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2009年5月21日(木)

【まり探】AVG好きに朗報? 『THE 裁判員』の重厚な物語&システムに歓喜せよ

文:電撃オンライン

 「まり蔵探偵事務所」

 新作旧作問わず、さまざまなミステリー・ホラー・サスペンス系のアドベンチャーゲームを紹介していく“まり蔵探偵事務所”。今回は、ディースリー・パブリッシャーから本日5月21日に発売されたDS用AVG『SIMPLE DSシリーズ Vol.48 THE 裁判員~1つの真実、6つの答え~(以下、THE 裁判員)』について、所長のまり蔵と助手のごえモンがあつ~く語りますよ!



●本日5月21日より裁判員制度が施行されます。知ってました?

まり蔵探偵事務所、所長のまり蔵です。
電撃オンラインのギャルゲー番長にして、まり蔵探偵事務所・助手のごえモンです。2カ月ぶりですね、所長。
まあ、私は1人で金田一耕助にインタビューとかしてましたけどね。
そういうおもしろそうなことを、勝手にしないでください。
ごえモンくんはよく戻ってきたねー。てっきりもう帰ってこないかと。(※前々回の記事参照)
いいんです、あれは水に流しました。僕は心が広いので、許してあげます。そんなことより、おもしろいアドベンチャーゲームを見付けたんですよ。
ん? ディースリーのSIMPLEシリーズ?
ええ、今日発売された『THE 裁判員』です。
おお、裁判員を題材にしたゲームか! 今日から裁判員制度が実施されるんだよね。ごえモンくんが時事ネタをもってくるなんて珍しい~。
今日から実施……? へー、そうなんですか。
…………は?
あっ、僕、現実世界の法律や制度にはあんまり興味ないんで。
はあ……じゃあ、なんでこのゲームをススメようと思ったの?
このゲーム、キャラデザを上田メタヲさんがやってるんですよ! メタヲさんが描くキャラが出てくるってだけでヨダレが……! このゴスロリ風の服着た娘さんだけで、軽くご飯3杯はいけますよ!!
あまりに俗物的な理由すぎて、いっそ清々しいわ……。
『THE 裁判員』 『THE 裁判員』
▲『THE 裁判員』は、5月21日に施行される“裁判員制度”をモチーフにした、全5話からなるアドベンチャーゲーム。『セツの火』(メディア・ビジョン エンタテインメント)の制作を手掛けた遠藤正二朗さんがシナリオを、美少女ゲームの原画を多数手掛けてきた上田メタヲさんがキャラクターデザインを、それぞれ担当しています。



●裁判を題材にしたお堅いゲーム……と思いきや、主人公が幽霊でした

早速プレイしてみたわけですが、ゲーム冒頭でいきなり主人公が死にました。
ええ。
さらに主人公の頭に輪っかが付いて、ネコみたいなウサギみたいな生き物と楽しげ(?)に会話をしていたんですが。
ヤマヤマですか、かわいいですよね。
ストイックな裁判ゲームだと思っていたら、いきなり超展開でちょっと驚いたよ!
超常現象的な展開は、時としてミステリー作品ではまずいですからね。ただ今作では、その要素のおかげで物語がおもしろくなっているので、問題はないかと。
主人公は幽霊だし、サブキャラクターはありえないくらいクセの強い人たちばっかりだけど、ストーリーに違和感がないのは虚実のバランスがよく取れているってことなのかしら。
そうですね。しかし、キャラクターの立ち方が半端なかったです。よくもまあ、あれだけ個性的なキャラクターを大量に用意したもんですよ。
裁判員は毎回6人出てくるから覚えるのが大変だなあ、と思っていた時期が私にもありました。
わざわざ意識的に覚える必要がないくらい、はっちゃけたキャラクターのオンパレードでしたね。所長的には、どのキャラがお気に入りですか?
いつもイライラしている霊感の強い裁判官の人! 仙波鉄弥、この一択だね。あの不機嫌そうな眉間のしわがたまらんわ~。
あいかわらず微妙な男の趣味をしてますよね、所長は。
うっさいな! そういうごえモンくんはどうよ?
ゴスロリルックが愛らしい町城安里と、裁判官の秋月芽衣子がメタヲ節全開でいいですね。でも一番好きなのは、伊達上書記官かな。彼女に思いっきりしかりとばされたい……!
君も十分に微妙だと思うよ。むしろ変態だと思うよ。
自覚はしていますが、所長に改めて言われるとムカつきますね。
でもメタヲ節のきいた女の子なら、公式サイトに掲載されている“Webオリジナルノベル”に出てくる女の子とかたまんないんじゃない?
え? Webオリジナルノベルってなんですか?
お前……電撃オンラインのニュースで紹介しただろう! ちゃんとチェックしろや、ゴルァ!
あっれー、そうでしたっけ? ちょ、椿タン、何この萌えキャラ! 超かわいいじゃないですか!!
変態は放っておきましょう。で、Webオリジナルノベルですが、本編スタート時よりちょっと前のエピソードとなっているので、ゲームを始める前にぜひ読んでおきましょ~。
『THE 裁判員』 『THE 裁判員』
▲冒頭でいきなりご臨終の主人公・五條誠司。恋人のことを思いながら死んでいく様が泣けます……。そして次の瞬間には、裁判所の浮遊霊となっておりました。ちーん。
『THE 裁判員』 『THE 裁判員』
▲主人公の相方で、彼が成仏するために奮闘するヤマヤマ。さまざまな場面でサポートをしてくれます。▲いつも不機嫌な仙波裁判官は、まり蔵のお気に入り。実は霊感が強いとことか、ポイント高し。
『THE 裁判員』 『THE 裁判員』
▲まり蔵的には、お人好しな芽衣子たん(画像左)がイチオシなんですが、ごえモンはりりしくて有能な伊達上書記官にメロメロだそうです。



