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2009年5月14日(木)

【今週の1本】魔女っ娘になって魔法をぶちかませ! 『ウィッチテイル』プレイレポ

文:電撃オンライン

 どうも、村田(仮)です。今回は、5月28日発売予定のDS用RPG『ウィッチテイル』のプレイレポートをお届けしたいと思います。

 ……実は、今回のレポートは他の人が担当するはずだったのですよ。ところが、以前掲載したインタビューにオマケとしてついて行って、北條さんとタニエルさんのお話を聞いたら、本作に興味がわいてきたので、村田(仮)が担当を横取りしちゃいました。村田(仮)が興味を持つきっかけになったお話についてはインタビュー記事を参照していただくことにして、早速プレイレポートにいってみましょう。

■村田(仮)が女ならホレてたね!

 物語は、見習い魔女のリデルが、1,000年前に世界を恐怖に陥れた“古書の魔女”が使っていた古代魔法を求めて、古城を訪れるところからスタート。城の奥深くに封印された本を見つけたリデルは、その本に古代魔法の秘密が記されていると思い、封印を解いてしまいます。しかし、その本に封印されていたのが、“古書の魔女”自身だったからさあ大変! “魔女”は、再び世界を混乱に陥れようとします。

『ウィッチテイル』 『ウィッチテイル』
▲かつて古代魔法の力で世界を相手に戦争を起こした“古書の魔女”。彼女は、この世界の女王で、自分を封印したアリスへの復讐を試みます。

 とんでもない事態に呆然としてしまうリデルの前に現れたのが、“古書の魔女”の封印を守る役目についていた吸血鬼のルウです。眠っていたためにリデルの侵入を許してしまった自分の責任は認めつつも、彼は“古書の魔女”の再封印をリデルに促します。

『ウィッチテイル』 『ウィッチテイル』
▲やんわりとした口調で、リデルをチクチクと責めるルウ。リデルが逃げ出すことを許す気は、さらさらないようです。

 ゲーム全編を通して言えることなのですが、ルウとリデルの会話が非常にいいのです! リデルに対して“封印を解いたのはリデルだから、自分で解決しろ”みたいなことを言うので、最初は冷たいキャラクターに見えるのですが、それとなく解決手段や敵との戦い方を教えてくれたりします。というか、リデルを優しく見守る姿は、むしろいい“お兄ちゃん”みたいな! 特にゲーム序盤の2人の会話は村田(仮)的に超オススメなので、ぜひ一度見てください!!

『ウィッチテイル』 『ウィッチテイル』
『ウィッチテイル』 『ウィッチテイル』
▲リデルとルウの関係がよくわかるシーンを、ゲーム序盤からピックアップ。基本的にリデルが引っ張っているように見えて、実はルウが主導権を……といった感じです。

 さて、“古書の魔女”の再封印といっても、直接リデル自身が行うわけではありません。そもそも彼女は見習い魔女ですしね。そんなわけで、一度は“古書の魔女”を封印した女王・アリスの元へ。しかし相手は女王様です。簡単に会える相手ではありません。彼女に会うためには、6つの国を治める姫たちの信頼の証である“姫のしるし”というアイテムを集める必要があるとのことなので、各国を回ることになります。

■戦闘は、お菓子ほど甘くありませんでした

 まずは、お菓子の王国“レム・スウィティア”へ行き、グレーテル姫の“しるし”をもらってくることに。グレーテルがいるお城に向かうべくフィールドを歩いていると、いきなり戦闘が始まりました。ランダムエンカウントってヤツですね。

 プレイしていてすぐに気付いたのですが、戦闘で受けるダメージ量が、他のRPGと比べて比較的高め。今後のことも考えてMPを温存しながら戦ったところ、戦闘が終了する頃にはHPが3分の2くらいになっていました。敵の数が多かったりすると、全滅しそうになってしまう勢いです。一応、魔法でHP回復させることもできるのですが、回復量が敵から1回に受けるダメージと同じくらいなので、戦闘中に使うにはあまり効率がよくありません。

 と、ここでインタビュー中に北條さんが「魔法をバンバン使った方がいい」と話していたことを思い出しました。そんなわけで、早速次の戦闘から実践してみたところ……戦闘の厳しさがぜんぜん違うよ!

