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2009年6月18日(木)

【今週の1本】師匠のヒマつぶしで弟子が奔走!? 『ロロナのアトリエ』プレイレポート

文:電撃オンライン

 どうも、最近ヒマをもてあまし気味の村田(仮)です。だって仕事以外にすることがないんですもの。「だったら仕事しろよ」という話はさておき、「最近PS3を買ったし、『ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~(以下、ロロナのアトリエ)』を買っちゃおうかな~?」と、何度も読み直している『電撃PlayStation』の記事を眺めていたところ、あひるから……。

あひる「ヒマだったら『ロロナのアトリエ』のプレイレポートでもやらね?」
村田(仮)「!」

 なんというエアリーディング能力! キミは読心術でも使えるんですか!? 今ならあひるに抱かれてもいい!! そんなわけで今回は、6月25日発売のPS3用RPG『ロロナのアトリエ』のプレイレポートをお届けしますよ。よっしゃ、テンション上がってきた!!

■アトリエの存亡を賭けた壮大なヒマつぶし

 本作の主人公は、悲鳴と涙がよく似合う14歳の見習い錬金術少女“ロロナ”。昔は天才として名をはせていた女錬金術士“アストリッド”の弟子として修行している……はずなのですが、ただイジられているだけのように見えます。個人的な印象ですが、2分の1の確率なら必ず悪い方を引き当てるような、典型的な不幸キャラ。まぁ、本人はいたって明るいので悲壮感はないんですけどね。ちなみに、こちらの詳しいキャラクター紹介なども読んでみてください。

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲ロロナの唯一の特技であるパイ作りを禁止する師匠のアストリッド。セリフを見ればなんとなく性格がわかるかと思いますが、だいたいいつもこんな感じです。……それにしても“ダメっ娘ブリーダー”って。

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲不幸を一身に背負っていくことになる(ような気がする)ロロナ嬢。村田(仮)の第一印象は「どんだけ乳を強調した衣装だよ」でした。そう思いませんか? 14歳だそうですが、まったくけしからん服です。……ガスト大好きだ!

 さて、そんなロロナの元に城から使者がやってくるところから物語はスタート。仕事はしないわ、1日中遊びまわっているわで、街中から煙たがられているアストリッドを見かねて(?)、アトリエを営業する気があるのかどうか、国が課題を出すことで試すとのこと。しかも、課題に応えられなければ、アトリエの営業許可が取り下げられてしまうことに! もちろん、ここでアストリッドがまじめに働き出せば問題ないのですが……。

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲久しぶりのお客さんに、慌てふためくロロナ。どんだけ客が来なかったんだよ! と思っていたら、右の男は客ではなく、城からの使いだそうで……。

 なんとアストリッドは、ヒマつぶしにもってこいという理由だけで、国の課題とアトリエの営業をロロナに任せてしまいます! アストリッドから錬金術なんてまったく教わっていないロロナは、彼女から渡された錬金術の参考書“図解 初級錬金術”だけを頼りに国の依頼をこなすことになり……って“初級”?

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲ロロナの師匠アストリッドと幼馴染のクーデリア。セリフを見ていただければ、ロロナがどんな立ち位置にいるかがわかるかと思います。

■みんなロロナが好きすぎる!

 これまでの『アトリエ』シリーズと同じく、錬金術の素材を集めて国の課題をこなしたり、住民から依頼されたアイテムを納品して信用を得たりすることになる本作。まずは、材料集めです。錬金術の素材は一応雑貨店などでも売っているのですが、ロロナはあまりお金を持っていません。というか、まったく客の来ないアトリエにいる人間がお金を持っているほうが不思議ですよね。

 そんなわけで、材料は街の外で拾ってくることになります。“拾ってきた素材でアイテムを調合”というと貧乏くさいことこの上ない感じですが、ロロナの不幸臭をいい感じに際立たせてくれます。ロロナ、本当に不憫な娘。ちなみに、街の外にはモンスターが徘徊しているため、友だちや街で知り合った人たちとパーティを組むことになります。ただし、彼らにも自分の生活があるためか、雇うには基本的にお金がかかります。当然、お金が足りなければ助けてくれません。“金の切れ目が縁の切れ目”とはよく言ったものだ。

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲ゲーム序盤では唯一お金がなくても仲間になってくれるクーデリア。いいところのお嬢様で、ツンデレで、身長が伸びないことが悩みです。

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▲こちらは、「街の人間を守るのも騎士の務め」と言って、ロロナと一緒に戦ってくれるステルク。でも、ちゃっかりお金は取るんですよね。しかも、かなりレベルが高いので料金も高い。務めならタダで助けてよ!

 というわけで、パーティを組んで材料集めに向かうのですが、主人公は「子どもとケンカをしても負ける(クーデリア談)」と言われるほどの戦闘力を誇るロロナ。人数を集めただけで、無事に帰ってこられるわけがありません。そんな彼女をフォローしてくれるシステムが“アシスト機能”です。簡単に説明すると、ロロナが攻撃する時に他のパーティメンバーが追加攻撃をしてくれたり、ロロナへの攻撃からかばってくれたりするもの。ロロナの足りなすぎる戦闘力を補ってくれる便利なシステムなのですが、ロロナ以外のキャラクターに対しては使えません。例えば他のメンバーが死にかけていても誰もかばってくれないわけですよ。これは、“パーティメンバーは、みんなロロナを愛しすぎている”という解釈でいいんですよね、ガストさん?

