2009年4月26日(日)
昨日4月25日、公開となった劇場映画『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』の初日舞台あいさつが、東京・新宿にある映画館“テアトル新宿”にて行われた。
舞台あいさつに登場したのは、レントン役の三瓶由布子さん、エウレカ役の名塚佳織さん、京田知己監督の3人。夜9時過ぎの上映にもかかわらず、立ち見まで出るほど押しかけた観客を前に、三瓶さんたちは喜びと感謝の色を浮かべながらあいさつをしていった。
司会者からの質問に答えていく形でトークを展開していったこの舞台あいさつ。最初に飛び出した質問は、「TVシリーズの最終回から3年経ちますが、今回のアフレコではすんなりと役に入り込めましたか?」というもの。これに対して三瓶さんと名塚さんは「最初は自分が本当にレントンを演じられるかどうか不安な部分もありました。でも、演技をはじめたら、なんの不安もなくなって、まさにレントンが帰ってきてくれたように演じることができました(三瓶さん)」、「レギュラーメンバーがTVシリーズと同じ席に座って収録をして、なつかしさを感じたとともに“新しいものを作っていくんだ!”というパワーがスタジオ中に広がっていました(名塚さん)」とコメント。
▲質問に答えていく三瓶さん(写真左)と名塚さん(写真右)。2人とも初めて台本を見た時には「これって『エウレカセブン』の台本だよね?」と思うほどの驚きがあったのだとか。 |
京田監督には、劇場版を作る際の注意点は? という質問が投げかけられた。監督が一番注意したのは、“TVシリーズから3年の時間が経過していること”。スタッフやキャストがこの間に成長したことを考慮して制作にあたったと話し、ただ単にTVシリーズの延長として作った作品ではないということをアピールしていた。
▲「この3年で、自分もスタッフもキャストも成長した」と話す京田監督。時を経たレントンとエウレカは、どんな形で“もうひとつの、恋の物語”をつむぎ出していくのか、注目したいところだ。 |
続いての質問は、「劇場版の見どころは?」というもの。三瓶さんは「すごく難しい質問ですね」と、隣に立つ名塚さんと目配せしつつ「1時間55分、目が離せません。全部見どころなんですが……新しい息吹を吹き込まれたレントンとエウレカを堪能していただきたいです」とコメント。名塚さんもそれに同意しつつ「画面の中のキャラクターたちも、1時間55分の中でものすごい勢いで成長していきます。そのあたりに注目していただけるとうれしいですね」と話してくれた。
京田監督は「手描きの、しかもロボットアニメで空中戦をやるというのは、現状で考えるとかなり無謀なチャレンジ。それを成立させるべく、特技監督の村木靖さんにメインになってもらいました。ここ10年でなかったような手描きアニメの空中戦が描けていると思います」と、アニメーションとしての魅力の高さに注目してほしいと述べていた。また声優陣の演技や制作に携わったスタッフについては「試写会で見ていてビックリしたんですよ。セリフと絵がきちんと融合すると、こんなにいいフィルムができるんだなって実感させてもらいました。スタッフとキャストには感謝しています」と、三瓶さんと名塚さんを見ながら、感慨もひとしおといった様子で感謝の言葉を口にしていた。
最後は、三瓶さんたちから劇場に訪れてくれたファンに向けてメッセージが贈られ、舞台挨拶は終了となった。そのメッセージは以下の通り。
●三瓶由布子さん
3年ぶりにレントンを演じることができて本当に幸せです。この気持ちを映画にいっぱいいっぱい込めました。皆さんも最後まで、レントンとエウレカをしっかりと見届けていただきたいと思います。そして、この映画を皆さんにお届けできたのは、『エウレカ』に関わっているすべての人々のおかげです。スタッフの皆様、この作品を愛してくださっている皆様、ありがとうございました。
●名塚佳織さん
私たちが退場するとともに映画が上映されると思うと、なんだかとても緊張します(笑)。3年ぶりにエウレカを演じることができて幸せでした。待ってくださる皆さんがいたおかげだと思います。スタッフの皆さんのおかげです。作品作りは1人ではできないので、皆さんの力があってここまでできたことをうれしく思っています。ステージに上がる時の方が緊張するnですが、ステージを降りる時のほうが、舞台の本番が始まるようで緊張しています(笑)。今日は、最後まで『エウレカ』の世界を堪能してくださいね。
●京田知己監督
ここまでたどり着けたのは、スタッフとキャスト、そして待ってくれた皆さんの思いがそうさせてくれたんだと思います。2時間弱ですが『エウレカ』のエッセンスは全部つめたつもりです。楽しんでください。
▲劇場から贈呈された花束を持つ3人。最後は暖かく降り注ぐファンの拍手と声援に包まれながら、ステージを後にした。 |
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■劇場映画『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』