2009年8月22日(土)
8月21日より、東京ビッグサイトで開催されている『機動戦士ガンダム』30周年記念大博覧会“GUNDAM BIG EXPO”で、ステージイベント“パイロットG30th I”が開催された。
このステージイベントは、歴代ガンダムのパイロット役を演じた声優がゲストとして出演し、『機動戦士ガンダム』シリーズの歴史や自分が演じたキャラクターについてなど、さまざまなトークを繰り広げていくというもの。
会期中に3回予定されている“パイロットG30th”のうち、1回目となるこのステージにはアムロ・レイ役の古谷徹さん、カミーユ・ビダン役の飛田展男さん、ジュドー・アーシタ役の矢尾一樹さん、シーブック・アノー役の辻谷耕史さん、コウ・ウラキ役の堀川りょうさん、シロー・アマダ役の檜山修之さんなど、シリーズの中でも“宇宙世紀”と呼ばれる時代を舞台にした作品でガンダムパイロットを演じた6人が登場。それぞれの作品の中から特に印象深いシーンをピックアップして、アフレコした当時を振り返りながらトークを展開していった。
▲古谷さんが選んだのは、『機動戦士ガンダム』第41話“光る宇宙”より、アムロがララァを手にかけてしまった後、2人が邂逅(かいこう)するシーン。「“わかりあえる”というところで、人類の希望が見えた気がした、そんなシーンだからですね」と古谷さんは感慨深げにコメントしていた。 |
▲飛田さんは、TV版『機動戦士Zガンダム』の最終話から、カミーユの心が壊れてしまったシーンを紹介。さらに「肉体も心もつかれきったシーンだったんですが、アフレコした1年を通して、なぜか一番楽に演じることができました。自分でも意外でしたね」と話していた。司会を務めた置鮎龍太郎さんも「このシーンはとても印象的でした!」と熱弁。 |
▲『機動戦士ガンダムZZ』からは、ハマーンとジュドーが激突する第47話“戦士、再び……”のシーンが選ばれた。演じた時にまだ新人だったという矢尾さんは、「大人になりたくてもなりきれない14歳の少年を演じることにとても苦労しましたね」と振り返った。これには、古谷さんと飛田さんも同意していた。「少年らしさが出ているよね。26歳の当時の一樹(矢尾さん)にしかできなかった」とは古谷さんのコメント。 |
▲辻谷さんは、『機動戦士ガンダムF91』のラストで、宇宙を漂うセシリーをシーブックが見つけ出すシーンをチョイスした。「セシリー!」と叫ぶところが特に強く記憶に残っているという辻谷さんは、「自分が死ぬかもしれないのに、構わずセシリーを探しに行く。その愛情が、まさに“これから始まる”という感じがして印象深いですね」とコメントした。 |
▲『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の見どころは、深い人間関係にあると語る堀川さん。第10話“激突戦域”の中から、コウとガトーがぶつかりあうシーンと、コウとニナのキスシーンをピックアップした。5.1ch化にあたって再びアフレコしたという堀川さんは、「今のほうがもっと若い! もっとできる!! と思いながら演じました」と語った。 |
その後のトークでは、飛田さんがオーディションの際に「ガンダムはとてもいい終わり方だったのに、なぜ続編をお作りになるんですか?」と質問したことや、シーブック役に選ばれた当時の辻谷さんが、実はそれまで『ガンダム』シリーズを見ていなかったこと、檜山さんが『第08MS小隊』のアフレコの折に、集まった取材陣の数に度肝を抜かれた話などが語られていった。
▲トークの終了後、ボードにサインを寄せ書きする古谷さんたち。このボードには、ステージイベント出演者のサインが書かれていくとのこと。 |
▲そして最後は、「こうして30年を振り返ってみると、37作品以上の『ガンダム』があって、それはスタッフやキャストの情熱があってつむがれてきたものなんです。これからも新しい『ガンダム』が出てくるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします!(古谷さん)」とステージを見てくれたファンにメッセージを贈り、イベントは幕を下ろした。 |
(C)創通・サンライズ
■GUNDAM BIG EXPO概要