●やっぱり欲しかったバックログ機能! 一風変わったやり込み要素も?

システム的にはよく作り込まれているって印象だったなあ。
裁判パートで重要語句をチェックし、評議パートでそのワードを使って裁判員や裁判官を説得するというシステムは、かなりやり応えがありましたね。
チュートリアルがなく、いきなり本番が始まったから最初は焦ったけどねー。しかも評議パートの説得部分ではセーブができないんだ、これ。
初心者というよりは、アドベンチャーゲームをやり込んでいる人向けのシステムですよね。容赦ない。
ちなみに評議パートの詳細は、こちらのニュース記事でご確認ください。
あと、純粋な推理を期待していた僕はちょっと物足りなかったかなと。裁判は説得のための材料集めで、評議はその答え合わせという感じだったので。
ふーん。私的には、評議パートの説得にかなり燃えたけどね。
ほう、なぜ?
今までツーンとしていたキャラが、説得によってだんだん屈服(?)していく過程がね。まあ、主に仙波鉄弥くんのことなんですが。ツンデレ好きにはたまらんシステムだわー♪
所長、たぶん100%間違った楽しみ方です。
ただ、アドベンチャーゲーマー向けってのは賛成かな。専門用語が多かったり、セーブできるポイントが決まっていたり、バックログ機能がなかったりと、初心者にはちょっとハードルが高いよね。
バックログ機能がなかったのは、確かに厳しかったです。重要なテキストを飛ばしてしまって、何度泣いたことか……。
いいんですよ、たまにはこんな骨のあるアドベンチャーゲームがあったって。これだけシナリオもシステムも作り込まれていて、2,800円ですよ!?
1話につき2時間以上は確実にかかりますからね。
それが5話も。費用対効果は素晴らしいですよ、ホント。
そうそう、僕は評議パートで説得する9人全員を、説得率100%にするという縛りプレイをしたりしましたよ。
それはいいマゾプレイですね。
まあ、こういう楽しみ方もあるということで。アドベンチャー好きを公言する方、ぜひチャレンジしてみてください。かなりやり応えがあるんで。
そして、主人公の幽霊くんを成仏させてあげてください……それだけが私の望みです。
『THE 裁判員』 『THE 裁判員』
『THE 裁判員』 『THE 裁判員』
▲評議パートでは、9人のうち5人を説得できれば次の話に進むことができます。でも、全員100%縛りプレイとなると……かなりの根気が必要かも。「マゾプレイをやってみたい!」という方は、ぜひ!(まり蔵はもちろん挫折しました)

(C)2009 WITCHCRAFT (C)2009 D3 PUBLISHER

データ

▼『SIMPLE DSシリーズ Vol.48 THE 裁判員~1つの真実、6つの答え~』
■メーカー:ディースリー・パブリッシャー
■対応機種:DS
■ジャンル:AVG
■発売日:2009年5月21日
■価格:2,800円(税込)
 
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