、期待に応えようと頑張って作りました。そのタラの反応がよければ、うれしいです。メインストリームもさらにおもしろくなっていくので、こちらも楽しんでほしいですね。“NEKOJIMA”は日本のユーザーの声を聞いて作ったものなので、こちらもいい反応が得られたらなと思っています。ユーザーの皆さんに楽しんでもらえると、こちらもうれしいですから。

八木沢:今度の大型アップデートのタラやメインストリーム、そして“NEKOJIMA”も楽しんでもらいたいですね。それ以外でも衣装だったりイベントだったり、日本独自のものをどんどん入れていく予定です。大きなアップデートを楽しんでもらうというより、“エリン”での日々を楽しんでもらいたいと思います。

――今日はどうもありがとうございました。

 メインストリームと半神化の実装は、上級プレイヤーにはうれしいところ。ある人物の出生のヒミツも明かされるらしいので、お楽しみに。そして王都タラでは、すべてのプレイヤーが楽しめるイベントが目白押し。とにかくボリュームがありすぎて遊びきれるのかどうか……。また、4周年記念イベントも4月16日~5月28日にかけて行われる。4月と5月は『マビノギ』にどっぷり浸かってみてはいかがだろう?

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データ

▼『マビノギ』
■メーカー:ネクソン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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