News

2009年6月25日(木)

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】

文:電撃オンライン

 「この場面、自分が監督ならこんな指示を出す!」プロ野球中継を見ているときに、そう思ことはないだろうか? 『お茶の間プロ野球DS』は、そんなプロ野球ファンの願いをかなえてくれる本格SLG。攻撃時はミート打ちやバント、守備時なら球種やコースなどを指示して、プレイヤー好みの采配で試合を戦える! その素晴らしさのとりこになったアスキー・メディアワークス(以下、AMW)きっての野球狂たちが激闘を繰り広げたトーナメントは、オリックス・バファローズを率いるG.G.の優勝で幕を閉じた。だがそこに、本作を開発したナウプロダクションが勝負を挑んでくることに。今、『お茶の間プロ野球DS』最強監督の座をかけた最終戦争が勃発する!!

■決戦の日、AMW最強の男が東京駅を発つ

 6月某日。梅雨空に包まれた東京駅の新幹線乗り場に、1人の男が姿を現す。彼の名はG.G.。先日行われた『お茶の間プロ野球DS』AMW最強監督決定戦でオリックス・バファローズを率い、並いる強豪を倒して優勝した最強の野球狂だ。ナウプロダクションと勝負することになったAMW側は、当然のごとくG.G.を代表に指名。「挑まれれば誰の挑戦でも受けます!」とそれを快諾した彼は、新幹線でナウプロダクションへ向かい、真の最強を決める戦いに挑むところだ。だが、相手は本作を開発したメーカー。待ち受ける対戦者は、その中でも最強の人物らしい。そこでAMW側も、本作をやり込んでいるライターのアツゴロウをアドバイサーとして帯同させ、万全を期す。「今日は一緒に頑張ろう、アツゴロウ!」、「及ばずながら協力させてもらいます、G.G.さん!」と、両者の士気も高い。はたして2人の力は、ナウプロダクションに通用するのだろうか!?

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲新幹線から外をながめるG.G.。その目が見据えるのは外の景色か、それともまだ見ぬ対戦相手か。どちらにせよ、対決へ向けて闘志がみなぎっているようだ。

■最終決戦記念特別企画(!?) 大阪名所プチ観光案内

 ナウプロダクションは、大阪に居を構えるゲームソフト開発メーカー。G.G.たちは、新幹線に乗り込み、約3時間で新大阪駅に到着する。空を見れば、東京の梅雨空がウソのような晴天だった。AMWチームの勝利を予感させる青空か、それとも……? そんな中、アツゴロウが「せっかく大阪まで来たんだから、少し観光しません?」とのん気なことを言い出す。「たしかに試合開始まで時間あるし、お腹もすいたね……」と、意外にG.G.もそれに同意。とりあえず2人は腹ごしらえにと、お好み焼き屋に足を運んだ。注文は、お好み焼き定食2人前。「ご飯、いらなくない? 炭水化物+炭水化物って……」、「いや、こういうのもオツですよ。焼きそばパンとか、おいしいじゃないですか」と、各々の意見を延べながら食欲を満たした。

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】 ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲これがウワサのお好み焼き定食。アツアツのお好み焼きをおかずに、ご飯と味噌汁をいただく。お好み焼きのサイズは大きめで、結構お腹いっぱいになりました。

 次にG.G.たちが向かったのは、大阪の中心地にそびえるシンボルタワー・通天閣。駅から向かう途中、立ち並ぶ大量の串カツ屋に後ろ髪をひかれながら2人は歩を進める。「今はお腹いっぱいだから、試合後の祝勝会で食べようか」、「あ、いいですね~」とすでに勝利を確信したかのように話しながら進むと、通天閣の巨大な姿が見えてきた。

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】 ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲全長100メートルにもおよぶ通天閣は、近くで見るとすさまじくデカイ。その威風堂々としたたたずまいに、2人ともしばし圧倒される。

 さっそく中に入り、頂上の展望台へ移動。幸福の神様として祭られている“ビリケンさん”の像と対面する。像の周囲にはたくさんの絵馬が掲げられており、大阪の人々に親しまれている様子が感じられた。G.G.も「今日の試合に勝てますように。あと、オリックスの順位がもう少し上がりますように……」と必勝祈願(?)を行う。これで準備は万全。2人は意気揚揚と対戦相手が待ち受けるナウプロダクションへ向かった!