 リデルは魔女(見習い)なので、殴るよりは攻撃魔法を使った方が与えるダメージが大きいわけです。与えるダメージが大きくなれば戦闘にかかる時間が短くなるので、コチラが受けるダメージも減るのです。“攻撃こそ最大の防御”とはよく言ったものですね。というわけで、なるべく強力な攻撃魔法をバンバン使って、短時間で勝負をつけるように戦うことをオススメします。

『ウィッチテイル』 『ウィッチテイル』
▲レベルが上がるとHPとMPが完全回復しますし、MP回復用のアイテムも豊富に手に入るので、魔法を使いまくって派手に戦いましょう。というか、魔法をケチりながら戦った村田(仮)は、何度全滅寸前まで追い込まれたことか……。

 さて、そんな本作の戦闘で重要になるのが“属性”です。敵には、それぞれ属性が設定されており、こちらの攻撃の属性によってダメージが半減したり、大きなダメージが与えられたりします。とは言っても、「金属っぽい体の敵だから“稲妻の魔法”」とか、「なんとなく赤いし、とりあえず“氷結の魔法”」とか適当に選んだ魔法が弱点属性だったということが結構あったので、素直に考えれば大丈夫でしょう。そんなイメージを逆手に取った敵も出現するんですけどね。

『ウィッチテイル』 『ウィッチテイル』
▲同じ敵でも、使う魔法によってかなりダメージが違います。ちなみに、国ごとに敵の属性に偏りがあるので、傾向がわかれば、よりラクに戦えますよ。

『ウィッチテイル』 『ウィッチテイル』
▲どうでもいい話かもしれませんが、ゲームのはしばしで使われている言葉が気になります。というか、女の子(のように見える敵)に大ダメージを与えられる“だいじなトコロ”ってどこ!? あと“さいきふのうにした”って、ある意味で“殺した”よりも表現的にエグくないですか、日本一ソフトウェアさん?

■戦闘で困ったら、とりあえず“古大魔法”

 属性と並んで戦闘で重要になるのが、リデルの必殺技にあたる“古大魔法”。もともとは敵である“古書の魔女”が使っていた魔法なのですが、封印を解いた影響でリデルも使えるようになっています。非常に強力な全体攻撃が可能なので、これ1発でザコを一掃できちゃいますよ。もちろんMPの消費も激しいのですが、先ほども書いた通りレベルが上がるとMPが全回復するので、バンバン使ってかまいません。村田(仮)は、敵が多かったら“古大魔法”、敵の弱点属性がわからない時も“古大魔法”といった勢いで使いまくってますよ。……だって、発動前にリデルやお姫様のかわいらしいグラフィックが表示されるんですもの。

『ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫』 『ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫』 『ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫』
▲やたらと強力な“古大魔法”。威力が高いだけでなく、ゲーム序盤では唯一の全体攻撃なので、非常に重宝します。

『ウィッチテイル』 『ウィッチテイル』
▲タッチペンで下画面の魔方陣をなぞることで“古大魔法”が発動。最初は1種類しか使えませんが、各国の姫の“しるし”を集めたびに増えていきます。

■いいからルウとリデルの会話を見てくださいよ!

 戦闘で受けるダメージ量が多く、ザコ相手でも油断すると思わぬ大ケガを負うこともあるなど、意外と(?)歯ごたえのある本作。使う魔法の属性や、仲間となる人形“トゥス・ドール”の特性を考えながら戦うところは、コアユーザー向けと言えるでしょう。本作のプロデューサーである北條さんのお話によると、あちこちにゲーマー向けの仕掛けも施されているそうですしね。

 その一方で、レベルを上げやすく、またレベルアップ時のステータス上昇量も多いので、力押しで進めていく方法も有効です。あまり戦略などは考えず気軽に楽しむこともできるので、正統派RPGが好きな人であれば、ぜひプレイしてもらいたいところですね。

『ウィッチテイル』 『ウィッチテイル』
▲旅先で手に入る“トゥス・ドール”は、冒険の心強い仲間となります。魔法攻撃が得意だったり、パーティのステータスを上昇させたりと、それぞれに特徴があるので、上手に使い分けましょう。

 と、システム的な話をしておいてなんですが、ぶっちゃけルウとリデルの会話だけで本作を購入する価値はあります! というか、リデルと付かず離れずの絶妙な距離を保ち続ける、ルウのお兄ちゃんっぷりを見てください!! ……そんな関係なので、ラブロマンス的な関係は望めませんがね。

 ちなみに、通販サイト『電撃屋』で本作を予約すると、キャラクターデザインを担当しているタニエルさん描き下ろしのイラストが入ったポストカードが購入者全員にプレゼントされます。もちろん、オフィシャルの特典CDも付いてきますよ! 他にも、抽選で3名に電撃屋オリジナルTシャツ、1名に複製原画があたるので、本作を購入予定の人は、ぜひこちらで予約してくださいね。(お気に入りのキャラクターが一番最後に行く国の姫だった村田(仮))

(C)2009 NIPPON ICHI SOFTWARE INC./HITMAKER,INC.

データ

▼『ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫』
■メーカー:日本一ソフトウェア
■対応機種:DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2009年5月28日
■価格:5,040円(税込)
 
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▼『ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫 オリジナル・サウンドトラック』
■発売元:ヒットメーカー
■品番:DDCZ-1615
■発売日:2009年6月3日
■価格:3,000円(税込)
 
■『ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫 オリジナル・サウンドトラック』の購入はこちら
Amazon

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