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2009年4月18日(土)

『とらドラP!』主役を演じる間島淳司さんにインタビュー!! あの歌の件も質問!!

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスより4月30日に発売予定のPSP用ソフト『とらドラ・ポータブル!』。その特集ページ『週刊とらP!』第8回は、主人公・高須竜児を演じる間島淳司さんのインタビューをお届けしていく。

 ゲームの詳細については、『週刊とらP!』内のゲーム紹介や、最新ニュースの項目からアクセスできる各記事を参照のこと。また『週刊とらP!』では、ゲームの紹介以外にも制作陣や竹宮ゆゆこ先生のインタビュー、プレイレポートなど、“読んでおくといっそうゲームが楽しめる”記事が満載だ。

 ここからは、間島さんのインタビューを掲載していく。はたしてどのような話が聞けるのか? ゲームの発売を心待ちに待っている人は、ぜひともチェックしていただきた

『とらドラ・ポータブル!』

――『とらドラ!』は、間島さんにとってどのような作品なのでしょうか。

間島さん:とても思い出深く、個人的にも好きな作品ですね。演じている僕らでさえ、完全に設定を把握し切れずに、スタッフさんに聞いてようやくなんとか理解できるという作品が多かったりする中で『とらドラ!』は、そうした設定の部分がとてもシンプルで理解しやすい作品でした。難しく考えることなく見始めることができて、コメディ部分もしっかり楽しく作ってある。かといって、笑えるだけなのかと言われると、そうではなくて深い物語もしっかりと用意されている。そんないい作品ですね。

――高須竜児を演じてみての感想を聞かせていただけますか。

間島さん:これほど演じやすいキャラはいなかったな、というのが正直なところですね。竜児は2枚目ではないですから、“いい声”を作る必要もなく、自然体で演じることができたんですよ。あまり深く考えずに声を出すと、それが竜児になる、という感覚があったので、とても楽に演じることができましたね。

――これといって苦しむこともなかった、と。

間島さん:キャラクター作りに関して言えば、そうですね。一番個性的なところって目付きくらいですし(笑)。それって、声に出る部分ではありませんからね。性格もとても優しい子ですし。

――具体的な演技に関して注文があったとのことですが、シリアスなシーンとコミカルなシーンでは、どちらのほうがオーダーが多かったのでしょうか?

間島さん:どちらかと言うと、コミカルなシーンですね。おもしろいところをよりおもしろくしたがるスタッフでしたので(笑)、そういうシーンでは僕だけでなく、皆やたらと直されていましたね。みのりんが特にすごかったですよ。

――みのりんと言うと、堀江由衣さんですね。確かに、みのりんは個性的なキャラでしたよね。

間島さん:特に前半では、みのりんはにぎやかし担当みたいなところがありましたので。アフレコが始まったばかりのころということもあって、その部分でかなり苦労されていたように思います。

――確かに、前半のみのりんはそういう部分がありましたね。次は、ゲームのアフレコに関する質問をしていきます。ゲームでは、冒頭で竜児が記憶喪失になってしまうのですが、演じる上で注意した点はありますか?

間島さん:たぶん、僕よりも周りの人のほうが気を付けていたんじゃないかと思うんですよ。人間って記憶があるから、それまでに築いてきた人間関係があるわけですよね。でも竜児は記憶がゼロになってしまったわけですからね。すごくまっさらな状態で芝居に臨めましたので……こういう言い方をするとちょっとひどいかもしれませんが、僕だけ楽をした感じですね(笑)。

――その代わり、セリフが多かったと。

間島さん:ああ、そうなんですよね~。

――以前、制作陣にインタビューした時に、全部で2万あるセリフのうち、8,000~9,000ワードを間島さんが担当したと聞きました。

間島さん:確かに大変だったんですけど、この仕事をしてきた中では、まだ一番多いワード数じゃないんですよ。第2位ですね(笑)。

――ちなみに1位は何ワードくらいあったんですか?

