2009年5月11日(月)
日本一ソフトウェアから5月28日に発売されるDS用RPG『ウィッチテイル』の製品版を用いた先行体験会が、5月10日に東京・秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで開催されました。電撃オンラインのまり蔵が実際にプレイしてきたので、その模様をお届けします。
『ウィッチテイル』は、おとぎ話をモチーフにしたメルヘンな世界観、個性的でちょっぴり謎めいたキャラクターたち、タッチペンのみを使用するテンポのいい戦闘システムなどが魅力のファンタジーRPG。かつて世界を恐怖に陥れた“古書の魔女”の封印を解いてしまった見習い魔女のリデルが、古書の魔女を再び封印するため、吸血鬼のルウとともに7つの国をめぐる物語です。ここでは、本日の体験会でプレイできた序盤のエピソードや、リデルとルウが最初に訪れる王国レム・スウィティアでの探索&戦闘についてレポートしていきます。
本作は、すべての操作をタッチペンで行います。タイトル画面の“はじめから”をタッチすると、いきなり「Welcome to a witch’s tale!」という大きな女性の声が。ものすごく発音のいい掛け声にのっけからビクッとしつつ、ゲームスタートです。
物語は、魔女見習いの主人公・リデルとネコミミ娘・クロネの会話から始まります。2人の会話のバックでは、雷の音がゴロゴロと……まるでこれから起こる不吉なことを暗示しているかのよう。といってもそんなことはそっちのけで、まり蔵はクロネの1人称が“ウチ”ってところに萌えていたんですけどねー。そのクロネから、1,000年前の戦争で消えた“古代魔法”がとある古城で手に入ると聞いたリデルは、早速その城へ向かいます。
城に入るといきなり拷問器具がてんこ盛りで、「実にアタシ好みだわ! たまんない!」とご機嫌なリデル。結構いい性格のようです。いろいろ探索していると、素敵な棺を発見。開けてみると、カッコイイ系の吸血鬼が寝ていました。イケメン吸血鬼が気になりつつも、とりあえず古代魔法を手に入れるため、リデルは開かない扉を爆弾で爆破するなど、いろいろ無茶をやらかします。その結果、長きにわたって封印されていた極悪魔女“古書の魔女”の封印を解いてしまうことに。おかげで世界は大混乱。“古書の魔女”の封印を解いた代わりに古代魔法を手に入れたリデルは、この事態を収拾するため、ちょっぴり説教くさいルウとともに冒険へと乗り出します。と、ここまでがオープニングのストーリー。ここからいよいよ、7つの国をめぐる旅が始まります。
▲寝顔もイケてる吸血鬼のルウ様。リデルとのやりとりは、まるでおてんばな妹をかわいがるお兄ちゃんのようで、すごくすっごく微笑ましいです。こんなイケメンで優しい兄ちゃん、欲しいッスよ。 |
最初に冒険をする国は、グレーテル姫が統治するお菓子の王国レム・スウィティア。お菓子でできている国だけあって、地面がチョコレートだったり、オブジェがイチゴだったり、NPCがジンジャーマンクッキーだったりと、なんだかとってもお腹がすきそうなマップです。マップ上をいろいろ探索していると、いきなり出現した魔物に飲み込まれてバトルが始まります。パーティメンバーは、リデルと彼女の持っているお守り人形“ダイナ”の2キャラ。攻撃方法は“物理攻撃”と“魔法攻撃”の2種類で、リデルは使えるようになったばかりの古代魔法を駆使して魔物に立ち向かいます。
戦闘では、入力するコマンドをグラフィカルに表現した“リボルバーアイコンシステム”が採用されています。リボルバーの弾倉にこめられた弾丸のように表示される魔法の中から、使用したいものを敵のスロットへとドラッグすることによって、魔法が発動されるのです。リデルが使用できるのは、爆破、火炎、氷結、毒、海流、稲妻、ツタという7種類の属性魔法。魔物にはそれぞれ弱点属性があり、苦手な属性の魔法で攻撃すると、より大きいダメージを与えることができます。
あと、魔法攻撃ですごく重要なのが、リデルだけが使える必殺技“古大魔法”! マップをクリアすることで使用できる数が増えていく必殺技ですが、爆破の古大魔法だけは最初から使えます。通常の魔法よりもMPの消費が大きい分、効果は絶大なので、ここぞという時(全滅寸前の時とか……)に役に立ってくれました。
▲マップ移動をする際は、コウモリ姿になるルウ。レム・スウィティアに入る前に、彼の主食である“トマト”をプレゼントされます。さてこのアイテム、どういう効果を発揮するのでしょうか? |
▲戦闘で活躍してくれるのは、お守り人形のトゥス・ドールたち。ちなみにリデルが使う魔法は、通常のものが“古代魔法”で、必殺技が“古大魔法”。お間違えなきよう。 |
▲古大魔法を発動させる際、魔方陣をタッチペンで書くという作業が必要になります。素早く、かつ一筆で書かないと魔法が発動しないので注意。 |
プレイして思ったのが、戦闘システムがすごく丁寧に作られているということ。RPGがあまり得意でないまり蔵としては、レベルが上がるとHP&MPが全回復したり、モンスターの消費アイテムドロップ率が高かったりといった、かゆいところに手が届く仕様なのがうれしかったです。若干敵モンスターのエンカウント率が高い気がしましたが、システムがわかりやすいわりに凝っているため、それほど苦には感じませんでした。かなり親切なシステムですが、さすがに敵モンスターの属性を教えてくれるほど甘くはないようで、このあたりは戦闘をこなすうちに自力で覚えろということですね。魔法攻撃がほとんど通らない魔物も結構いるので、物理攻撃が得意な人形も用意しておいたほうがいいかもしれません。
とりあえずひと通りプレイした後、体験会の会場にいた広報さんに「いやー、初心者に優しい親切なシステムですねえ」と話しかけたところ、「そうですね、序盤ですし。まぁ、お楽しみはこれからってことで♪」と、とびきりの笑顔で返されてしまいました。え、お楽しみは……これから……って……? 何やら、5月28日ががぜん楽しみになってきましたよ。電撃オンラインでは、後日この記事よりも詳細なプレイレポートを掲載する予定ですので、楽しみに待っていてくだされ~。
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