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲ビリケンさんの像の足に触り、必勝を願うG.G.。……なんか観光案内っぽくなってきたけど、これはあくまで対戦企画です。ほ、ホントですよ?

■二転三転のシーソーゲーム! 勝利の栄光はどちらの手に!?

 通天閣から電車を乗り継ぎ、G.G.たちはついに決戦の地であるナウプロダクションの社屋に到着。中に入ると、2人の男がAMWチームを待ち受けていた。「今日は負けませんよ!」と勇ましく宣言したのは本作の制作ディレクターである曽根さん。『お茶の間プロ野球DS』のすべてを知り尽くしている人物で、その腕前も会社一という最強の刺客だ。「本日は遠いところをようこそおいでくださいました」と丁寧に受け答えしたのは広報の池嶋さん。曽根さん抜きで行われた本作の会社内大会で、見事優勝に輝いた強者だという。そんな池嶋さんが「今日は曽根さんがプレイヤー、私がアドバイサーとして対戦に参加させていただきます」と発言。なんと、ナウプロダクション側も、2人チームという必勝体制で戦いを挑んできた!

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲ともに最強タッグを組んで試合に挑むAMWとナウプロダクション。勝利の栄光はどちらの頭上に輝くのか!?

 今回の試合は、5イニング&DHありの特別ルール。先攻のAMWの使用チームは、もちろんオリックス。実力重視の監督G.G.は、ローズやカブレラなどの強打者から先にならべるオーダーで先制点を狙う。「これがウチの必勝スタイルですよ!」と、このオーダーで勝利し続けてきたG.G.は確信を持って宣言する。対する後攻のナウプロダクションは、使用チームに地元阪神タイガースをチョイス。オーダーはDHに林を投入したこと以外は、実際のペナントレースと変えない。「阪神本来のスタイルを見せたるわい!」と、曽根さんも自信アリの様子だ。なお、先発はオリックスが右腕エースの金子、阪神が若手左腕の岩田が務める。こうして最強監督を決める戦いが始まった!

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】 ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】 ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲相手投手が逃げ出しそうな強力打線を組むG.G.。だが、曽根さんが起用したピッチャー岩田も能力は高い。「実際のペナントではケガしちゃいましたが、ゲームなら!」という曽根さんの期待に、どこまで応えられるのだろうか?

 試合は初回から見どころ満載の展開に。まず1回表は、岩田とオリックスの外国人選手3人がいきなり激突するが、岩田は動じず3人でピシャリと抑える。このまま波に乗りたい曽根さんは「阪神らしさを見せます!」と赤星にセーフティバントを指示するが、あえなくピッチャーゴロに。このまま攻撃終了かと思われたが、続く鳥谷&金本の連続ヒットであっさり先制! 「1人が失敗しても他がフォローするんです、これが阪神!」と曽根さんのテンションもうなぎ昇りだ。なんとか反撃したいG.G.にチャンスが訪れたのは3回表、ラロッカと続く日高がヒットで出塁すると、G.G.はラロッカに代走森山を起用。続く大引が送りバントを成功させ、ワンアウト2、3塁に。そして迎える打者は1番ローズという絶好のチャンス!

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲一番いい場面を最高の打者のところにもってくる、まさに仰木マジックもかくやというG.G.の采配に、その場の全員が舌を巻いた。

 「こりゃあヤバイ……」と絶句する曽根さんに、「ここはJFK(ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之)の出番ですわ!」と池嶋さんが助言。そこでリリーフにウィリアムスを投入するが、なんとローズにストレートのフォアボールを許すことに。「これはもう、藤川しかないわ」と、曽根さんはすぐさま阪神の守護神を投入、続くカブレラを三振に仕留める。「ふ~、これでひと安心ですね」と池嶋さんも気を抜いたが……続く3番フェルナンデスがセンターオーバーの2点タイムリーツーベース! 「外国人打線は3番まで続いているんですよ!」と、G.G.がみごとな逆転劇を演出した。