間島さん:1万2,000ワードです。なので今回も大変は大変だったんですけど、心は折れませんでした(笑)。ただ、今回の収録をスタートして5,000ワードくらい終わった時に、スタッフの方に「間島さん、やっと半分ですね!」と言われまして……。その時は正直「先は長いなあ……」と、ちょっとつらい気持ちになりましたね(笑)。

――その時点での収録日数はどれくらいだったんですか?

間島さん:大体、3日か4日くらいだったと思います。僕らに渡される台本って、自分が演じている部分だけいただくことが多いんですけど、スタッフさんに「元のテキストから何ページくらい抜いたものなんですか?」と聞いたんです。そしたら、「20ページくらいですね」と言われまして(笑)。

――元のテキストの量を拝見しましたが、あれからたった20ページ抜きですか……。

間島さん:それを聞いた時、「だったら全部ください!」って思いましたね(笑)。逆に、その抜いてある20ページが気になる!! という感じでした。ゲームの収録が始まったのは、TVアニメで言うとちょうどクリスマスの話を収録するころだったので、ある意味タイムリーでした。TVアニメとゲームの収録時期がズレていたりすると、作品の中での“そのころの人間関係”を改めて思い出さなくてはいけないので、そうした点では楽でしたね。記憶喪失でしたし(笑)。

『とらドラ・ポータブル!』
▲こちらは、竹宮先生のインタビューでも掲載した戦慄の“テキストの塔”。この中の実に半分程度を、間島さんが演じたことになる。

――先ほど、堀江さんが大変そうとおっしゃっていましたが、他にアフレコで印象に残っている方はいますか?

間島さん:そうですねえ……あとは、野島裕史さん演じる北村の高笑いですね。あれがいつの間にか定着していて(笑)。

――確かに、そういうイメージはありますね(笑)。

間島さん:野島さんも初めて高笑いした時には、そんなに出てくると思っていなかったようなんですよ。それがあんなにたくさん出てくることになって。「やたらやらされる~」って、大変そうでしたよ。

――大変そうですが、そういうイメージになってしまっていますよね。では、今度はゲームの内容について質問します。本作では、いろんな女の子たちとのストーリーが楽しめますが、間島さん注目の女の子は誰ですか?

間島さん:いろいろな意味で衝撃を受けるのは亜美でしょうね。

――亜美ですか。具体的にはどのあたりが?

間島さん:なんと言ってもエンディングですよね。「そこまでやっちゃう!?」くらいのすごいことになっていますよ。演じていてもそう思いましたので、遊んでみるとより一層そう感じるかもしれません。それと全体的な話なんですが、他のキャラクターとのお話があるのは、ゲームならではの魅力ですよね。

――ちなみに、女の子以外のところでは、どのエピソードが印象に残っていますか?

間島さん:単純に楽しいと思ったのは、やっぱり能登&春田とのお話ですね。それと、演じていて大変でしたが印象に強く残っているのは、幸太がらみのシーンです。そこが収録で一番大変でした。ここは、裏話が結構あるんですが……ネタバレになっちゃうので言えないんですよね~。早くプレイしてもらいたいです。僕もどう仕上がっているのかがとても気になっています。

――さて、女の子以外のお話を伺ったところで、やっぱり気になるのが“あの歌”なんですけど……。

間島さん:あの歌……ですよね(笑)。

――はい。というわけで、『プレパレード(男汁MAX VER.)』について、少し話していただけますでしょうか。

間島さん:あまり歌の収録をしないので、緊張しながら収録に臨んだんですけど、楽しく収録させて頂きました! 別々に収録していて僕が3番目だったので、他の2人の歌を聞かせていただいたんですが……いや~もう能登役の興津和幸君がスゴいことになっていました。聞いていてわかるくらい超楽しそうなんですよ!

――もともと『プレパレード(男汁MAX VER.)』って、ゲームの開発陣の思いつきで実現したそうなんですが、彼らに何か言いたいことはありますか?

