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2009年5月26日(火)

ワンマンアーミー大活躍! キャストがトランザムで盛り上がった“Gフェス 2009”

文:電撃オンライン

 4月25日、バンダイビジュアル主催によるガンダムイベント“G フェスティバル 2009”が東京都・新宿の東京厚生年金会館で開催された。

 本イベントは、TVアニメ『機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン(以下、セカンドシーズン)』のBlu-ray Disc&DVD発売を記念したもの。会場では、トークショーの第1部とライブの第2部にわけて上演され、『機動戦士ガンダム00(以下、ダブルオー)』でガンダムマイスターを演じた4名の声優陣をはじめとした多数のキャスト、アーティストが駆けつけた。ここでは、トークショーの模様をお届けしていく。

出演者リスト(※敬称略)

MC
沙慈・クロスロード役:入野自由/ルイス・ハレヴィ役:斎藤千和
 
オープニング
ステレオポニー『泪(なみだ)のムコウ』(※シークレット)
 
第1部
刹那・F・セイエイ役:宮野真守/ロックオン・ストラトス役:三木眞一郎
アレルヤ・ハプティズム役:吉野裕行/ティエリア・アーデ役:神谷浩史
 
ミスター・ブシドー役:中村悠一/マリナ・イスマイール役:恒松あゆみ
フェルト・グレイス役:高垣彩陽/ミレイナ・ヴァスティ役:戸松遥
リボンズ・アルマーク役:蒼月昇/水島精二監督
 
第2部
横田はるな『Mr.Lonely Heart』/柿島伸次『PLACES IN THE HEART』
Taja(タージャ)『NO LIMITS∞』/石川智晶『Prototype』
宮野真守(※シークレット)『箱空』


■ワンマンアーミーが火をつけた! Gフェス東京会場開幕!!

 ステレオポニーの『泪のムコウ』で幕を開けたイベント。しかし、トークショー(?)はそれよりも前から始まっていた。イベントには必ずある“諸注意のアナウンス”。声優さんがこれを読み上げて前説のように会場の温度を暖める光景はたまに目にするが、この日、3分におよぶアナウンスを行ったのはミスター・ブシドーこと中村さん。途中でひと通りの説明を終えた中村さんが放った「諸君らは私のようにワンマンアーミーでないことを自覚してもらおう!」というセリフには、会場から大爆笑が起こっていた。

 イベントが始まると、ピンクのTシャツに身を包んだMCの入野さん、斎藤さんが登場。「トランザムしちゃった!」と言って自らの格好を指した入野さんも、中村さんに負けずがっちり観客の心をつかむ。

G フェスティバル 2009
▲こちらが真っピンクのイベントTシャツで登場した2人。先輩たちにいじられまくりの入野さんだったが、最後まできちんと観客の笑いを取っていた。……もとい、司会を務めていた。

 9名のキャストが登場し、早速始まったトークショーでは、「(スペシャルエディション、劇場版と残っている)『ダブルオー』はまだ終わっていないけど、みんなで集まることはもうないので、さびしくなります(宮野さん)」、「『セカンドシーズン』からの参加ですが、彩陽ちゃんからずっと話は聞いてました。個性的な役柄で、シリアスなシーンでも周りに引っ張られないようテンションを保つのが大変でしたが、現場は楽しかったです(戸松さん)」と、TVアニメが終了しての感想をそれぞれに振り返った。

G フェスティバル 2009


■出演者が思い出を語る『ダブルオー』インプレッションコーナー

 続いて、印象的だったシーンについて語るインプレッションのコーナーへ。最初に紹介されたのは、吉野さんの好きなシーンだったが、その上映の最後には、出演者も「ナゼ!?」とびっくりのセカンドシーズンED映像が流れる。とはいえ、のっけからハイテンションの出演者たち。宮野さんがエアボーカルを披露すると、観客はライトスティックを揺らし、出演者は手を揺らして、まるでライブのような状態になっていた。

 また、残念ながら会場に来られなかった本名陽子さんと藤原啓治さんが印象的なシーンを語るビデオメッセージも上映され、出演者と観客が皆で名シーンを振り返りながら、うなずいたり、笑ったりという時間が流れた。

G フェスティバル 2009 G フェスティバル 2009
▲『trust you』のTVバージョンがフルで流れた吉野さんのお気に入りシーン。「なぜED?」という質問には、「EDは曲も絵もすばらしくて、これが『ダブルオー』で描かれる世界のたどりついてほしい答えなのかな? と思ったほど」とのコメントに周囲もうなずいていた。

