2009年8月31日(月)
セガから10月29日に発売予定のPS3/Xbox 360用ACT『ベヨネッタ』。ソフトの発売に先駆けて同作をプレイできる体験会が、東京・六本木にある“A.I TOKYO”で8月29日に開催された。その模様をお届けする。
『ベヨネッタ』は、セガとプラチナゲームズがタッグを組んで開発する“クライマックス・アクション”ゲーム。爽快感抜群のド派手なアクションを簡単操作で楽しめる。体験会は、日本で初めて『ベヨネッタ』をプレイできるということで、会場には発売を待ち焦がれるファンの中から抽選で選ばれた人が参加。さらに会場には、神谷英樹ディレクターと橋本祐介プロデューサーが登場し、トークセッションも行われ、ファンに本作の魅力をアピールした。
▲『ベヨネッタ』について語る神谷ディレクター(左)と、橋本プロデューサー(右)。日本で初のプレイアブルということで「うれしい」と語っていた。 |
橋本プロデューサーは、「“ノンストップクライマックスアクション”というクライマックスシーンが連続で体験できる本作の魅力にふれてほしい」とあいさつした後、複雑なアクションが苦手な人のために用意しているという“イージーオートマチックモード”について解説。このモードは、ボタン1つで爽快なコンボをくり出していくもので、開発スタッフが片手間に作ったものだとか。ところが、複雑な操作を駆使してできる爽快なコンボを簡単に楽しめるということで、採用されたのだという。続いて神谷ディレクターは、敵の攻撃をギリギリで回避することで発動し、周りの環境がスローになる“ウィッチタイム”を紹介。「慣れるまではタイミングがわからず、普通の回避や攻撃を受けることもあるでしょうが、本作の醍醐味となる部分なので、実際に体感してほしい。これを使いこなすと反撃のチャンスが訪れる」と集ったユーザーにアピールした。
▲簡単にさまざまな技を繰り出すことができるイージーオートマチックモード。公開された動画では、右下にコントローラが映し出されていたが、本当に親指しか動いていなかった。橋本プロデューサーは,「アクションゲーマーだけではなく、ライトユーザーにもプレイしてもらいたいと思い、開発から提案されたこのモードを採用した」と採用経緯を述べた。 |
今回の先行体験会で遊ぶことができたのは、9月24日~27日に開催される東京ゲームショウ2009に出展されるバージョン。プレイ説明やコンボを練習できるチュートリアル、ムービー演出に続いて敵とのバトルが展開するプロローグ、天使とのファーストコンタクトが描かれるチャプター1のさわりをプレイできた。
難易度はイージーとノーマルが選べたので、イージーを選択してみた。説明にもあったイージーオートマチックモードは、実際に体験してみると驚きの出来。ボタン1つで攻撃や回避、移動などのコンボが発動して敵を倒していけるのは、単純に気持ちイイ! かといって、ただ押しているだけでなく、位置取りや回避、そして自分が出したい攻撃など、プレイヤーがいつでもベヨネッタの動きに介入できるので、ただ押しているだけにもならないという仕組みも驚きであった。「爽快なゲームに興味があるが、操作が複雑そう」という人や「ゲームを見ているのが好き」という人もいると思うが、そういう人にもオススメできるモードであることを肌で感じた。
▲神谷・橋本両名はモニターに映った参加者のプレイを解説したり、実際にプレイしている人の横にいってアドバイスするなど、サービス旺盛で参加者と一緒に体験会を楽しんでいた。 |
▲10月ごろからオンエアが予定されているTV-CMのメイキング映像が世界初公開。Electronic Entertainment Expo 2009(E3 2009)やサンディエゴで行われたcomiconに姿を見せたベヨネッタが登場するとか。まだ完成していないが、目を引くCMになりそうだ。 |
▲会場には、ギャラリーコーナーも存在。登場人物や天使のイラストや設定画が見れるとあって、プレイを待つ参加者が熱心に眺めていた。 |
体験会が終わった後は、神谷ディレクターと橋本プロデューサーに質問をぶつけてみたので、以下に掲載する(なお、インタビュー中は敬称略)。
――今回初めてユーザーがプレイしましたが、どういう感触を受けましたか?
神谷:どうなのですかね。プレイしている人の顔の表情やリアクションが見られなかったので……。
橋本:プレイ中の画面しか見られなかったので……。でも、なじみやすい感じだったのかなという印象なんですけど、ユーザーの方に感想を聞いてみたいですね。
神谷:帰りにアンケートを書いていってもらいたいくらいですね。
――初プレイにもかかわらず、ユーザーさんが慣れるのが早かったように見えましたが。
神谷:そうですね。女性の方でも“ノーマルモード”に挑んでいたので「頑張っているな」と。個人的には、イージーオートマチックモードの触り心地も聞いてみたいですね。
――イージーオートマチックモードはワンボタンを押しているだけですごく多彩な技が出ますね。
神谷:ボタンを押しているだけで、ベヨネッタがめちゃくちゃ暴れるというだけで楽しい。
橋本:やっていて飽きさせないというポイントは押さえつつ、“ノーマルモード”とは違う別の触り心地を実現しているので、そこを国内で初めてさわってもらえる機会だったので、やっぱり感想が聞きたいというのが第一ですね。
――CMの撮影が日本で行われたということでしたが、現場はどうでしたか?
橋本:単純にゲームから飛び出したようなモデルを使うということで、似せるのに苦労したということと、超人的なアクションをするのでどこまで落とし込むか、今も頭を悩ませつつ作っています。
神谷:ベヨネッタが人間離れしたプロポーションとアクションをするので、写実の生々しさを残しつつ、ゲームのイメージに近づけることに頑張っています!
橋本:幻想的なTV-CMにはしたいと思っています。ただ、CGを使ったものというだけでなく、『ベヨネッタ』らしさを出したものに。
――体験会などの今後の予定は?
神谷:触ってもらいたいというのが一番なので、機会があれば触ってみてほしいなと、それにつきますね。公式サイトで映像を公開していますので、そちらで期待値を高めてほしいのですが。
橋本:店頭体験会の展開も検討しています。触れる機会を増やしたいと思っているので、ぜひ。
――体験版の配信予定は?
橋本:予定しています。現状鋭意制作中です。
神谷:実際に触ってから判断してもらってもかまわないとくらいの自信はありますね。
橋本:ゲーム中から切り抜いただけの体験版にはしない予定なので、そこに期待してほしいなと思います。さきに商品を購入した人でも、体験版をプレイしたら違う発見があるような体験版にしたいです。
神谷:体験版は体験版で、プチお遊びを入れたいですね。期待して待っていてください。
なお電撃オンラインでは、E3 2009でのインタビューとプレイレポートも掲載しているので、あわせてチェックしてほしい。
(C)SEGA