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2009年7月21日(火)

ゲームリパブリックの岡本吉起さんとPS3『カタン』で対戦してきました!

文:電撃オンライン

 2009年7月、東京都内にあるゲームメーカー・ゲームリパブリック。そこに、4人の『Catan(カタン)』好きが集まっていた。彼らの目の前に置かれたのは、この世のものとは思えない、かろうじて“食品”の形を保っている物体。負けた者がこれを食べなければならないという過酷なルールのもと、雌雄を決するべく戦いの火ぶたが切って落とされた――。

 ……と、なぜこんな状況になっているかと言いますと、実は5月ごろにPS3用ボードゲーム『カタン』を配信中のゲームリパブリックさんから、「『カタン』の対戦企画をやりませんか?」と電撃オンラインに打診がありまして。『カタン』は電撃オンラインでも好きなスタッフがいるので「じゃあ対戦しましょうかー」と、そんな軽いノリだったのですが、ゲームリパブリックさんから『カタン』好きとして有名な岡本吉起社長の参戦が確定。「え、ちょ、岡本さんって……」と動揺した電撃オンラインスタッフは、急きょ上司に相談。立場も『カタン』の腕前も文句なしの、電撃ゲームメディア総編集長・江口聡に出動を要請したのでした。

 さらに、エンターテイメントサイト“スーパーチャンネル”を運営されているHINATAの河村直哉さん、そのサイトで『カタン』の道場破りコミックを連載しているマンガ家の中邑みつのりさんが加わり、“その連載企画とコラボする”という企画に行き着いたのでした。しかもなんだか罰ゲーム付きとのことで、負けた人は“とある食べ物”を食べることになってしまいました。

 かくして話は冒頭に戻ります。岡本さん、河村さん、中邑さん、そして総編集長・江口の4人が集まり、ゲームリパブリックの一室で『カタン』の対戦が始まりました。

『カタン』
▲対戦前の風景。一見和やかな雰囲気ですが、心の底ではみんな「“アレ”を食うのはお前らだ!」と思っているはず。

 ちなみに『カタン』とは、道を伸ばしたり、家を建てたりして、“カタン島”と呼ばれる島を開拓していくドイツ生まれのボードゲーム。手持ちの材料が足りない時は、他のプレイヤーと材料の交換を持ちかけることもできます。全世界でポピュラーなボードゲームで、もちろん日本でもたくさんの人に愛されています。ボードゲームだけではなく、PS3用ソフトもPS Storeで配信されているので、興味がある人は遊んでみてください。

『カタン』 『カタン』
『カタン』 『カタン』
▲画像左上から、岡本さん、河村さん、中邑さん、そして総編集長・江口。相手との交渉が重要な要素となっているゲームだけに、会話も弾みます……あくまで表面上の話ですが。ちなみにPS3のオンライン対戦では、ミニチャットでコミュニケーションが取れます。

 かくして対戦スタート。『カタン』はプレイするたびにマップが変わることも大きな特徴の1つで、初期配置次第で戦略も大きく変わってきます。かなりドキドキする瞬間なのですが――。マップが表示されると、4人とも複雑な表情で「うーん」とだんまり。今回の初期配置は“6”と“8”という材料の出やすい目が散っていて、展開が読みづらい配置になったのでした。

『カタン』 『カタン』
▲戦いの舞台は、岡本さんも思わず「いいマップだね~」ともらす、キワドイマップになりました。

 出目が散っていることもあってか、序盤はかなりゆっくりとした展開に。道を伸ばして交渉して……といったおなじみの光景が、朗らかな空気の中繰り広げられます。が、しかしそこは『カタン』。中邑さんが街を建てると一気に殺伐とした空気に。「何ちゃっかりと街建ててんだ!」と周囲からブーイングが起こるも、岡本さんも木港をうまく利用して街を建築、総編集長・江口も麦を独占して街を建築……と各々の方法で手を広げていきます。そして起こる、ドロボウのなすりつけ合い。「いやいや、ここは○○さんでしょ」、「え、僕から取るんですか? それよりも――」。顔を突き合わせているだけあって、あの手この手でドロボウが盤上を行き来します。

『カタン』 『カタン』
▲ハイテンションなトークで周りを誘導しつつも、実は冷静に盤面をキッチリ見渡している岡本さん。熟練者の余裕がうかがえます。

 中盤に差し掛かると、中邑さんが兵士王をゲット、総編集長・江口もひたすら道を伸ばして道路王をゲットし、全員6~7点をウロウロする白熱した状況になってきました。誰が1位なのかハッキリせず、とにかく目立っている人を叩くといった団子状態になったところで、街と出目が噛み合った中邑さんが大量に材料カードをドロー。これは終わった……か? と誰もが思ったのですが、一度に材料カードを大量に引いてしまったために7が出てバーストしてしまいます。この後も中邑さんはバーストに苦しめられ続けます。ああもう、じれったい! そんな息苦しい状況が続くも、ついにダイスが中邑さんに味方し自分のターンで大量ドロー! 伏せカード2点ぶんを公開し、中邑さんが華麗に勝利したのでした。

『カタン』 『カタン』
▲初めて勝ったー! と本当にうれしそうな中邑さん。『カタン』Tシャツもアピール! バーストに悩まされまくりでしたが、伏せカード2点のおかげで周りからの攻撃が若干緩和され勝利につながったようです。

 そして、敗者3人の前に“ヤツ”が姿を見せました。今回の罰ゲームは“激辛カレー”。「そんなの普通じゃん。辛いったって死ぬわけじゃあるまいし」。そう思った人は下の写真をご覧ください。とても衝撃的な写真になっていますので、心臓の弱い方はご注意ください。

『カタン』
▲一見ちょっと赤い“ナン”。コイツが今回のボスです。ぶっちゃけカレールーよりも危ないヤツです。ゴゴゴゴ……。

 これを用意したスタッフは、店員さんに「食べちゃダメだよ」と注意されたそう。負けた3人は(罰ゲームだからってそんなもの出すなよ……)と冷や汗が流れたことでしょう。それもそのはず。だってこのナン、何がおかしいって……。

『カタン』 『カタン』 『カタン』
▲中に大量のハバネロが入ってるんですよ! この発想はなかった!! ハバネロの色と形が、余計毒々しさに拍車を掛けています……。

『カタン』 『カタン』
▲そして試食。ホント、笑うしかない辛さ。総編集長・江口も「辛いというより、痛い」と涙目でコメントしていました。

『カタン』 『カタン』 『カタン』
▲勝った中邑さんもなぜか一緒に試食。「食べないとマンガが描けませんから!」って、これが職人魂ってやつですか……。

 最後は、総編集長・江口が持っていった差し入れのまんじゅうを、みんなでむさぼるように食べ、短い戦いは幕を下ろしたのでした……。なお今回の対決の模様は“スーパーチャンネル”内の“Catan道場破り!”でも、中邑さんによるマンガレポートが掲載されています。こちらも要チェック!

 ちなみに今回カレーを作っていただいたのは、新宿にあるカレー屋さん“まさらダイニング”。今回のカレーとナンは特注ですのでご安心ください。味はもちろん雰囲気もよく、女性にもオススメのお店だそうです。

『カタン』
▲食後は再び『カタン』に向かう4人。こうして、『カタン』の夜は更けていく……。

(C)2008 Game Republic. All rights reserved.
(C)Catan GmbH,www.catan.com

データ

▼『Catan(カタン)』
■メーカー:ゲームリパブリック
■対応機種:PS3(ダウンロード専用)
■ジャンル:TBL
■発売日:2008年12月18日
■価格:1,200円(税込)

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