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲ロロナが攻撃する際や攻撃される前にボタンを押すことで発動する“アシスト機能”。このおかげで、ロロナが倒されてしまうことはほとんどありません。まぁ、かばえる仲間が先に倒されてしまえば、使いようがないんですけどね。

■“カッコかわいくて、ひと味違った重い香茶”って何?

 さて、適当にフィールドをひと回りして材料が集まってきたので、いよいよ調合です。基本的に必要なアイテムを“調合釜”の中に放り込めばOKという簡単仕様。あとは、ロロナの錬金術レベルに応じて、成功したり失敗したりするわけです。また、入れるアイテムも、“植物類”とか“鉱石類”と非常に大雑把。種類さえ合っていれば、何を入れても完成してしまいます。

 ただし、素材ごとに“品質”が決まっていたり、同じ素材でも、1つ1つ異なる“特性”を持っていたりして、それらは完成したアイテムの性能にも影響を与えます。つまり、よりクオリティの高いアイテムを作ろうとしたら、素材から吟味する必要があるわけですね。

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲アイテムの完成に大きな影響を与える素材。中には“カッコイイ”とか“生きている”といったような、効果のわからない特性も。

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▲適当に調合したところ、“カッコかわいくて、ひと味違った重い香茶”という得体の知れない飲み物が! まぁ、依頼者のステルクが満足しているからいいんですけどね。

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▲完成したアイテムの効果が一番わかりやすいのが武器。同じアイテムなのですが、使った素材の影響でステータスや使えるスキルが変化しています。

 また、調合は複数同時に行うことも可能。当然、その分だけ素材が必要になるのですが、完成したアイテムには、調合した素材すべての“品質”と“特性”が引き継げます。例えば、2つの“鉱石類”を調合して作る“インゴット”を2つ作ろうとしたら、4つの“鉱石類”が必要になるわけですが、まとめて作った場合は、使用した“鉱石類”4つの“品質”と“特性”を引き継ぐわけです。つまり、優れた素材をまとめて調合すれば、超すごいアイテムがたくさんってことも夢ではないのです! ただし、リスクも当然あるわけで……。

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲まとめて作るとオトクな感じがしますが、調合に失敗すると材料が全部ムダになってしまいます。というか、今使った材料を返せ! でなきゃ産め! うわ~ん!!

■エスティさんとロロナを眺めているだけで幸せですよ!

 アイテムを調合し、街の人や国の依頼をこなしていくという基本的な流れは、前作を踏襲している本作。前作までをプレイしているのであれば、違和感なくゲームの世界に入っていけるでしょう。また、これまでのシリーズと同様、行動次第で結末がいくつにも変化するマルチエンドが採用されているので、何度でもプレイを楽しむことができます。

 ただ1点、アイテム納品の仕方で気になるところが。普段使わないアイテムは、コンテナの中に保管しておくことができるのですが、依頼のアイテムをコンテナから直接納品することができないのです。ゲームに慣れてくると、依頼に備えて先にアイテムを調合しておくこともあると思うのですが、納品するために毎回アトリエに戻らなくてはいけません。この手順のおかげで“依頼を受けてから、指定されたアイテムを納品する”という雰囲気は味わえるのですが、だんだんわずらわしく感じてしまいます。村田(仮)的には、その辺がちょっと残念でした。

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲こちらは依頼画面。すでに持っている、作り方は知っているなど、そのアイテムに対する知識もここで確認できます。アイテムの所持数も教えてくれるのですが、コンテナに入っているアイテムの数はカウントしてくれないのが残念。

 とはいっても納品の手順以外は、快適にプレイできました。チュートリアルが充実していますし、できることもゲームの段階に応じて少しずつ増えていくので、初心者でも安心して楽しめるでしょう。

 また、かわいらしいキャラクターも見どころです。個人的には、不幸な少女が涙目になったり、慌てふためいたりしている様子をニヤニヤしながら眺めているだけでも十分楽しいですよ。あと、エスティさん! 街の依頼を取りまとめている女性なのですが、彼女にたしなめられたり、あきれられたりするために、わざと依頼をたくさん受けたり、納品を遅らせてみたりしました。“街の人の信用を取り戻す”? ……ああ、なんかそういう目的もありましたね。でも、どのキャラクターもかなり魅力的なので、村田(仮)みたいな好きなキャラクターにイジられたいというアレな理由で本作に触れてみるのもかなりアリではないかと思いますよ。(プレイレポート後に本作を早速予約してみた村田(仮))

『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
『ロロナのアトリエ』 『ロロナのアトリエ』
▲ゲーム中何度もお世話になる女騎士のエスティさん。どう見ても14歳のロロナに胸の大きさで負けているところがチャームポイントです。

(C)GUST CO.,LTD. 2009

データ

▼『ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~』
■メーカー:ガスト
■対応機種:PS3
■ジャンル:RPG
■発売日:2009年6月25日
■価格:7,140円(税込)
 
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▼『ロロナのアトリエ アーランドの錬金術士 オリジナルサウンドトラック
■メーカー:ティームエンタテインメント
■品番:KDSD-10038~9
■発売日:2009年6月24日
■価格:3,360円(税込)
 
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