 逆転したAMW側だが、点差はまだ1点。ナウプロダクションも勝利をあきらめてはおらず、藤川や久保田の好投でオリックス打線を封殺、逆転の望みをつなぐ。すると、その粘りが流れを呼び込んだのか、4回ウラに鳥谷と新井のヒットでワンアウト2、3塁に。さらに次の林がフォアボールで出塁して満塁となった。「さっきやられた状況で逆転しましょう!」と、冷静な池嶋さんも興奮をあらわにする。すると曽根さんは「ここで切り札投入じゃ!」とベテラン桧山を代打に起用。「なら、こっちも切り札を出しましょうよ!」とアツゴロウが言うと、G.G.も先発の柱である小松を投入し、勝負に出る。そして結果は……桧山がレフト前に同点タイムリーヒットを放ち同点に! 試合の行方はまだまだわからなくなった!!

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】 ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲互いに信頼できる選手を投入した勝負は、桧山に軍配が上がった。やはり流れは阪神に傾いている!?

 「まだ同点だ!」、「チャンスはあるハズです!」と、勝負をあきらめないAMWチームだが、5回表は久保田の剛速球で三者凡退。それでもウラに守護神の加藤を投入し、延長突入をもくろむ。するとナウプロダクションは、赤星のセーフティバントで奇襲! これを成功させると、続く関本がきっちり送る。「これぞ阪神の野球ですよ!」と曽根さんは一気に勝負を決めにきた。そこでアツゴロウは「加藤のナックルカーブなら大丈夫!」と助言。これに同意したG.G.はナックルカーブの連投で鳥谷を三振に。「これならいける!」とAMW側は盛り上がるが、その直後にそのナックルカーブを金本が! そして、打球は阪神ファン渦巻くライトスタンドへ……。金本のサヨナラツーランという最高の形で、曽根さんが最強監督の称号を手にした!!

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】 ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】 ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲「赤星が出塁して関本が送り、金本が赤星を返す! これぞ阪神野球の理想形ですよ!」と得意顔の曽根さん&池嶋さん。健闘むなしく敗れ去ったG.G.&アツゴロウの2人は「参りました……」と平身低頭するのみだった。

 戦いの後、G.G.とアツゴロウの2人は、通天閣周辺にある串カツ屋を訪れていた。美味な串カツを口に運びながらも、2人の表情は暗い。「祝勝会のはずが残念会になったか……」と意気消沈するG.G.。アツゴロウも「ナックルカーブが打たれるとは……」とうなだれ気味だ。しかし、野球とは筋書きのないドラマ。AMWチームの采配が完全に間違っていたとはいえず、ナウプロダクションの采配が最良というわけでもない。とりあえずは、こんなふうにどっぷり監督気分にひたりつつ、自分の采配で盛り上がれる野球ゲームを作ってくれたナウプロダクションに感謝しながら、G.G.とアツゴロウは串カツを食べ続ける。その胸に、いつかのリベンジを誓って。(終)

ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】 ナウプロとの最終決戦は大阪の地で! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【後編】
▲いろいろ頑張ったけど、負けは負け。酒と串カツで敗北のキズをいやすの図です。串カツはホントうまかった。あとは勝てれば最高だったんだけどなあ~。

(社)日本野球機構承認 NPB BIS プロ野球公式記録使用 フランチャイズ12球場+スカイマークスタジアム公認 (C)2009 NOWPRODUCTION (C)YOMIURI GIANTS (C)阪神タイガース (C)CHUNICHI DRAGONS (C)広島東洋カープ (C)ヤクルト球団 (C)横浜ベイスターズ (C)SEIBU LIONS (C)オリックス野球クラブ(株) (C)HOKKAIDO NIPPON-HAM FIGHTERS (C)CHIBA LOTTE MARINES (C)RAKUTEN EAGLES (C)SOFTBANK HAWKS

データ

▼『こだわり采配シミュレーション お茶の間プロ野球DS』
■メーカー:ナウプロダクション
■対応機種:DS
■ジャンル:SLG
■発売日:2009年6月4日
■価格:5,040円(税込)
 
■『こだわり采配シミュレーション お茶の間プロ野球DS』の購入はこちら
Amazon

関連サイト