G フェスティバル 2009 G フェスティバル 2009
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▲その他、会場には来られなかった本名陽子さんと藤原啓治さんの印象的なシーンが挙げられた。何故か人が死ぬシーンばかり挙げて出演者と観客を笑わせていた藤原さんは、「ちなみに……アリー・アル・サーシェスって、言いにくいんですね」と本音を暴露。これには会場全体から爆笑が起こっていた。

G フェスティバル 2009
▲新人声優(?)の蒼月さん。「蒼月くん!」と入野さんに呼ばれて、アフレコの感想を求められると、「大先輩に囲まれてうれしかったです」と震えた声で緊張気味の様子。サーシェスについては、「そうですね。ちょっと利用させていただきました」と大物ぶりをにおわせるコメントも。


■劇場版では各々の決着がつく!? 水島監督の制作秘話

 では、そのシーンの数々を手掛けた方に話を聞いてみましょう、ということで水島監督がここで登場する。水島監督によれば、「2陣営化した戦いではないガンダムをやりたい」という方針について口を出しただけで、細かいストーリーについては構成の黒田洋介さんが作ったとのこと。それについても半年ぐらいで固まったそうで、「そんなに大きなもめごともなく、けっこうスムーズにできました」と順調に進んでいたことをうかがわせた。

G フェスティバル 2009

 そのようにして生まれた『ダブルオー』のストーリーだが、「どの作品でもお話は力を入れる部分だと思いますが」と前置きした水島監督が、ガンダムということで特に力を入れたのが、MS(モビルスーツ)のアクションシーンだという。カメラを揺らしてMSをカッコよく描こうとした結果、アニメーションに使用した絵の枚数も非常に多くなり、30分アニメの尺に収めるのが大変だとスタッフから毎回愚痴をこぼされたのだとか。そんなMSアクションシーンのデキが実際にどうなったかについては、読者の皆さんがよくご存じのところだろう。

G フェスティバル 2009 G フェスティバル 2009

 マイスター役の4人が、それぞれのガンダムを見て最初に感じたことをたずねられると、「刹那じゃないけど、見た瞬間に愛着が湧きました」と宮野さん。三木さんは「ガンダムに乗るってすごいことだと思いました。1機1機特性があるし、(ロックオンのガンダムには)ハロもいるし」、吉野さんは「子どものころ、変形するプラモデルを作ってよろこんでいたのを思い出しました」とそれぞれ話し、ガンプラ好きで知られる神谷さんは「やった、(自分のガンダムの)プラモが出ると思いました」と喜びを語っていた。皆さん、ガンダムを冠した作品に出演することへ格別の思いがあるようだ。

G フェスティバル 2009 G フェスティバル 2009
▲最終回では、大破したダブルオーガンダムからガンダムエクシアR2に乗り換えてリボンズとの決着をつけた刹那。「ガンダムの中では、昔のMSに戻って決着をつけるのはないですよね」と話す水島監督に対し、宮野さんも「エクシアにまた乗れたのはうれしかったです」と語っていた。

 ライバル機を駆る中村さんは、ユニオンフラッグを「今までに見ないスポーティなデザイン」と感じたそうだ。これに反応したのが水島監督で、実は「ガンプラでは、細身のデザインのMSは売れない」という話を聞かされたらしく、その話で逆に奮起した水島監督は、「絶対に売ってやる!」と、フラッグをカッコよく描くことに力を注いだそうだ。その甲斐あって売り上げは、「グラハムのおかげもあって、売れました。非常にありがたいです」とガンプラのジンクスを塗り替える結果に。ある意味、『ダブルオー』がガンダム史に新たな記録を打ち立てた、1つのエピソードと言えるだろう。

G フェスティバル 2009 G フェスティバル 2009

 また気になる劇場版の制作についてだが、これについて水島監督は「来るべき対話や、各々の決着をきちんとつけるための映画として、方向性は決まりました」と走り出す準備が整った段階にあることを明かしてくれた。最後は、「TVシリーズ終了直後に、映画が発表されました。2010年公開と打ってしまったので、来年中にきちんと届けられるよう頑張ります。びっくりするような展開もあるので、期待していてください」とファンへのメッセージで締めくくっていた。

→次のページでは古谷徹さんがファーストガンダムのエピソードを語る!

(C)創通・サンライズ・毎日放送

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■G フェスティバル 2009(東京会場)概要
【開催日時】2009年4月25日※終了
【会場】東京厚生年金会館
【出演者】(※敬称略)
・MC
 入野自由
 斎藤千和

・ゲスト
 宮野真守
 三木眞一郎
 吉野裕行
 神谷浩史

 中村悠一
 恒松あゆみ
 高垣彩陽
 戸松遥
 古谷徹

 水島精二

・ライブゲスト
 ステレオポニー(シークレットゲスト)
 横田はるな
 柿島伸次
 Taja
 宮野真守(シークレットゲスト)
 石川智晶


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