間島さん:実は、アフレコをしていた時、休憩中にスタッフの方から「男性陣で『プレパレード』歌ったら楽しそうですよね」と言われて、僕も「お~、確かにおもしろそうですよね」なんて答えたんです。そうしたらいつの間にか決定していたんです(笑)。

――既成事実ってヤツですね(笑)。もうすでに完成版は聞かれましたか?

間島さん:いえ、実はまだなんです。

――制作陣からは「かなりカッコよく仕上がっています」と聞いていますよ。

間島さん:“男汁 MAX”でカッコいいって、ちょっと想像しづらいですねえ(笑)。でも、楽しみに待っています。

――僕も楽しみにしています(笑)。では、続いての質問です。すでに本作を遊ばれたようですが、感想を聞かせていただけますか?

間島さん:おっ! インコちゃんじゃないですか!!

『とらドラ・ポータブル!』 『とらドラ・ポータブル!』
▲撮影のために持ってきていた『とらドラP!』を立ち上げる。ちょうどインタビュアーがプレイしていたインコちゃんとの会話シーンが……。

――すみません……って、謝ることではないんですが(笑)。

間島さん:いや~、すごいですよね。インコちゃんがここまでキモく仕上がっているとは……。完璧ですよ。アニメで初めて動いているインコちゃんを見た時も衝撃があったんですよね(笑)。小説ですと、どうしてもそのキモさが自分の想像の域を出ないので、アニメで見て結構ビックリした記憶があるんですよ。

――確かに、このインコちゃんは一見の価値があるんじゃないかと思いますね。

間島さん:しかもこのアップですよ!? 皆さんインコちゃん大好きですよね。アニメのスタッフさんも大好きで、提供が表示されるバックの絵がインコちゃんばっかりなんですよ。普通はヒロインなんじゃないの? と思うんですが、すごい真面目な話をやった後にインコちゃんが出てきたりして。すごい愛を感じますね。

――そういえば、ゲームのPVでも間島さん演じる竜児が「イ、インコちゃんまで~!?」って驚いていましたもんね。

間島さん:あの時初めて見たんですよ。「おお! キモい!!」って驚きましたね。

――ちょっと話は変わりますが、間島さんはゲームをプレイされるんですか?

間島さん:はい。結構遊びますね。ひと通り遊びますよ。『とらドラ・ポータブル!』もプレイすると思います。エンディングも21種類見られるかどうかはわからないですが、絶対に遊びます!

――人によりますけど、全部見たら100時間くらいかかるようですので、気合いを入れて遊んでくださいね。

間島さん:発売はちょうどゴールデンウィークですしね。

――では最後に、『とらドラP!』の発売を待っている皆さんにひと言メッセージをお願いします。

間島さん:僕は、20ページしか抜いていない台本を読みましたので、おおまかなストーリーを知っているのですが、すごくおもしろかったです。竹宮先生も監修をしているとのことで、原作のイメージはしっかり再現されているんじゃないかと思います。TVアニメや原作が正規のストーリーだとしたら、このゲームのストーリーはアナザーにあたるものかと思うんですが、楽しめるものに仕上がっていると思います。僕も、1人ぼっちのスタジオの中で頑張って竜児を演じましたので(笑)、ぜひプレイしてください。

――お疲れさまでした(笑)。そして、ありがとうございました!

『とらドラ・ポータブル!』
▲インタビューに答えていただいた間島さん。手にしたPSPには、『とらドラ・ポータブル!』のメニュー画面が! インタビューをご覧になった皆さんは、プレイできるまでもうしばらくお待ちいただきたい。


毎週『とらドラ・ポータブル!』の新鮮な情報をお届けしている『週刊とらP!』。次週4月23日の更新では、いよいよ、気になる本作の会話シーンなどをお届けできるのでは? ……と思っております。また本日、ソフト発売記念のプレゼント記事も掲載しておりますので、そちらもご覧ください。



(C)竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」製作委員会
(C)2009 NBGI
※画像は開発中のものです。

データ

▼『とらドラ・ポータブル!』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PSP
■ジャンル:AVG
■発売日:2009年4月30日
■価格:通常版 5,229円(税込)/超弩級プレミアムBOX 9,800円(税込)
 
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